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目もとのたるみやしわが改善されて肌を若返らせる「魔法のクリーム」が開発されるかも

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(OVO オーヴォより)

お肌のハリがなくなって、老けて見える・・・。女性にとって肌の若返りは永遠のテーマですよね。そんな中、その悩みを解決してくれるかもしれないのが、近年の研究で効果が明らかになってきている人工皮膚です。先日、イギリスの国際学術誌「ネイチャーマテリアルズ」に最新の研究結果が掲載されました。

「第2の皮膚」と呼ばれるその人工皮膚は、人体に無害とされている、ケイ素と酸素からなるシロキサン結合を有する“シリコーンポリマー”を原材料としたクリーム状のもの。肌に塗ると、本物の皮膚をピンと張った状態に締めつけ、しわや目の下のたるみができるのを防いでくれるというのです。今回の研究著者であり、マサチューセッツ工科大学のロバート・ランガー教授は「今回の開発は、とても驚くべき結果。人類にとって真新しいものとなるだろう」と、研究成果に自信をみなぎらせています。

今回の研究では、目の下のたるみがある12人と乾燥肌を持つ22人を実験対象に、研究者が作ったシリコーン材料が元になったクリームがどれだけ安全に実際の人間の肌に効果があるのかを試験しました。被験者たちの肌にクリームを塗っていったところ、皮膚上で見えない薄皮を形成し、しわやたるみが目立たない状態になったそうです。そして引っ張ってみてもパリパリになったりして崩れるといった違和感はなく、ごく自然でなめらかな状態になったのだとか。さらに本物の肌の水分が失われるのを防いでくれるなど、本物の皮膚を強化する効果もありました。またどれだけ耐久性があるかを試したところ、16時間ものあいだ、肌に付着し続けることが可能でした。そして、実験で皮膚疾患になった人はゼロだったとのことです。

第2の皮膚の技術開発にランガー教授とともに携わった、アメリカの開発会社Olivo Labsの代表者は、「現時点では市販の可能性があるか、またどのくらいの金額になるのかといったことは明言できない」としています。しかし、今回の研究に参加しなかった他の研究者たちからは、今後、湿疹や炎症を起こしやすいなど特定の肌質を持った人々を救うために使用されることや、日焼け止めクリームの成分に配合されるといった、美容面でも大きな可能性を持っていると期待されています。

今後の研究と開発によって、安全性と効果がより明確になれば、この魔法のクリームが市販される日も遠い未来ではないでしょう。研究者たちからも注目されているこの第2の皮膚、続報を期待したいところです。

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