(OVO オーヴォより)

手紙や季節の挨拶がメールになり、地域の慣習にならった行事に参加する機会も減っている昨今。贈り物やお返しを買う時に、熨斗(のし)をつけてくれるデパートの人に“その辺り”はお任せ、なんていうことも増えた。顧客の要望に応えている彼らはプロだから安心。そんな老舗百貨店が作法を大公開した『高島屋のしきたり事典』(小学館)が話題を呼んでおり、早くも重版が決定した。
創業180余年の高島屋には、『高島屋のしきたり』という各売場必携の接客教本が存在する。全国の高島屋各店の協力のもと、地方の慣習も盛り込んだご進物マニュアルだ。しきたり事や慣習は、各地・各家の伝統やならわしによっても異なるが、このご進物マニュアルをベースに、来店者ひとりひとりの要望や事情を聞いて接客しているという。
「出産祝いはいつまでに贈る?」「還暦のお祝いは数え年でする?」「お中元はいつまでに贈ればよい?」「香典の“御霊前”と“御仏前”はどう使い分ける?」「全快していなくてもお見舞いのお返しはすべき?」そんな意外と知らない正しいマナーについて解説されている。
高島屋のしきたり事典
http://www.shogakukan.co.jp/books/09310830