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新聞のヒミツを読む  データを簡単に見る方法

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(OVO オーヴォより)

この1年の間に、「壁ドン」という言葉を最も多く記事にした新聞はどこか、ご存じだろうか? サンケイスポーツだ。同紙が25本、次がスポーツ報知で22本、3位が日刊スポーツの21本だ。こうやって眺めると、「壁ドン」が新聞的には“スポーツ紙の語彙“だったことが分かる。「辺野古移設」はどうか? この1年間で最も多く記事を掲載したのは琉球新報で597本、2位は沖縄タイムスの195本、そして3位は信濃毎日新聞だ。

データは項目と数字の並びだが、そこから読み取れるものはさまざまだ。メディアが扱う内容を分析するのは骨が折れるが、この手の数字が並ぶと、分かりやすいこともある。日本経済新聞デジタルメディア(東京)は、関心のあるキーワードが全国の新聞記事でどのくらい取り上げられているかを簡単にチェックできる検索サイト、「新聞トレンド」をリリースした。上記、壁ドンと辺野古移設のデータは、これを使って引き出したもの。全国紙から業界紙・専門紙まで日刊紙約80紙に掲載された過去5年分の記事を検索し、キーワードを含む記事本数を分かりやすくグラフ表示してくれる。これを使えば、注目のイベント、話題の人物、新語や新製品が新聞紙面に登場した件数(記事本数)から、ニュースバリューの高さやトレンドの変化を知ることができる。

1年スパンで調べたものを、3か月で調べると、違う結果が出るのもまた面白い。辺野古に関していえば、3か月で見ると、1位琉球新報、3位信濃毎日は変わらないが、2位に産経新聞が食い込んでいる。どの新聞が、何を、どれだけ書いたか? メディアリテラシーを発揮するための基礎データが、ここにある。

新聞トレンド:http://ntrend.nikkei.co.jp/

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