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天然の木が与える安らぎのある建物  フィンランド発「ホンカ」が手掛ける“森の家”託児所

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(OVO オーヴォより)

暖炉や薪ストーブがある、天然の木でできたログハウス。こんな家に住んでみたいと、誰もが憧れたことがあるのでは? 木でできた建物は、なぜか大人だけでなく子どもにも安らぎを与えてくれる。天然のログ材を使ったぬくもりのある家「ログホーム」を販売しているフィンランド発の住宅メーカー、ホンカ・ジャパンが、山梨県忍野村に子ども向けの託児施設「森の中の託児所 エンジェルの森」(尾藤安喜子園長)を建設した。

「エンジェルの森」は、赤い外壁に白いドア、煙突のある屋根に広々としたテラスなど、おとぎ話に出てきそうな“森の中の一軒家”を連想させるメルヘンチックな建物。尾藤園長も「絵本の中から飛び出してきたようなかわいい家」と大満足。天然の木材を使用し、薪ストーブを設置しているほか、先生が子どもたちを見守りやすいよう、1階は仕切りのない大きな1部屋になっている。

この“森の家”、すてきなのは見た目だけではない。建築後も呼吸し続けるログ材は、室内の湿気を最大70%吸収するといわれている。この湿度調整作用によって、室内の相対湿度がアレルギーの原因とされる家ダニやカビ、バクテリアの発生を抑制するのに最適とされる35〜60%に保たれ、質のいい空気を確保するという。また、ホンカが行った実験では、同社のログホームはシックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)の濃度が、6種類で厚生労働省指針値の定量限界以下の極めて低い数値であった。子どもが1日という長い時間を過ごす場所であることを考えると、親も安心できる子どもの健康にとって良い環境になっている。

ログホームにはさらに、こんなメリットもある。オーストリアのある研究によると、木造建築の学校で学ぶ児童の平均心拍数は、木造ではない教室で過ごす児童に比べ1日8,600回も少なく、木造建築では子どもがより落ち着いた状態で過ごしているといわれている。つまり、天然の木材に人をリラックスさせる効果があることが、研究でも証明されたということだ。つまり、“森の家”では室内にいながら子どもたちに森林浴を体験させているともいえる。こんな環境であれば、子どもたちも毎回行くのが楽しみになるはず。

ホンカでは「エンジェルの森」以外にも、ログ材を使った幼稚園や医療施設を手掛けている。公共施設などでも、新鮮な空気を保ち、安らぎを与えるログホームの需要が増えていきそうだ。

ホンカ・ジャパン ホームページ
http://www.honka.co.jp/

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