(OVO オーヴォより)

贅をつくした宮廷料理が、政治的な終焉(えん)とともに宮廷料理人が市中に散り、姿を変えて巷に広がっていく、というのは、世界中あちこちで見られることだ。遠いところでは、フランス革命後のフランス料理。近いところでは、清朝滅亡後の満漢全席。
北京宮廷料理『銀座 涵梅舫(かんめいほう)』が、およそ4年ぶりにその高級宮廷料理「満漢全席」を開催する。伝統的な料理36品の豪華コースで、一人54,000円だが、今では中国本土でも再現が困難とされる満漢全席だから、貴重な機会だ。日本人には馴染みの少ない、熊の手、駱駝(ラクダ)のこぶ、鮫の軟骨、高級干し鮑、スッポンのエンガワ、鮫のクチビルなど、希少な高級食材が並ぶ。定員は15名で、3月開催分は予約がすでにいっぱい。次回は5月30日(土)だから、要チェックだ。
公式サイト http://kanmeihou.co.jp/