(OVO オーヴォより)

ドアの横にある機械が顔をピッと認識すると、宇宙船の扉が開く。子供の頃はSFの世界だと思って見ていた映画のシーンはあっという間に現実の世界。今やパソコンのロック解除は顔認識、銀行のATMは生体認証で、手のひらの静脈を読んでいる。そういうものは数えきれない。そして、アニメ「エヴァンゲリオン」の「ロンギヌスの槍」も、本当に月に“刺さる”らしい。
民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レース「Google Lunar XPRIZE」に、日本から唯一参加している民間月面探査チーム「ハクト」(ispace・東京)が、エヴァンゲリオンTVシリーズに登場した「エヴァ零号機によって投げられたロンギヌスの槍が、地球を大きく飛び出し月面へ到達する」という名シーンを、物理的に再現するプロジェクトに技術協力。米国から槍を積んだロケットを打ち上げ、月面に着陸するランダー(月着陸船)から槍を放出して、内蔵カメラでの撮影に挑戦する。打ち上げに必要な費用約1億円はクラウドファンディングで調達。2015年末以降の月面到達を目指す。
ちなみに1969年のアポロ計画で、アメリカの人気キャラクター『スヌーピー』が月着陸船に搭載されたものの月面には到達しておらず、もしこの槍が成功すれば、アニメコンテンツが月と接触する初の試みになるらしい。
プロジェクトURL : https://readyfor.jp/projects/evangelion
ハクトホームページ: http://team-hakuto.jp/