暮らしのコト

若い世代で“新聞離れ”進行 それでも「紙」の新聞はなくならない?

この「記事」が気に入ったらみんなにシェアしよう!

みんなにシェアしよう!

(OVO オーヴォより)

電子媒体の進化によって、「紙」の新聞を読んでいる人が減っているとされるが、実際はどうなのだろう? 日用品流通の情報基盤を運営するプラネット(東京)が「新聞に関する意識調査」を実施した。

まず、「ニュースや時事情報を何から得ているか」聞くと、最も多いのはテレビで68.8%、次いで「インターネットのニュース」が67.3%となった。「紙」の新聞は61.8%で3位だったが、4位以下を大きく引き離しており、今なお「紙」の新聞が情報源としての地位を保っている。

ただ、年代別でみると、「紙」の新聞は先細りしていきそうと思わせる結果に。「70代以上」は88.5%で「テレビ」と同率1位になったが、「50代」では66.0%、「20代」では30.0%まで低下し、若い世代は「紙」の“新聞離れ”が進んでいる実態が浮き彫りになった。

同じ新聞社のメディアでも、「紙」には「電子版」というライバルがあるが、ネットが隆盛となる中でも、実は「電子版」にシフトしていく様子はない。「紙」と「電子版」についての質問で、「紙」を中心に読んでいきたい人が43.2%だったのに対し、「電子版」中心と答えた人は7.2%のみ。併用派の12.4%を加えても、「紙」の新聞を読む習慣が急速になくなることはなさそうだ。実際、新聞以外の「他の手段で情報を入手したい」も16.0%に過ぎない。

さて、こうした新聞の読まれ方だが、男女別に見ると、女性は男性に比べて「夕食後」や「午前中の自由時間・休憩時間」、「午後の自由時間・休憩時間」が高い。やはり、女性の朝は慌ただしいためか。他方、ビジネスマンやビジネスウーマンにとって、通勤時間は新聞を読む時間にちょうど良さそうだが、そうした人はわずか3.8%! 確かに、スマホの普及とともに、電車の中で新聞を読む人が減ったような気がする。

ところで、新聞は“読む”ことのほかにも、重宝することが多い。そこで、最後に、「紙」の新聞を読む以外ではどんなことに使っているかを聞くと、「野菜の保存」、「荷物を送る際の緩衝材」、「濡れた靴を乾かす」、「工作・作業を行う際に下に敷く」などの回答が20%を超えた。これらは、スマホなどでは絶対に出来ない芸当! たまった古新聞は回収の際に、トイレットペーパーに替えてくれることも。

そのほか、「記念する日の新聞を取っておく」といった声もあった。これも「紙」ならのこと。生活に溶け込んだ「紙」の新聞は、これからも生き残りそうだ。

この「記事」が気に入ったら
みんなにシェアしよう!

MATOME