暮らしのコト

働かない女子の深い理由  意欲不足も?

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(OVO オーヴォより)

子育てや介護など、やむを得ない事情でいったん仕事を辞めると、復職は容易なことではない。これだけ“平等”が定着したかに見える今の日本でも、この手の負担を背負うのは、たいてい女性だ。首都圏に住む35歳〜55歳のかつて就業経験のある女性に、大妻女子大学の井上俊也教授らが「現在働いていない理由」を聞いたところ、「家事や子育て、介護など、働くことを阻害する環境があるから」が最も多く47.8%を占めた。

「働くために必要なスキル(能力・知識・資格)が備わっていない」という回答も16.8%。その「スキル」の中身をたずねると、「パソコン使用能力(62.8%)」「語学力(話す聞く42.2%)(読み書き37.9%)」などのテクニカル系スキルをあげた人が多く、「不足している資格」については「英語関連(英検,TOEIC,TOEFLなど)(38.2%)」,「IT関連(ITパスポート,情報処理技術者,MOS,CCNAなど)(27.9%)」,「外国語関連(英語以外)(21.6%)」などが多かった。

一方で、「働く意欲が十分ではないから」働かないという回答も23.2%あった。今後働くためにパソコンなどを学びたいと思っている女性は51.8%いて、「不足意識」と「学習意欲」はともに高いのだが、反面、「学んでみたいスキルは特にない」との回答も21.3%。家事・子育て・介護などの環境的な阻害要因がある一方で、「スキルが足りない」「働く意欲が十分でない」、さらには学ぶ意欲自体がないという状況も復職の障壁になっている可能性が浮き彫りになっている。

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