MVNO(格安SIM)の通信速度ってどうなの? 4社の速度とエリアを実測調査

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(OVO オーヴォより)

平均受信速度

 「格安SIMに換えたんだけど、時間によって通信が重いことがあるんだよね」──そんな風に思っている人は多いかも。そこで、リーディア(横浜市)は、格安SIMを販売する大手MVNO各社の「通信速度」と「通信エリア」の調査を実施した。

 調査対象としたのは、指標となるNTTドコモと、NTTドコモのネットワークを利用しMVNOサービスを行っている大手MVNO 4社の合計5社。MVNO 4社は、OCNモバイルONE、IIJmio、BIGLOBE、楽天モバイル。調査エリアはJR山手線とし、通信が比較的すいている午前10時台、通信の混雑時間帯とされる12時台とし、端末は、比較の公平性を保つため同一のスマートフォンXperia J1 Compactを利用した。

 それによると、10時台の測定では各社とも平均受信速度で約15Mbpsで、NTTドコモとMVNO各社でも差はほぼ見られない。しかし、混雑時間とされる12時台の測定では、楽天モバイルがNTTドコモの15.1Mbpsに次ぐ13.6Mbpsを示したのに対し、IIJ、OCN、BIGLOBEでは5Mbpsを下回るなど、混雑時間帯でMVNO各社による速度の差がはっきり見られる結果となった。

 一方、通信エリアに関して、MVNO各社はNTTドコモのネットワークを利用しているため、通信エリアの指標となる受信レベルや受信品質ではNTTドコモと同等の結果に。お昼時はスマートフォンを利用するユーザーが多いため、MVNO3社(OCN、IIJ、BIGLOBE)では通信速度が著しく低下する結果が本測定から確認された半面、楽天モバイルはNTTドコモと比べ大きな差がない結果となったことから、通信速度に違いが出る条件は、MVNO各社のユーザー数、NTTドコモとMVNO社が契約する通信帯域となりそうだ。

 利用している会社によっても違うが、大事なことをチェックするなら、混雑しているお昼時を避けた方がいいかもしれない。

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