巨大ブタクサで大やけど  欧米への旅行者は注意を

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(OVO オーヴォより)

このところ、欧米のメディアでGiant hogweed(巨大ブタクサ)の危険性が取り上げられている。さわっただけで重度の火傷を負う危険があるからだ。

The Telegraphなどによると、10歳の女の子ロレンちゃんが、英・スコットランドでこの植物の危険性を知らずに遊んでいて被害に合い、皮膚移植の瀬戸際にあるという。ロレンちゃんは6月末の日曜日、釣りをする父親のそばで、この巨大ブタクサを摘んで遊んでいた。翌日、手が真っ赤に腫れあがり病院へ。医師には「日焼け」と言われたが、その診断に納得できなかった両親がネットで調べたところ、この巨大ブタクサの“被害”にたどりついたという。父親のラッセルさん(32)は「日曜日は、娘は何でもなかった。それが月曜になって手が真っ赤に腫れあがり、火曜には水ぶくれになった」と説明。「この植物が生えている所には、危険性を警告するものが必要。この恐怖を他の人に味わってほしくない」と話している。

一般的に、この巨大ブタクサの危険性が知られておらず、医師ですら何が起きているか判別できなかった点がメディアでも注意喚起の対象となっている。だが、被害は複数報告されている。同紙によると、中央アジア原産のこの植物は19世紀末に英国にもたらされ、主に川沿いなどに見られるという。名前はブタクサだが、日本で知られている普通のブタクサとは異なる種で、花も根も種もすべてが有毒。触れると極度に陽光に敏感になり、結果として重大な火傷になる。症状は何年も続くおそれがあり、目に入れば失明の危険もあるという。間違って触れてしまった場合は、すぐに冷たい水と石けんで洗い、陽光に触れないようカバーして専門医に診てもらう必要がある。

米CBSニュースでも、ニューヨークやペンシルベニア、オハイオ、メリーランド、オレゴンなど多数の州で巨大ブタクサの成育が確認されているとしているから、この夏、欧米に旅の計画がある人は注意を。

The Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/health/news/11737744/Girl-10-suffers-third-degree-burns-after-picking-up-giant-hogweed.html

http://www.telegraph.co.uk/gardening/11736057/Giant-hogweed-danger-everything-you-need-to-know.html

CBS News
http://www.cbsnews.com/pictures/giant-hogweed-8-facts-you-must-know-about-the-toxic-plant/4/

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