1500円でできること  グルメの向こう側に思いをはせてみると

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(OVO オーヴォより)

 仕事の合間にほっと一息、コーヒーを淹れてチョコレートをかじる。そんな時に、コーヒー農園やカカオのプランテーションで働く子供たちに思いをはせたことはあるだろうか? 世界では、日本の人口よりはるかに多い1億6800万人が、児童労働で苦しんでいる。世界の子どもの9人に1人だ。学校にも行けず、貧困の中で過酷な労働に耐える子供たち。6月12日は国際労働機関(ILO)が定めた「児童労働反対世界デー」だ。

 子ども兵士、児童買春、奴隷労働、薬物取引などの犯罪に関わらざるを得ない子供たちも多い。旅先で出会ったという人もいるはずだが、貧しい国々では「物乞い」さえもビジネスとなり、子どもたちが働かされるケースが少なくない。ゴミ拾いやくつ磨き、物売りなども、学校に行く時間を犠牲にしてやっているならやはり「児童労働」だ。

 国境なき子どもたち(KnK)は、そんな子供たちを救うために、さまざまな活動を行っていて、この10年で「児童労働」の犠牲となる子どもの数は、2億4600万人から1億6800万人まで減っている。その活動のサポートは、少額の支援でも大きな成果を生む。例えば、1,500円でバングラデシュのストリートチルドレン1人に15日分の食事を提供できるし、3,000円なら、フィリピン「若者の家」の子ども2人の通学用の制服になる。5,000円でカンボジアの青少年1人が3ヵ月間、職業訓練を受けられるし、8,000円でカンボジア「若者の家」の子ども10人が補習授業を受けられるのだ。

 豊かな日本では目にする機会が少ない貧困だが、身の回りには案外、彼らの労働の“成果”が転がっていることもある。グルメなチョコレートは、チョコレートの味を知らないカカオ農園の子供たちの手から生まれているかもしれない。これを機会に、そんな子供たちのためにできることを探ってみよう。

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