空気を意識している人はどれくらい? 快適と思う温度は14年間で1.4℃上昇!

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(OVO オーヴォより)

新型インフルエンザや花粉、PM2.5など、以前に比べて屋外の空気中に“気になるモノ”が増えている。それなのに、ダイキン工業が全国の10代〜80代の男女4,320人を対象に行った「第22回現代人の空気感調査」アンケートによると、空気を意識している人の割合は67.8%と、第1回を実施した2002年の91.3%から大幅に低下した。

ダイキンでは、その原因としてエアコンや空気清浄機などの空調機器が普及している一方、クールビズやウォームビズなどの生活スタイルの変化によって快適さが増したことを挙げている。地域によっては、今でも“光化学スモッグ注意報”が出されることもあり、本来なら真剣に空気のことを考えた方がいいと思うのだが・・・。年代別では、高度成長期に大気汚染の洗礼を浴びた60 歳以上は64.9%だったのに対し、10代、20代はいずれも70%以上になるなど、空気に対しては若い世代ほど敏感なことがわかった。

地域別にみると、空気を最も意識している人の割合が多いのは、九州(72.5%)。やはり、黄砂やPM2.5の発生源である中国に近い上に、火山灰がたびたび問題になるなどの事情を反映した結果となっている。また、空気を特に意識するのはどんな季節か聞いたところ、「季節の変わり目」と「花粉シーズン」がツートップとなった。ただ、北海道では「花粉シーズン」と回答した割合が全国平均に比べてかなり低く、こちらも地域で差が出ている。

地域差がはっきり出たのは、「自分の町の空気は澄んでいるか」を尋ねた質問だ。そう思っている人が多い地域は、甲信越、北陸、北海道で、東京、南関東、近畿、東海の3大都市圏では、空気が濁っていると感じている人が多い。東京については、住んでいる人の55.8%が濁っていると感じでいるが、全体ではそう思っている人の割合は87.2%と大幅にアップ。ただ、第1回は94.2%だったことから、多少は改善しているといえなくもない。2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるが、それまでに海外から訪れる人々を少しでも綺麗な空気で出迎えたいものだ。

一方、“心地よい空気”について温度と湿度を聞いたところ、「温度19.6℃」、「湿度44.9%」となり、14年前の「18.2℃」、「42.1%」からそれぞれアップ。温暖化の進行とともに、快適と感じる温度も上がっているようだ。

最後に、回答者に「空気が心地よいと思う地域」を聞いたところ、「日本アルプス」、「屋久島」、「富士山」がトップ3に! 14年前にトップだった「富良野」と同じく11位だった「富士山」が入れ替り、この3か所が“新・空気の三大理想郷”となった。

詳しいアンケート結果は、コチラ

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