街のコト

山梨県に世界最大級「ビッグ・ビッグサイト」ができるかも?

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(Jタウンネットより)
東京と大阪を時速約500キロで結ぶリニア中央新幹線は、2027年に東京~名古屋間で先行開業するべく準備が進められている。海沿いを走る東海道新線とは異なり、南アルプスなどの山岳地帯をトンネルで貫く直線コースになる。駅が設置される自治体では様々な計画が持ち上がっているが、甲府市のお隣に位置する中央市は壮大なビジョンを描いている。

甲府盆地。写真はイメージです(Jun Takeuchiさん撮影、Flickrより)

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中央市が日本のハノーバーになる!?

2014年6月2日の市長定例記者会見で、同市の田中久雄市長は日本一の国際展示場の誘致計画をぶち上げている。

世界で1番大きい展示場があるドイツのハノーバでは「メッセ駅」があり、駅から歩いて会場まで行ける。山梨にリニアの駅ができるのでそこから歩いて行ける場所にあれば良いと思う。展示場が出来ると――宿泊施設とかそれに伴う雇用、展示場自体の雇用などが生まれたり、大きな効果が期待できる。山梨県としてもそこから発展して観光などが見込まれる。できればドイツ・ハノーバの展示場より大きなものにしたい。(「市営ではなく民間を誘致する考えか」という記者の質問に対し)そのとおり。

国内最大規模を誇る東京ビッグサイトだが、展示面積は8万平方メートル。ハノーバーの施設は約46万平方メートルと約5倍以上の広さがある。「世界有数」というからには、大型展示場の代名詞的存在であるビッグサイトを少なくとも数倍上回る、「ビッグ・ビッグサイト」級の建物が必要となる。大都市では、なかなか用意できる敷地ではないだろう。

中央市には市長が公言するくらいだから土地はあるのだろうし、リニアが開通すれば東京圏だけでなく中京や関西圏の人もアクセスしやすくなるのは確かだ。

Hannover Messe 2011(Siemens PLM Software撮影、Flickrより)

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一方で懸念もある。イベント開催に必要な資材等は中央道や建設中の中部横断道経由で輸送することになる。国内だけだったらまだいいが、海外からやって来る人や物を会場まで運ぶのは結構な苦労だ。ちなみにハノーバーは北ドイツの交通の要所で人口は約51万人、国際空港もある。

日本展示会協会会長は前向き!?

18日、甲府市内で田中市長は日本展示会協会の石積忠夫会長と公開対談を行った。

読売新聞が19日に報じたところによると、国際展示場の建設は年間約120億円の市の一般会計を大きく上回る費用が想定される。この点、石積会長は「建てること自体は大きな問題でない」「行政が民間に土地を貸し出すという形はどうか」「国からの援助はありうる」と述べたという。

世界中のプレスや商工関係者が同地に集まれば、中央市や山梨県、そして富士山の知名度はさらにアップするのは間違いない。
市長はこれから情報収集に着手すると話している。ビッグサイトを超える巨大展示場誕生は果たして実現するのか。中央市のビッグな計画の行く末を見守りたい。

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