街のコト

丸亀製麺の「濃厚豆乳豚キムチ冷かけ」がもはや讃岐うどんの範疇を超えている

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(Jタウンネットより)
外食チェーンの丸亀製麺は神戸市に本社があるけれど、香川県のうどんの聖地の地名を社名に使っている。讃岐うどんの専門店として全国展開し、その数は2014年5月現在で778店舗におよぶ。「香川じゃないのかよ!」というツッコミはともかく、讃岐うどんを全国に知らしめた功績は大とすべきだろう。

2014年6月11日、同社から新しい夏季限定メニュー「濃厚豆乳豚キムチ冷かけ」が発売された。もっちりとコシのある太麺に豆乳スープをあわせ、キムチであえた豚しゃぶ肉をのせている。7月22日までの限定発売で、価格は並盛が税込530円。

写真はすべて編集部撮影
写真はすべて編集部撮影

「讃岐うどん」を看板に成長を遂げた丸亀製麺だが、豆乳に豚キムチと、今回のうどんは明らかに別次元だ。いったいどんな味なのか――販売開始日の夜、都内某所のショッピングセンターに入っている店舗に編集部は出かけた。

攻めのメニュー、だそうです

現地に着いたのは閉店30分前の21時過ぎ。若い人からサラリーマン、ファミリーまで、予想以上に客は多い。入口には濃厚豆乳豚キムチ冷かけの発売を知らせるのぼりが立てられている。各テーブル席にも案内の紙があった。

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店はセルフシステムで、店員に注文して、でき上がったうどんを受け取ったら自分で天ぷらなどを選んでレジで会計を済ませる。筆者の前後で新メニューを頼む人はいない。

トッピングはハムカツを1枚チョイス。会計を済ませたあと、かけ放題のネギと天かすを加える。味見にしては天かすをかけすぎたかも。

写真はすべて編集部撮影
写真はすべて編集部撮影

飲み物以外は約8時間何も食べていなかった筆者。すぐにでも胃に流し込みたい気持ちを抑え、まずはスープを眺める。商品名に違わず真っ白。

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レンゲでスープをすくってひと口飲む……あ、甘い! 筆者は毎日無調整豆乳を飲んでいるが、明らかにそれとは異なる。前に愛飲していた調整豆乳(砂糖・水あめ入り)を思い出した。もちろん、この豆乳スープがそうだと断定はできない。

天下一品というほどではないけれど、市販の無調整・調整豆乳よりもとろとろ、濃厚。冷えているので喉ごしはいい。

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キムチの量はあまり多くない。麺とスープをしっかりかき混ぜないと辛さが全体に広がらなそう。麺にコシがあるので、ゆっくりかき混ぜても膨張することはなさそうだ。

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「カルボナーラうどん」的な食感

食感は――従来のうどんのコンセプトを超越した「カルボナーラうどん」とでもいえばいいだろうか。とはいっても5月20日付の記事「ラーメンに味噌=うまい、カレー=イケる、牛乳=意外とあり…というわけで全部入れちゃったご当地カップ麺「青森味噌カレーミルクラーメン」を試食してみた」ほどクリーミーではなく、スッキリした味わいだ。

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キムチ味がいい感じに染み込んだ豚しゃぶ肉。

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辛党向けにキムチをかけ放題にすれば――というのは贅沢か。

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麺を食べ尽くした後に残ったスープを飲む。当たり前だが最初の時よりも赤い。最初の一口よりも辛さは増しているが、劇的に変化したというほどではない。

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ちなみに店の人気メニューである「釜あげうどん」(温)は並盛280円。一方こちらは530円と、味だけではなく値段も攻めている。

もはや「讃岐うどん」じゃないだろ!という気はしないでもないが、うどんの可能性を広げた意欲作であることは間違いない。

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