街のコト

名古屋では結婚式でなぜお菓子をまくのか?

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(Jタウンネットより)
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2014年5月28日放送の全力リサーチのコーナーで、嫁入りの菓子撒きについて調査していました。

画像はイメージです(bsabarnowlさん撮影、Flickrより)

29832 Julia and David's Wedding - 1st Presbyterian Church - Charlottesville VA

伝統的な菓子撒きとは?

まず伝統的な菓子撒きとは、花嫁が実家を出る時に親族が屋根や2階から駄菓子を大量に撒き、それを近所の人が拾いに来るというものでした。

名古屋の街行く方に話を聞いてみると「人から聞いたことしかない」「子供の頃に拾いに行ったことはある」など、今ではあまり見ない光景となっているようです。

一方結婚式場では、現代風の菓子撒きが行われているとのこと。

名古屋市東区の「アール・ベル・アンジェ名古屋」ウエディングプランナーの渡久地真弓さんにお話しを伺いました。「最近は自宅ではなかなかできないので、披露宴でやりたいという方が多いです。菓子撒きをやりたいという要望は3組に1組ほどの割合でいただきます。」とのことで、菓子撒きを行うという新郎新婦の亮さん、杏奈さんの披露宴の様子を取材させていただきました。

現代風にアレンジされた菓子撒きは、撒く場所は新婦の実家から結婚式場へ、撒く人は新婦の親族から新郎新婦へと変化しており、さらに取ったお菓子によって豪華景品が当たるというゲーム要素もありました。

今回菓子撒きを行うことにしたお二人は、亮さんが静岡出身で杏奈さんが三重県出身ということもあり、挙式は中間の名古屋で行うことにしたそうです。「名古屋らしい演出をということで、菓子撒きをやらせていただきました」とのこと。

そもそもなぜ菓子を撒くのか?菓子撒きは名古屋だけではない!?

そもそもなぜお菓子を撒くようになったのでしょうか?

愛知県立旭ヶ丘高校教諭で、名古屋市文化財調査委員の服部誠先生にお話しを伺うと、「お嫁さんが家から出ていく時に妨害するしきたりが全国にあって、そこを通してもらうためにお菓子やお金をあげていたのが元々の意味です」とのことで、名古屋でも花嫁の家に石を投げて妨害するので家から出られず、昔はお菓子が貴重なものだったのでお菓子を投げるようになったそうです。

しかしこの菓子撒きは全国共通の風習で、結婚情報誌「ゼクシィ」によると(ゼクシィ 結婚トレンド調査2013より)菓子撒きを行うのは、愛知県より実は福井県の方が盛んだとのこと。

菓子撒きにつめかけたお客さんは、実に約1500人、使ったお金は120万円という例もあるのだとか。

福井県の嶺北地方に伝わる風習で「まんじゅうまき」と言い、菓子は菓子でも撒くのは饅頭で「饅頭=万寿」と言われており、お祝い事にふさわしいお菓子なんだそうです。

ちなみに1500人を動員したまんじゅうまきは、和菓子屋の長男の結婚だったため、かなり盛大に行われたものだったとのことです。

なぜ菓子撒きは名古屋独特のイメージなのか?

なぜ菓子撒きといえば名古屋になったのでしょうか?

名古屋嫁入り物語など名古屋に関する本を出版する、県民性評論家の岩中祥史さんは「元々全国にあった風習ですが、だんだん時代とともに見られなくなりました。25年前の名古屋の結婚式に関するドラマで菓子撒きのシーンを初めて見た方も多かったようで、名古屋だけの風習というイメージが定着したんじゃないかなと思います」とおっしゃっていました。

ともあれ今では若い世代によって新しい形で受け継がれている菓子撒きは名古屋の風習として残って欲しいものですね。

確かに子供の頃は近所のお姉さんが嫁入りだと聞くとお菓子を拾いに行ったものですが、最近はめっきり見ないと思っていました。消えかけていた風習かと思いきや形を変えても残っていたのには嬉しく思います。(ライター:神谷祐美)

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