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子に手伝わせない理由「危険だから」「自分でやった方が早い」/ミサワホーム調査

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ミサワホーム(株)は6日、「子どもの行動特性調査<お手伝い>」の調査結果を公表した。

同社は(独)産業技術総合研究所と共同で3年間「子育て住宅調査」を実施した。結果、家庭内事故の多くは「親の真似」や「好奇心」から起こる「子ども特有の行動」が深く関わっていることがわかったことから、特に住宅との関わりが深い「お手伝い」について、年齢別の実績内容や阻害要因、子どもスケールと住宅環境との関係性について調査・分析を行なったもの。2012〜13年の期間、1〜8歳の子供と同居している母親を対象にインターネット上で実施した。

年齢別の実績内容については、安心・安全で簡単なものから覚え始める「お手伝い開始期」、遊びの一環としての楽しみながら増え始める「お手伝いいろいろチャレンジ期」、火や家事等の高度な道具を使い始める「お手伝い発達期」、家族の一員としての役割を持ち始める「家事分担移行期」の4つの発達段階に分けて分析。子供は1〜2歳でおもちゃの収納やごみ箱にごみを入れるなどの簡単なお手伝いから覚え始め、7〜8歳では大部分の手伝いができることが明らかになった。

親が子どもに手伝いをさせない理由の調査では、火や包丁を使うもの、または一人でのお使いや下の子の世話については「危険だから」が多かったものの、その他のほとんどの項目では、「自分でやった方が早い」「子どもが上手にできない」「教えるのが面倒」などの理由から、子どもに能力があってもあえて手伝いをやらせていない親が多いことが分かった。

また、子どもスケールと住宅環境との関係性については、大人向けにつくられた住宅設備機器や収納家具は子どもにさまざまな危険を及ぼすことが考えられ、親が子供にお手伝いをさせない理由からも、親の安心感と大人と子どもの両方が使いやすい住まいが手伝いの促進に重要であると分析している。

以上のことから、同社では(1)子どもの年齢別身体寸法と住宅設備機器や収納家具の関係性を把握すること、(2)大人と子どもの両方が使いやすい工夫を住まいに取り入れること、が手伝い促進には重要であり、それが家庭内自己の予防と能力発達の両方に役立つと提案している。

なお、調査結果や分析内容のダイジェストは同社Webサイト「子育て住宅の間取りと実例」で公開。調査を踏まえた提案等が評価され第8回キッズデザイン賞を受賞している。

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