皆さんはお客さんを自宅に招いたとき、スリッパを出しますか? at home VOXでは、全国の男女500人を対象にアンケートを行いました。
Q.家にお客さんが来たらスリッパを出しますか?

「スリッパを出すのがマナー」と考えている人も多いと思いますが、実際には、「出す」という人は全体の45.8%と半数を割りました。世代別に見ると、「はい」と答えた人の割合は50代男女が53.6%と最も高く、世代が若くなるにつれて減っています。
では反対に、招かれる側からはどう考えているのでしょうか。
Q.家を訪問してスリッパが出されないとちょっと嫌ですか?

「スリッパを出されないとちょっと嫌」という人は、全体では12.2%でした。これも世代別に見ると、50代男女が最も高くなっていますが、それでも15.2%と低い割合です。多くの人はスリッパを出されなくても、そんなに気にしないようです。
もしかして、今はスリッパは必要されてていないのでしょうか?
ちなみに、「家を訪問してスリッパが出されても、実ははきたくないことが多いですか?」というのも聞いてみたところ、19.2%の人が「はい」と回答。5人に1人が、来客用スリッパを「はきたくない」と思っていることがわかりました。
そもそもスリッパとは、開国とともに日本を訪れるようになった西洋人たちが、自国の習慣から部屋の中でも靴を脱ごうとしなかったため、土足で室内が汚れるのを防ぎ、畳を痛めないように、明治初年に東京の仕立屋・徳野利三郎が作ったのがはじまりと伝えられています。(参考:東京都立皮革技術センター「かわとはきもの」No.126「4.スリッパ」)
スリッパは、元々は「家の床を汚さないため」のものだったのですね。それが、元来の役割から「足を汚さないため」のもの、お客さまへの玄関のマナーへと、変化していったのでしょうか。文化もマナーも、時代に合わせて変わっていくということかもしれません。
<アンケート調査概要>
対象/全国20〜59歳の男女500名
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2014年4月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」という表記をお使いください。