街のコト

宮崎の地ビール「チキン南蛮専用ビール」で、実際にチキン南蛮を食してみた

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(Jタウンネットより)

東九州は鶏肉の消費量が高い地域で、数々のご当地グルメを世に送り出した。中でも有名なのが、宮崎県延岡市の「チキン南蛮」だ。

チキン南蛮は昭和30〜40年代に市内の洋食屋で誕生した。酢ダレまたはタルタルソースで味付けされた鶏肉のから揚げは、醤油も甘口な九州グルメだけあって基本的に甘い。今や日本人になじみ深い料理の1つとなったチキン南蛮だが、舌に残った感覚を飲み物でリセットしたくなる人もいるだろう。

チキン南蛮とセットで食す

そんな人に一度試していただきたいアルコールがある。その名も「チキン南蛮専用ビール」だ。
あまりにもピンポイントな商品だが、学ランを着たヤンキー風ニワトリのイラストもインパクトがある。市民グループ「延岡発祥チキン南蛮党」のマスコットだ。
チキン南蛮専用、その潔さやよし!気合を感じた筆者は、思わず1本買ってしまった。店頭価格は616円。

チキン南蛮専用ビール(写真は編集部撮影)
チキン南蛮専用ビール(写真は編集部撮影)

筆者はほとんど料理をしない。しかしこのビールを試飲するのにチキン南蛮なしというわけにはいかない。そこで、真空パックで売られている「宮崎産 とねどりチキン南蛮」を1つ購入した。これなら電子レンジで温めるだけでよい。

宮崎産 とねどりチキン南蛮
宮崎産 とねどりチキン南蛮

袋を開けると、鶏肉のほかに甘酢タレとタルタルソースも同梱されている。

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早速電子レンジで温めて、セブン-イレブンで購入したミニトマトとコールスローを盛り合わせた。

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先にチキン南蛮を食べる。期待どおりの甘い食感。

肝心のビールの味は…

甘さに慣れた舌は専用ビールをどのように感じるのだろうか。
グラスに注いだビールを口に含むと――ホップの爽やかな苦みが際立っている。スッキリとした喉ごしながら、ほどよい刺激が口の中を中和させる。
チキン南蛮のような甘口では決してない。「同じようなテイストでは」という先入観で飲むと驚くことだろう。

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後日メーカーの人に尋ねたところ、「宮崎県高原町産大麦を原料に用いており、原料に麦芽化していない大麦を一部用いることでモルティさを抑えている」とのこと。

チキン南蛮がビールを、ビールがチキン南蛮をそれぞれ引き立て、気が付けばお皿もビンもすっかり空に。
特にビールの独特の味わいはいつまでも余韻が残り、1本しか買わなかったことを少し後悔した。チキン南蛮と合わせるのももちろんだが、これは単体でごくごく飲んでもなかなかイケるお味ではないだろうか。

発売を開始したのは2010年12月で、累計出荷本数は1万2000本。2014年11月現在、同ビールは地元延岡のスーパーや酒屋、または「ひでじビール」のオンラインショップで購入することができる。
他の地域ではめったに販売されることがないだけに、ビール好きの人に贈る土産物としてはピッタリかもしれない。

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