(Jタウンネットより)
[ちちんぷいぷい‐毎日放送]2016年7月18日放送の「朝ごはん食べよッ!」のコーナーで、京都市東山区にある麩の老舗「半兵衛麩」が紹介されていました。
生麩を使った「麩まんじゅう」をはじめ、200種類以上の麩を作ることで知られる「半兵衛麩」。初代・玉置半兵衛は天皇家の料理を作る仕事をした後、庶民に麩を広めたいと創業、今年で327年になります。
本店では珍しい所蔵品を展示。千利休の100回の茶会の記録「百茶会記」(1590年)には、茶会のお菓子として「ふのやき」(クレープ風の菓子)が70回も記され、千利休のお気に入りだったことが伺えます。
また、江戸時代の医学書「食物和解大成巻」(1698年)には腹痛の時によい食べ物として「麩」が記され、昔から庶民の間で麩が食べられていたことが分かります。
洋食やスイーツにもよく合う
現在では煮物の具材として利用される麩ですが、「半兵衛麩」では、毎日の食卓にあう洋食やスイーツなどのレシピを提案し、現代にマッチした麩の魅力を発信しています。
室町時代、肉や魚を食べられない僧侶がたんぱく源の代用として食した「麩」。ヘルシー食材としてもさらに注目を浴びそうですね。(ライター:青空繭子)