あなたの走りが水の恵みを伝える力に 「越前大野名水マラソン」に過去最多ランナー

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(Jタウンネットより)

福井県大野市で2016年5月22日、「第52回越前大野名水マラソン」が開催された。今年から大野が誇る「水の恵み」を世界に広げるマラソンとして、1人のランナーが1km走るごとに、世界の水環境整備の支援のため10円が寄付される仕組みが導入された。

マラソンの走行距離に合わせて募金
マラソンの走行距離に合わせて募金

参加者はタイム更新を目指す本格ランナー、完走を目指すおじいさん、一緒に楽しんで走る親子など、過去最多の4965人が集まった。合計走行距離は地球一周(約4万km)の距離を上回る4万9504.51kmとなり、49万5040円を東ティモールの水環境整備のために寄付することが決定した。寄付金は重力式給水システムの設置費用の一部に充てられる。

会場にはフォトブースが設けられており、完走したランナーたちが「ハーフ完走したぞ!」「トロフィーもらったよ」「2km走って、20円寄付したよ!」と感想を述べながら写真撮影を楽しんだ。公式サイトの報告レポートには多くの写真が掲載され、子供から大人まで多くの人がマラソンを楽しんだ様子をうかがうことができる。

同市は「水」による産業創出と魅力的なまちづくりを目指しており、2015年から人口減少対策プロジェクトのひとつとして、まちの「財産」であり「アイデンティティ」でもある「水」をテーマとした「Carrying Water Project(以下CWP)」を実施している。”Carry”の「運ぶ」と「伝える」という意味から、大野から世界に向けて、水の持つちからと水への感謝の思いを伝え運んでいく試みを進める。

今後も「水のまち、大野」を発信することで参加者からのドネーションを募り、「おいしい水を届けるマラソン」であるとともに、チャリティマラソンとして世界と大野を結んでいく。

当日の報告レポートは、CWPの公式サイトで6月6日から掲載されている。同サイトでは、CWPのコンセプトを紹介する動画も公開しており、大野の水の恵みと水環境整備への取り組み、参加したランナーの感想などを視聴することができる。

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