(Jタウンネットより)
[Jステーション-広島HOMEテレビ]2016年4月5日放送で、尾道市の向島で観光潮干狩りが開始されたことを取り上げていました。
尾道市向島町にある干汐海水浴場で、2013年から始まった観光潮干狩りは、4月5日が今シーズンの初日となり、家族連れなど多くの来場者でにぎわっていました。
アサリ復活へ取り組む地元
ただこのアサリ、一部は他の場所から持ってきたものなのです。尾道市のアサリは激減しています。1988年の1746トンをピークに、2014年はついに20トンを切りました。
栄養塩の不足で植物プランクトンが減っているほか、埋め立てや獲り過ぎがアサリ減少の理由とみられています。地元産のアサリ復活を目指すため、向島町漁協では、アサリの稚貝を人工的に生産する取り組みを始めています。
7か月で米粒ほどの大きさ!2〜3年かけて出荷できる大きさに
3月、稚貝の入った籠を引き上げてみると、砂粒のような小さな稚貝の姿が見えました。コメ粒ほどの大きさに成長するまで、7か月ほどの時間がかかるのだといいます。
2015年8月から始めた漁協による人工的な稚貝生産は、西日本では初の取り組みです。今回回収した稚貝の大きさは、平均4ミリ程度。推定で29万個あるといいます。
稚貝は、尾道市の4つの漁協に配分されました。2〜3年かけて、出荷できる大きさになるまで育てます。尾道産のアサリでの潮干狩りへ、復活への道のりは始まったばかりです。(ライター:haruhana)