(Jタウンネットより)
[Jステーション-広島HOMEテレビ]2016年1月12日放送で、被災地の団地で行われた「とんど祭り」を取り上げていました。
2014年の土砂災害で4人が亡くなった、安佐南区の阿武の里団地。2016年1月10日に行われた「とんど祭り」は、多くの住民にとって、久々の再開の場になりました。
会場は、災害で亡くなった夫婦の家のあった場所でした。災害前は81世帯あった団地でしたが、多くの人が離れ、現在は52世帯に減少しました。「とんど祭り」は、住民たちが集まる機会を増やそうと、2015年から始まったのです。
復活のさなか”最後のとんど”になる人も…
しかし、今回が”最後のとんど”となる人もいます。50年前からこの地区に住むある女性は、今ある家が道路計画上にあるため、1月中に立ち退くことになりました。
広島市が、40年以上前に計画した「長束八木線」。緑井と八木を結ぶ幹線道路で、ずっと止まっていた計画でしたが、災害を受け、避難経路を確保するために復活したのです。ようやく家を復活し、何とか地域との絆を復活させようとしていたさなかのことでした。
立ち退くのは、今も残る52世帯のうち15世帯。さらに7世帯が立ち退く可能性があります。住民が複雑な思いを抱く中、祭りはつかの間の笑い声をもたらしていました。(ライター:haruhana)