創業63年、三原の老舗が作る「豆腐ドーナツ」

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(Jタウンネットより)

[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年8月12日放送の「老舗の売れ筋物語」のコーナーで、老舗豆腐店の人気メニューが紹介されていました。

創業63年の歴史を誇る老舗の売れ筋は、「豆腐ドーナツ」です。豆腐を潰して作ったというシンプルなもので、抑えた甘味と独特の食感が幅広い世代に人気です。これは、倉庫を改造した店舗で並べ、毎日、道行く人に販売しています。

広島県三原市にある「小西豆腐店」は、戦争から戻った初代が、戦後の生業として始めました。その味が話題となり、商売を大きくしていきます。モットーは、質素、倹約でした。

食べ物を捨てない、無駄にしない思いから生まれた「豆腐ドーナツ」

およそ25年前、孫の古跡香苗さんは、夫婦2人でお店を引き継ぎました。ところが、旦那さんが病に倒れ、1人で背負うことになります。ご主人の介護も必要となり、闘病生活は20年続きました。

昼夜を問わない仕事と介護の連続に、心は折れそうでした。そんな時、もう一度頑張ろうと思ったのは息子の存在でした。母の様子を心配し、仕事を辞め、実家に戻ってきました。

角が欠けた豆腐を近所の人たちに安く提供し、店頭に並べない物はドーナツにしました。徐々に近所の人が足を運ぶようになり、気持ちが楽になったといいます。祖父の哲学が身にしみた出来事でした。

老舗の売れ筋「豆腐ドーナツ」。夢が続く老舗の味です。食べ物を無駄にしない、大事にするという思いが込められた、やさしさの込められたドーナツです。(ライター:haruhana)

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