(Jタウンネットより)
[OH!バンデス – ミヤギテレビ] 2015年8月10日放送の「向こう三軒!おじゃましまーす」のコーナーで、仙台七夕まつりのその後の様子を紹介していました。
コンテストに向けて、手作りで作品を仕上げています
宮城の夏の風物詩、仙台七夕まつり。今年も3日間にわたって開催され、華麗な七夕飾りと多くの見物客で賑わいました。
実は、七夕まつりが行われているのは仙台駅前周辺だけではないのです。市郊外の商店街や一般家庭などのコミュニティ、周辺自治体や仙台空港などでも彩り豊かな七夕飾りが作られ、それぞれに目を楽しませてくれています。
各商店街では毎年、コンテストが開かれます。仙台市若林区連坊の商店街で5年連続金賞を獲得している婦人服店「マルチュウ」の奥様は、祭り翌々日のこの日、今年の受賞作を早くも「解体」していました。
もったいないけどやっぱり…捨ててしまいます
「震災への鎮魂」や、仙台出身のフィギュアスケーター「羽生結弦選手」をイメージしたものなど、毎年テーマを決めて制作しているという奥様。今年は4月から作り始め「日本への愛おしさから、今後の繁栄を願って『桜』を使いました」という七夕飾りは、散りばめられた花や鶴が細やかで美しく、まさに金賞の輝きに溢れた作品でした。
今年は苦労しただけに、特に思い入れがあるという七夕飾りですが…。
「2、3日飾って眺めた後は、思い切って捨てます。壊すのは1日で終わります。」
そう言って、飾りをひとつひとつ丁寧にはがし、ゴミ袋に入れていきます。「廃品回収に出します。ご先祖様の供養なので、お塩を降って出します。」
時間をかけて作り上げた作品を壊す時って、どんな思いなのでしょう。「辛いです、心の中では泣いています。でも壊してしまった後はすっきりします。来年に向かってまた良いものが作れたらな、と思います。」
寂しさの中にも前向きな気持ちを持って、来年への意欲を見せてくださいました。仙台市民の七夕にかける強い思いと飾りに込めた深い願いが、美しい形となって表現されていたのですね。来年も華やかな作品を、期待したいですね。(ライター:M.)