(Jタウンネットより)
[どさんこワイド – 札幌テレビ]2015年7月15日放送の道内ニュースでは、今人気のジュース専門店が特集されました。
夏本番を迎えて、暑くなると増々飲みたくなる冷たーいジュース。
沖縄県のパイナップルを使った黄色いジュースに、胆振の厚真で採れたイチゴからつくった鮮やかなピンク色のジュース。このような野菜や果物をふんだんに使った、色とりどりのフレッシュジュースがいただけるのは、札幌市中央区にある石蔵づくりの建物「リトルジュースバー」(南4東3)。フレッシュジュースを販売する専門店です。
店では注文をうけてから材料をミキサーにかけ、その場でジュースを作ります。1杯およそ500円から。メニューは季節によって変わります。週末ともなれば2階は満席に。テイクアウトで購入するお客さんも絶えません。
人気の秘密は店主が実際に畑まで足を運び選んでいる食材にありました。
店主の萬年さんは野菜ソムリエの資格を持っており、いろいろな農家を訪問します。そのとき、「新しい野菜を作ったが食べてもらう方法が分からない」といった相談を受け、その相談を受けた食材をジュースにすることが多いと言います。
また、店にはずらりと並んだ芦別産のメロンが…。本来は贈答用として本州に出荷される高級品です。しかし、収穫の時にできた傷のため出荷できなくなったもので、味や質には全く問題ありません。
このメロンのような訳あり品、農家の方から相談を受けたものの他、まだ認知度が低い野菜や果物をジュースに変えることが、野菜ソムリエである萬年さんの信念です。
夏バテ予防に今ジュースがアツい!
「新しい挑戦をしたいという農家さんのちょっとしたお手伝いができたらと思っている」という萬年さんの信念により生まれたのが店の人気商品『ケール』を使った緑色のジュースです。
その『ケール』は道北の剣淵町で収穫されています。
農業を営む佐藤さんの畑を訪ねました。青汁の原料としても有名な『ケール』ですが、ケールはあまり出回ってないため、以前から付き合いのあった萬年さんに相談したところ取引が始まったそうです。
佐藤さんの畑では5種類のケールを育てています。萬年さんのお店におくるのは『ラシネートケール』という品種で、苦みはさほど感じられず甘さがあるのでサラダにも使うことができるといいます。
その新鮮なケールにリンゴとレモンを混ぜて苦みをおさえたジュース。お客さんは「飲みやすくておいしい、夏バテ防止にもよさそう」「なかなかケールは手に入らないのでジュースだと手軽でいい」と人気の理由がみえてきました。
健康志向の高まりで人気を集める、野菜や果物のジュース。
今、ちまたでは『コールドプレストジュース』というものも話題になっています。
『コールドプレストジュース』とは、野菜や果物の果汁だけを絞り出したジュースです。繊維や果肉はほとんど入っていません。JR札幌駅の商業施設にあるジュース店では、専用の機械を使ってつくっていますが、その機械は企業秘密で撮影NG。
低速で材料を押しつぶし熱をほとんど加えないのが特徴で、本来の栄養素をそのまま体に取り入られることがこのジュースのよさです。
1杯250mlで734円。ボトルの500mlは1490円〜と、まさに高級ジュースといえますが、次々と売れていきます。お客さんに話をうかがうと「前の日にお酒を飲んだときや体が疲れているときに飲むとスッキリする」「すっきりして毒が出る感じ」なのだといいます。
ちなみに、この夏のオススメは、人参とビーツ生姜などが入った鉄分豊富な「レッドサーキュレーション」だということでした。
喉を潤すためだけではなく、不足しがちな野菜や果物の栄養素を取り入れるのがジュースの新しい使命ともいえそうです。
正直私は、ジュースにこんなにお金をかけようと思えませんが…。でも、飲んでみたいとは思います。(ライター:北海道saki)