中学受験の「抽選」って、どうして必要なの?

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(Jタウンネットより)

[どさんこワイド – 札幌テレビ]2015年6月23日放送の「言わせて!」では、以前から度々ニュースになっていた、札幌開成中の『抽選』という選考方法について、2016年度も実施することが決まったと伝えられました。

6月23日に行なわれた札幌市教育委員会。この春開校した、札幌市立札幌開成中等教育学校の入学者の選考方法で『抽選』を継続するかどうか議論されました。

抽選については、保護者や教育者から児童の心理的負担が大きいという声が上がり、廃止を求め検討されていましたが、来年度の入学方法は『抽選』を継続する方針に決定。

継続する理由について、教育長によりますと「1点2点で選抜で合否を決定するのではなくて、子どもたちが互いに課題探究を進めるような人材を求める上での抽選」だということでした。

ただし、抽選方法については、受験生や保護者に抽選の参加を義務付けず、学校長など代表者が札を引く。また、1次選考通過者数を定員の2倍である320人まで絞ったあと面接をし、通過した受験者を対象に、1回のみ抽選するということのようです。

道民の声は「賛成」も「反対」も半々だけどプロから見ると…

こうした選考方法について、多くの受験生を指導している学習塾の講師は「受ける生徒側の視点が欠けた理論だったのが残念」。決まった選考方法により懸念を抱いている面もあるそうです。「もし非公開で抽選するとなると本当に抽選しているのか危険がある」「抽選するのではなくて、面接もあるし、討論させるとかで点数化して、より適性がある生徒を選ぶことができると思う」との意見も話していました。

札幌市教育員会は、来年度以降について『生徒の負担を考えながら1年かけて検討する方針』だということです。

このことについては番組にとてもたくさんの意見が寄せられ、反対と賛成が半々だったということでした。

自分の子で考えると、1次試験、面接に通ったのに最後に抽選で合否が決まるのは酷なことだなと思いますが、より多様性のある人材確保ができるというのも分からなくありません。そんなことより私は、今年度の『抽選』で不合格となってしまった子どもたちの現在が気になります。場合によっては、抽選に落ちても耐えられる強いハートの子どもたちを育てるという教育も必要となるかもしれませんね。でもそうなるとそういう子のほうがこの先必要な人材かも……。なんていろいろ考えてしまいます。(ライター:北海道saki)

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