(Jタウンネットより)
[どさんこワイド – 札幌テレビ]2015年5月15日放送の道内ニュースでは、人里で目撃が相次ぐ『クマ』との向き合い方についての問題点などが伝えられました。
今年も札幌の人里にクマが現われています。
札幌市南区で牧場を営む印藤さん。印藤さんは4月24日裏山で熊に遭遇しました。その距離はわずか100メートルだったと言います。
「何か黒いものがいるなと思ったら、クマが寝転んでいたのさ」という印藤さん。クマの体長は1〜2メートル。牧草を食べたりした後1時間後に山の中へと姿を消しました。クマが人間を恐れないことに恐怖を感じたといいます。
また「クマはトラクターで動いていても全然逃げない。かなり人間にや車に慣れているのではないか? こんなに頻繁にでるなら怖い。大変」とも話していました。
クマ対策見直しの時期に
一方、人間になれてしまったクマの出没。それを防ぐことに成功した事例もあります。
それが南区の「滝野すずらん丘陵公園」です。こちらでは2013年秋、園内にクマが複数回に渡り侵入。行楽シーズン真っ只中に閉園を余儀なくされました。
その苦い経験をふまえ、対策として、2013年の冬、公園の周り約7キロを策で完全に囲った他、園内12カ所にカメラを設置してクマの行動を常に監視しています。
対策が功を奏し。2014年からこれまで、クマの侵入は確認されていません。
「クマとの共存は大切。しかし向き合い方を根本的に考え直す時期に来ている」と専門家は指摘します。
市街地でも早急に求められる対応。人慣れしたクマと人里との距離は確実に縮まっているのが現状です。
放送日のこの日も北見市の畑でクマの足跡が見つかっています。また札幌市もここ数年クマの目撃情報が相次いでいることから、はじめて「被害対策の基本計画」をまとめることを決めました。今後クマの生態調査を実施して、市街地への侵入や駆除対策を計画に盛り込む方針だということでした。
学校によっては「クマパトロール」というものがあるほど近年問題になっていますが、「滝野すずらん丘陵公園」ではそのような対策を行っていたのですね。2013年にあんなに「滝野にまたクマが…」などというニュースがあったのに、2014年は他の場所で出ても滝野に出たとは聞かなかったのでちょっと疑問に思っていたところでした。しかし、どこもかしこも滝野みたいにできるわけではありませんし、共存か住み分けか…。難しい問題ですね。(ライター:北海道saki)