広島市から大水害を激減された「太田川放水路」の50年

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(Jタウンネットより) [Jステーション-広島HOMEテレビ] 2015年5月14日放送で、50周年を迎えた太田川放水路を取り上げていました。

完成前は5年ごとに大洪水

人工的に作られた太田川放水路は、幅約300m、長さ約9kmに及びます。広島市の歴史は、洪水との闘いの歴史でもありました。大きな洪水が起こるたびに、市内の大きな橋が流されてきました。 洪水の被害は甚大で、古くは江戸時代から記録が残り、明治以降はほぼ4〜5年ごとに大水害が起きていました。それを解決しようと、放水路の建設計画が決まりました。 戦前に着工したものの、戦争の為、工事は中断されてしまいます。7年間の中断後に再開した放水路の工事は、戦後の復興と歩みを共にしました。 尚、取り去った土砂は、堤防の建設だけではなく、広島空港建設の際の埋め立てにも使用されました。

着工から31年の年月を経てついに完成!

そして1965年、着工後31年を経て、通水が始まりました。この放水路ができたことにより、市内の川の氾濫はほとんどなくなり、中心地の市街化も進められました。 また、水害の危険性が減ったことで花壇緑地も整備され、豊かな水と緑の街が形成されたのです。 一方で課題もあります。堤防や護岸施設の老朽化が進み、今後多くの補修工事が予想されています。広島の街を守ってくれている太田川放水路、今後も大切にしていきたいものですね。(ライター:haruhana)

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