(Jタウンネットより)
いすが壊れるか、おのれが壊れるか――。こんな熱いキャッチコピーを引き下げて、事務椅子を使った耐久レース「いす1-グランプリ」が、ついに中国地方へ進出。岡山県倉敷市の東常盤町商店街で、2015年5月9日に開催される。

いす1-GP 岡山大会ポスター
「いす1-GP」は、キャスター付きの事務椅子を使って、商店街のコースを何週走れるかを競う耐久レース。発祥は京都のキララ商店街(京田辺市)で、2010年の初開催以来、山形や長崎など全国各地で開催されている(本気だから面白い。事務椅子で街を全力疾走する過酷な耐久レース「いす-1GP」)。
レースは2時間耐久制で、1周約180メートルのコースで周回数を競う。3人1組のチーム戦なので、「何周走ったら交代するか」などの戦略性も求められそうだ。
過去の大会を見ると、上位に入賞したチームは100周以上、距離にすると20キロ近くを走っている。タイヤや背もたれが壊れたり、時には椅子の足が根元から折れてしまうこともあるようで、2時間の過酷なレースに耐えられる椅子選びも重要になってくる。レース当日には、事務局スタッフによる「車検」も実施され、規定違反の車両(椅子)は取り締まられるという。
既にエントリーは締め切られたが、テレビや新聞など様々なメディアで紹介されたことからツイッターなどのSNSで話題となり、レース参加の申込みが殺到したようだ。主催の水島商店街振興連盟によると「予想の2倍以上、70チーム以上にエントリーしていただいた」という。
そんなレースに向けて、日本事務いすレース協会の田原会長からコメントをいただいた。
「いす-1GPでは、最後まであきらめないことが何よりも大事なんです。最初の1周、2周くらいは観客も笑いながら見ています。ですがレースの終盤になると、それは一変します。選手・観客・スタッフが一体になって、『最後まであきらめない大人』の姿に感動しているんです。この感動は、生で見ないとわからないでしょうね。」
笑えるだけじゃない、実は感動するほどアツい「いす-1GP」、次回は徳島県鳴門市で5月23日に開催される。現在参加チームを募集中だ。締切は4月30日まで、申込用紙は公式サイトからダウンロードできる。