
先日のアンケート記事「多数のアドバイスから絞り込むべし! プロが教える子育て世代にオススメな住まいの条件」で、アットホーム加盟不動産店のスタッフから挙がった条件のうち、非常に多かったのが「騒音」に対するアドバイス。
夜泣きはどうしようもないですし、声や足音の加減ができないのは子供なら仕方のないこと。叱るのはかわいそうです。とはいえ、近所迷惑にならないように配慮も必要ですよね。
そんな騒音対策のために、まず、住まいの条件として、
「子育てに騒音はつきもの。木造よりRCの方が防音効果が高い」
「1階、さらに言えば角部屋を選べば、小さいお子さんが走り回ってもある程度、騒音問題はクリアできる。階段の上り下りもないというメリットも」
「戸建てや鉄筋コンクリートの構造か、子育て世代が多く住んでいるところ」
「1階がテナント、駐車場などの建物の2階に入居してもらう」
「1階がテナントの物件や線路近くの物件」
といったものが挙がりました。しかし、これらは住まい探しの際のポイント。今すぐに実行できない人もいるでしょう。
そこでat home VOXでは不動産店スタッフに、子どもの騒音対策に関して、今からでもできることを聞いてみました!
Q.夜泣きや足音など、子供の騒音やトラブル防止のためのアドバイスがあれば教えてください。
■とにかく何か敷く!
1階でなければ、子どもがメインで使う部屋やスペースには、吸音マット的なものを敷く気遣いは必要だと思います。
床に吸音マットを敷くことは必須ですね。また、布類は音を吸収する性質がありますから、ブラインドやロールスクリーンよりも、厚めのカーテンを用いた方がいいでしょう。
最も多かったのは、床に何かを敷いた方がいいというアドバイス。カーペット・絨毯・ラグをはじめ、ホームセンターや最近では100均でも売っているジョイントマットなどが多く挙げられました。やはり何か一枚敷くだけで大分軽減されるんですね。また、床だけでなく、カーテンも厚手のものにすると、声の音量も軽減できるようです。
■ご近所付き合い!
入居のタイミングで階下やお隣の方に必ずごあいさつに伺い、子供の騒音について、あらかじめご迷惑をおかけするかもしれないことをお話ししておくべきだと思います。相手が相談しやすそうな人柄なら、自宅で子どもに走ったり騒いだりを実際にやらせて、どのくらい響いたり聞こえたりするのか、実際に体験してもらうといいと思います。
夜泣きや走り回ることは、どこの家でもあることなので、ご近所と早く仲良くなるようにと伝えています。
隣や階下の住人に、うるさくないか定期的にお伺いをたてるなどの気配りが、潤滑油になる。
こちらも多かった「ご近所付き合い」。会ったことがある人とない人、挨拶をした人としていない人、普段からお付き合いがある人とない人、どちらが理解してもらえるか、トラブルになりにくいかは一目瞭然ですよね。ご挨拶の時はお子さんも一緒に連れていくといいそうです。
この2種類が大半でしたが、他にもさまざまなアドバイスがありました。
持ち家の場合、床、壁リフォームなど検討をお勧めする。近年では、低コストでのリフォームも可能になっている。
お子さんに限らず、集合住宅の場合、隣室との境界の壁に収納家具を集中させると、比較的生活音が聞こえず、またこちらの出す音が伝わることも抑えられます。
子どもが中に入って遊ぶ、手造りのダンボールの家で防音に。
子供を昼間十分に遊ばせる。生活時間を子供時間にあわせる(食事・入浴等)。
夜泣きは頑張ってだっこして寝かしつけるのが一番効果的です。(自分自身の体験です、いろいろと試しました)
リフォームや家具配置から、もはや不動産のプロというよりは子育てのプロ?というアドバイスまでありました。不動産店には子育てを経験したスタッフがいることもありますから、住まい探しの際や入居後に相談してみると安心かもしれませんね。お子さんのためにも、ご自身のためにも、ストレスやトラブルのない、快適な子育て環境を目指してがんばってください!
イラスト:タテノカズヒロ
<アンケート調査概要>
対象/全国のアットホーム加盟・利用不動産店約53,000店のうち 215店
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2016年3月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。