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カルチャーショックの連続! 外国人の住まい探しエピソード

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外国人エピソードのイラスト

外国を訪れると、さまざまな文化の違いを目の当たりにします。ましてやそこに住むとなれば、カルチャーショックの連続でしょう。

そこで今回は、日本での外国人の住まい探しに注目。不動産のプロフェッショナルである全国のアットホーム加盟店の方々に、住まい探しで外国人の習慣の違いを見聞きして、驚いたエピソードを語ってもらいました!

Q.遠方や外国からのお客さまで、住まいや住まい探しの習慣の違いに驚いたエピソードがあれば教えてください。

外国人の住まい探し

タイプ別に見ると、最も多かったのは「契約方法・内容の違い」について。

外国は家賃さえ払えば借りられるようだが、日本にはまだ敷金・礼金の風習が残っていて、理解してもらうのが難しい。

日本国内でも地域によって差はありますが、国が変わればより大きな違いがあり、不動産会社さんにとっては説明するのが大変ですよね。アンケートでは他にも、仲介手数料や更新料、連帯保証人、転貸借などのケースも見られました。

次に多く挙げられたのは「土足で部屋に入る」。屋内で靴を脱ぐのは日本の特徴的な文化ですよね。

土足で使っても良いかという質問には驚いた。

習慣を変えるのはなかなか難しいもの。契約後の生活でも、部屋を土足で使用したいという外国人も多いようです。

さて、他にもさまざまなエピソードが寄せられていますので、その一部を紹介していきましょう!

■外国人の意外な反応

風呂とトイレは一緒を希望する

バス・トイレ一体型やシャワーのみが一般的な国は多く、「バス・トイレ別」が人気でお風呂好きな日本人にとっては意外なご希望。「バス・トイレ関連」のエピソードは3位にランクインしており、この他にも……

バスと分離のトイレとウオッシュレットの使用方法がわからず何度教えても恐怖心・違和感を持たれること。

日本では広く普及し今や当たり前の温水洗浄便座ですが、なかには「怖い」と感じる人もいるようです。

アメリカの新婚夫婦が日本に来て、和式便所を大変気に入り写真を撮っていた

気に入ってもらえるのはうれしいですが、写真に撮らなくても……

外国の方は意外と純日本風物件にあこがれている方が多い。先日のお客様は日本風売買物件を購入して自分でリノベーションして、まるで旅館を思わせるような物件に仕上げられました。

ちょっと古くても、いわゆる「日本っぽい!」のが良いのでしょう。畳を気に入る方も多いようですが、一方で……

留学生に畳の部屋をご紹介した時のこと。世話人の方が「畳とは草からできた床」といった説明をしたところ、草でできた床が住むうちにどうなっていくのか想像ができない、と非常に悩まれ、部屋を借りるのをやめると言い出した時には困りました。予算のあう物件が他にはなかったので、なんとか説得をし、ようやくご入居いただきました。改めて畳文化が日本独自のものであることを感じました。

床が草でできた家と言われたら、日本人でもビックリします。一見、ほほ笑ましげなエピソードですが、畳を知らない留学生はさぞ悩んだことでしょう。

日本ではサービスルームをSと標記しますが、フランスの方をご案内したとき、この家はお金持ちの方が住んでいてメイドがいたのか?と聞かれ、お尋ねしたところSとはservantで召使の部屋だと思われたそうです。

リアルなメイドさんの部屋という発想は、さすが西洋の方ですね!

■さまざまなお国事情

アメリカ人のお客様の新築一戸建のご購入をお手伝いしました。慣習なのか友人を集めてホームパーティーを頻繁にやるそうなので、LDKはとにかく広く、キッチンには大型のオーブンレンジを置くスペースが必要など、家でパーティーが開けることを重視された物件探しでした。もちろんご購入後の新居お披露目パーティーに私も呼ばれました。

確かに、欧米の人にはホームパーティー好きなイメージがありますが、それが住まい探しの重要ポイントになるほど好きなのですね。

カナダに30年以上住んでいる日本人の方が日本で安い中古を買って自分でリフォーム(素人)すると言ってました。向こうは業者に依頼することはあまりなく自分でリフォームするのが一般的だそうです。

日本でもDIYが流行の兆しを見せていますが、海外では文化として定着しているようですね。

ネパールのお客様で食事を外で取る習慣があるようで、屋上と2階に屋根付きのバルコニーを作り夏と冬で使い分けて食事をされたいという要望にはおどろいた

開放的で夢も広がるバルコニー。日本人だって憧れますが、食事を毎日外で食べるためにバルコニーが欲しいというのは驚き。

日本の方の場合、あまり多くの物件の内見をすると、どの物件の内容だったかわからなくなってしまうが、香港の方は何十件案内しようが全て覚えており、その中から選択されていた事に驚いた。その方に聞いてみたところ、香港は入居後家賃が上がる事が多いらしく、引越しする事が多いそうで、より良い物件を選ぶ為に多く見られるという事でした。

香港のお客さんが心配するような賃料引き上げは、日本ではそんなに起こりません。でも、吟味した分、きっといい住まいに出会えたのではないでしょうか。

インドと韓国の入居者の多い建物で、悪臭の苦情が「カレー対キムチ戦争」になった事があります。

実はインドの方の香辛料の匂いに関するエピソードはいくつか寄せられました。やはりカレーは欠かせないんですね。食文化の違いは当然あるでしょう。とはいえ、カレーとキムチの匂いは確かに大きな問題に発展しそう……

ベトナムの人で入居の吉日の選び方や当日のお清めの仕方が、逆に良く似ていたことに驚きました。

国によって違うのは当たり前と思っていたら、似ていることにビックリ! どこかでつながっているのかもしれませんね。

国が違えば暮らし方も考え方も違うもの(似ている場合も)。日本人が少し不思議に感じるエピソードも、外国人にしてみれば当然のことなのでしょう。素敵な日本暮らしを実現してもらえるといいですね。

イラスト:タテノカズヒロ

<アンケート調査概要>
対象/全国のアットホーム加盟・利用不動産店約51,000店のうち 353店
調査方法/インターネットリサーチ
調査時期/2015年3〜4月
※アンケート内容の転載にあたりましては、「at home VOX 調べ」もしくは「アットホームボックス調べ」という表記をお使いください。

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