暮らしのコト

満腹御礼 ご当地肉グルメの旅

豚肉のかしらをみそだれで食べる、埼玉県東松山市「ひびきのみそだれやきとり」

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全国各地のウマい肉料理をお腹いっぱい食べ尽くしていく連載「満腹御礼 ご当地肉グルメの旅」。今回訪れたのは、埼玉県東松山市。広大な敷地面積を誇るアトラクションパーク「森林公園」をはじめ、豊かな自然に恵まれた地域。人気のゴルフ場「霞ヶ関カンツリー倶楽部」は2020年東京五輪で「ゴルフ」の競技会場となる予定で、観光地としてもますます人気が出そうなエリアでもあります。

レトロな建物の東武東上線東松山駅。

レトロな建物の東武東上線「東松山駅」。

早速、駅前を探索してみると、見えてきました今回のお目当て。「やきとり」の大きな看板です。「東松山名物」と書かれているように、この東松山エリアは「やきとり」が地域の名物として知られています。

やきとりが東松山名物だと、駅を降りてすぐに分かる看板。

やきとりが東松山名物だと、駅を降りてすぐに分かる看板。

■豚肉とみそだれを使うのが東松山の「やきとり」

2015年9月には、東松山市が会場となり、全国から様々なご当地やきとりが集結して、グルメイベント「やきとリンピック」も行われました。2日間合計で来場者数はなんと約8万人!いまや関東におけるやきとりの聖地といっても過言ではないでしょう。

「全国7大やきとり」のほか13店舗が出店し、大賑わいとなったやきとリンピック。

「全国7大やきとり」のほか13店舗が出店し、大賑わいとなったやきとリンピック。

やきとりを求める人で、人気店の前には大行列もできていました。

やきとりを求める人で、人気店の前には大行列もできていました。

そんな東松山にあるやきとり店の中から、やきとリンピックにも出店したのが「ひびき」。東松山駅前のロータリーだけでも3店舗を構え、川越、新宿、有楽町など、埼玉・東京エリアで複数店舗を出店している人気店です。

人気やきとり店「ひびき」の本店にお邪魔しました。

人気やきとり店「ひびき」の本店にお邪魔しました。

今回、お話を伺ったのは、「黒豚やきとりひびき東松山駅前本店」の石束裕輝さん。東松山では、どのようにやきとりが親しまれているのでしょうか?

石束さん「東松山では、子どもの頃から家庭でやきとりを食べる文化が一般的です。本当に、子どもからお年寄りまで大人気です。学校帰りに持ち帰りのやきとりを買って、食べながら帰る学生もいるくらいですよ」

石束さんも子どもの頃からやきとりに親しんできたとか。

石束さんも子どもの頃からやきとりに親しんできたとか。

それだけ愛されている東松山市のやきとり。一体なぜそれだけ人々を惹きつけているのでしょうか?特徴は、どんなところにあるのでしょう。

石束さん「東松山のやきとりといえば、なんといっても『豚のかしら』です。もちろん、鶏肉も食べるのですが、かしらがなければやきとりとは言えないですし、かしらのやきとりのない宴会はありえません。当店でも、かしらがなくなるとその場で閉店と決まっているぐらいです。一般的には豚のほほ肉をかしらとして出している店が多いようですが、当店のかしらは、豚1頭からわずかしか取れないコメカミの肉を使用しているので、ロースやバラにも負けない食感と旨みが自慢ですよ」

こちらが自慢のコメカミ肉を使った「特選かしら串」。

こちらが自慢のコメカミ肉を使った「特選かしら串」。

養豚が盛んなこの地域では、古くから豚肉を使ったやきとり(やきトン)が一般的だったとか。その中も出、特に希少価値の高い部位だけに、その味わいがクセになるんですね。また、東松山のやきとりには、もう一つなくてはならないトッピングがあります。それが「みそだれ」

石束さん「やきとりには必ずみそだれが付きますね。ピリッとした辛みと濃厚な旨み、香りが特徴で、たっぷりつけて召し上がる方が多いです」

このみそだれは生野菜や他の料理にも合うのだとか。一家に一つはみそだれがあるということで、もはや東松山の食卓の味、とも言えそうですね。

■旨みの秘密は焼き方にあり!

早速、自慢のやきとりを調理してもらうことにしました。この店では、すべてのやきとりが理想的な焼き上がりになるように、自社特許取得のグリルで自動的に焼いてから、仕上げにコンロで焼き上げる2度焼きの製法を行っています。

石束さん「やきとりは、いかに肉汁や旨みを閉じ込めるかが大事です。コンロで焼くと、どうしても片面ずつ焼けていくので、反対側から肉汁が滴り落ちてしまいます。この機械では、最初に一気に表面を焼き上げて旨みを閉じ込め、さらにゆっくり中まで火を通します。自動なので、どんなに忙しくても焼き過ぎる心配もありません。最後にさっと手焼きで仕上げれば完成です」

人気のやきとりの秘密はこのグリルにあり。

人気のやきとりの秘密はこのグリルにあり。

たくさんのやきとりを一気に焼けるので、提供もスムーズ。

たくさんのやきとりを一気に焼けるので、提供もスムーズ。

旨みを閉じ込めるように、両面から焼き上げます。

旨みを閉じ込めるように、両面から焼き上げます。

最後の仕上げは、職人の技と五感で確かめながら。

最後の仕上げは、職人の技と五感で確かめながら。

完成しました!もちろん、やきとりはみそだれと一緒に提供されます。アツアツのお肉にたっぷりつけて、いただいてみましょう。肉の脂の香りと、味噌のニンニクの風味がますます食欲をそそります。

ひびき秘伝のみそだれをたっぷりつけいただきます。

ひびき秘伝のみそだれをたっぷりつけいただきます。

旨みの強いかしらとピリ辛のみそだれは、互いを引き立ててくれます。

旨みの強いかしらとピリ辛のみそだれは、互いを引き立ててくれます。

コメカミ肉の「特選かしら串」は、普段食べ慣れているようなかしらとは異なり、硬すぎず、柔らかすぎず、噛むごとに口の中に肉の旨みとコクが広がるような独特の歯ごたえです! これなら、子どもからお年寄りまで愛されているのもわかりますね。

さらに、ピリッと辛いみそだれのおかげで、豚肉にありがちな臭みは一切なし。むしろ風味豊かな脂の旨みを引き立ててくれます。ひと口ごとに口の中に残る肉汁の余韻とみそだれの味わい…。もうこれはビールが止まらなくなりそうです! みそだれの甘じょっぱさは、ご飯にも合いそうですね!

石束さん「そうなんです。当店では、ランチタイムにはご飯の上にみそだれやきとりをのせたやきとり丼も提供しています。やきとりはご飯のおかずにもぴったり。夕方になると、テイクアウトのブースに晩ごはんのおかずをお求めになる主婦の方々も多くいらっしゃいます」

いい匂いに誘われて、人が絶えないテイクアウトコーナー。

いい匂いに誘われて、人が絶えないテイクアウトコーナー。

かしらのおいしさを堪能したところで、さらに店から提供してくれたのが、「この店でしか味わえない」という自慢のやきトン。銘柄豚「彩の国黒豚」を使用した「彩の国黒豚の特上やきトン串」と「彩の国 黒豚バラ串」。さらに、豚の串にピッタリ合うように作られたオリジナルクラフトビール「やきトンび~る」も合わせて味見させてくれました。

石束さん「彩の国黒豚をやきトンという形で提供しているのは、ひびきだけです。食べ比べていただければきっとわかると思いますが、ロース肉を使用している特上やきトン串と、黒豚バラ串では、それぞれおいしさの性質が違います。特上やきトン串は、味わい深くしっかりとした肉の旨みが特徴です。黒豚バラ串は、たっぷりの脂身でもさっぱりした口当たりが味わえますよ」

どちらも、さすが銘柄豚という納得のおいしさ! かしらとは全く違った味わいで、食欲をそそるみそだれとこだわりのやきトンび~るも相まって、何本でも食べられそうですね。

ジュワーッと広がる肉の旨みが楽しめる「彩の国黒豚の特上やきトン串」。

ジュワーッと広がる肉の旨みが楽しめる「彩の国黒豚の特上やきトン串」。

驚くほどスッキリした脂の旨みがお酒に好相性の「彩の国 黒豚バラ串」。

驚くほどスッキリした脂の旨みがお酒に好相性の「彩の国 黒豚バラ串」。

濃い目の香りと味わいがやきとりとみそだれにマッチする「やきトンび~る」も人気。

濃い目の香りと味わいがやきとりとみそだれにマッチする「やきトンび~る」も人気。

これだけの自慢のやきとりがあれば、地元の人からも愛されているのはうなずけますね。やきとリンピック効果もあり、ますます全国で盛り上がりそうなやきとり。提供する側としては、どのような思いなのでしょうか。

石束さん「豚肉のやきとり、かしらのやきとりを食べたことがないという人は、ぜひ一度味わってみて欲しいですね。やきとリンピックの際も、イベント終了後に駅前の当店に立ち寄っていただけたお客様で大変な賑わいになりましたが、地元の人はもちろん、東松山の観光と一緒に楽しんでもらえたら」

地元に愛され続け、観光名物としてもまだまだ人気の伸びしろがありそうな東松山やきとり。近年の肉料理イベントブームに乗って、一気にかしら串ブームも来るかも? それでは満腹御礼、今回もごちそうさまでした!

  • 店舗情報

    ●黒豚やきとりひびき東松山駅前本店
    住所:埼玉県東松山市箭弓町1-13-15
    電話:0493-25-1184
    営業時間:ランチ(月~金)11:00~13:30、ディナー(月~金)16:00~22:00(LO)、土・日・祝日11:00~21:30(LO)
    http://www.hibiki-food.jp/enjoy/honten.html

※記事中の情報・価格は取材当時のものです。

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