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不動産査定の費用はいくら?無料・有料の違いから高く売るコツまで徹底解説

不動産の査定の費用はいくらでどのような内容でしょうか
不動産の売却を考えた時、最初に気になるのは査定にいくらかかるのかではないでしょうか。不動産査定は無料である場合も多いですが、無料・有料の違いがわからない方もいるかもしれません。

本記事では、不動産査定の料金体系から、国家資格者がおこなう有料鑑定が必要なケース、さらには無料査定を賢く活用して高く家を売るコツまで紹介。本記事を参考に、最適な査定方法を選んでください。

記事の目次

不動産査定の費用は目的によって無料・有料が決まる

不動産査定の費用の違いとは
不動産査定の費用の違いとは

不動産査定には無料と有料の2種類あります。不動産査定時の費用の差は、依頼先や査定書が持つ効力の違いから生じます。本章では、不動産会社がなぜ無料で価格を提示できるのかをビジネスの仕組みから解説します。

不動産会社の査定が無料である理由

不動産会社がおこなう査定が無料なのは、査定そのものが仲介契約を得るための営業活動だからです。不動産会社の主な収益源は、売買が成立した際に支払われる仲介手数料になります。査定は前段階のサービスであり、顧客にいくらで売れそうかを提示して信頼を得ることが目的です。そのため、査定の段階で料金は発生しません。
査定額はあくまで売却の予想価格になります。そのため法律的に価値を証明するものではない点も理解しましょう。

不動産鑑定士による査定が有料になる法的背景

不動産鑑定士がおこなう査定が有料になるのは、不動産鑑定評価に関する法律に基づいた公的な証明業務だからです。鑑定士は国家資格を持ち、第三者の中立的な立場から不動産の経済価値を厳密に判定します。鑑定評価書は、裁判所や税務署などに対し、法的な根拠となりうる書類です。高度な専門性と法的な責任がともなうため、業務報酬で費用が発生する仕組みになっています。

無料査定と有料鑑定の比較(費用・期間・用途)

無料査定と有料鑑定の比較を以下にまとめました。

  無料査定
(不動産会社)
有料鑑定
(不動産鑑定)
期間 数日~1週間程度 1週間~1カ月程度
根拠の強さ 実績に基づく
「予想販売価格」
法律に基づく
「適正な経済価値」
作成者 不動産会社 不動産鑑定士
(国家資格保有者)
公的証明力 なし(参考資料扱い) あり
主な用途
・売却価格の目安を知りたい
・住み替えの資金計画
・相続税の申告、遺産分割
・親族間や同族会社間での売買
・裁判や調停の証拠資料

期間は、無料査定が数日〜1週間程度であるのに対し、有料鑑定は最短でも1〜2週間、複雑な案件では1カ月近くかかります。大きな違いはその用途です。無料査定は、売却目的で使用し、有料鑑定は、法的な紛争に発展した場合に不動産価格の証明が必要な場面で使用します。

不動産会社がおこなう売却査定とは

不動産会社の売却査定が無料な仕組みを解説します
不動産会社の売却査定が無料な仕組みを解説します

多くの人が利用する不動産会社の査定は具体的にどのようなサービスなのでしょうか。不動産会社による不動産査定が無料で成立する仕組みと基礎知識を以下にまとめました。

査定が無料なのは営業活動の一環だから

不動産会社にとって無料査定は、自社を知ってもらう機会になります。査定を通じて顧客との接点を作り、自社の売却戦略やサポート体制を伝え、最終的には媒介契約を目指します。
ただし、査定を依頼しても、必ずその会社と契約する義務はありません。会社側も断られるリスクを承知で提供しているサービスであるため、ユーザーは複数の会社を比較する前提で気軽に利用して問題ありません。

机上査定(簡易査定)と訪問査定の使い分け

無料査定には、大きく分けて机上査定訪問査定の2種類があります。机上査定は、住所や築年数などのデータをもとに過去の事例から算出する方法で、数時間から1日程度で回答が得られます。大まかな相場を知りたい初期段階の方に適しているでしょう。一方、訪問査定は担当者が現地に行き、建物の傷み具合や日当たり、境界の状態などを細かく確認します。
実際に売却を決めている場合は、より精度の高い訪問査定を依頼することがおすすめです。

無料査定のメリット・デメリット

無料査定のメリットは、手軽に市場価値を知れる点ですが、デメリットもあります。それは、査定額の根拠が会社によって異なることです。必ずしも査定額で売れるわけではない点に気を付けましょう。一部の会社は契約を優先して、相場を無視した高い査定額を提示する場合も。相場に沿っていない査定額を参考に売り出すと、売れずに値下げを繰り返し、時間を無駄にしてしまうでしょう。
数字の高さだけでなく、算出根拠に納得感があるかを見極めることが重要です。

営業電話やしつこいメールが来る可能性がある

無料査定を依頼すると、その後の営業電話を心配される方も多いでしょう。対策は、依頼時の備考欄に、連絡はメールのみ希望、仕事中の電話は不可などと明記しておくことが有効です。また、最近では個人情報を伏せて概算を知る匿名査定を提供する大手一括査定サイトも増えています。

不動産鑑定士による有料査定(鑑定)とは

不動産鑑定士の有料査定はどのような内容でしょうか
不動産鑑定士の有料査定はどのような内容でしょうか

どのような場面で不動産鑑定士の有料鑑定が必要になるのか、具体的なケースから、目的に応じて発行される鑑定評価書などの成果物の違いまでを解説していきます。

親族間・関係会社間での売買取引

個人間で不動産を売買する場合、市場価格よりも著しく低い価格で取引をおこなうと、その差額分は贈与とみなされ、多額の贈与税が課せられるリスクがあります。そのため、不動産鑑定士による適正な時価を証明すれば、安心して取引しやすくなるでしょう。

遺産相続で法的に有効な評価が必要な時

相続が発生し、複数の相続人で不動産を分ける際、揉める原因となるのは不動産の価値をいくらと見積もるかです。一方が路線価で評価すべきだといい、もう一方が実勢価格で分けるべきだと主張すれば、協議は平行線をたどるでしょう。
国家資格者の鑑定士が作成した鑑定評価書があれば、客観的な基準が示されます。公平な遺産分割協議をおこない、親族間の争いを未然に防ぐために、鑑定は有効な手段です。

離婚にともなう財産分与でトラブルを避けたい時

離婚時の財産分与では、持ち家を売却せずに一方が住み続け、もう一方に相当額の現金を支払うケースが多く見られます。相当額を算出する際、不動産会社の無料査定では、会社によって数百万円の差が出る場合があり、トラブルの原因になるかもしれません。鑑定士の有料査定は、双方が納得して合意書を作成する根拠になります。

裁判や税務署への証拠書類として提出する時

立ち退き料の交渉、地代や家賃の増減請求、あるいは税務署からの更正処分に対する不服申し立てなど、法的紛争や行政手続きでは、不動産会社の査定書は参考資料として扱われます。一方、不動産鑑定士が作成した鑑定評価書は、裁判所や行政機関で評価資料として利用されます。

成果物の種類(鑑定評価書・調査報告書・意見書)とその違い

不動産鑑定士に業務を依頼した際、手元に届く書類は一種類ではありません。目的に応じて鑑定評価書、調査報告書、意見書と異なる形式があり、それぞれ費用や法的効力が異なります。

鑑定評価書(不動産鑑定評価報告書)

不動産鑑定評価基準に示された、厳格な国のルールに則って作成される正式な書類です。鑑定士が対象不動産の現地調査はもちろん、役所での詳細な公法規制の確認、周辺の取引事例の精査、収益性の分析など、あらゆる角度から評価をおこない、全プロセスを記載します。

署名捺印されたこの書類は、裁判所、税務署、金融機関、公証役場など、公的な場で証拠として扱われます。費用は高額で15万円〜50万円以上かかりますが、対外的な証明が必要な場合は鑑定評価書(不動産鑑定評価報告書)を選ぶようにしましょう。

調査報告書(価格調査報告書)

鑑定評価基準のすべてのプロセスを網羅せず、一部の項目を簡略化して作成される書類です。主に身内だけの確認用や社内の意思決定のための内部資料に利用されます。鑑定評価書に比べると作成の手間が抑えられるため、数万円〜10万円程度と費用を安く抑えられるでしょう。
ただし、簡略化されている分、裁判所や税務署への提出書類としては認められないケースが多いです。

意見書(価格意見書)

特定の前提条件に基づいた価格で、鑑定士の専門的な見解を述べる書類です。例えば、土地が道路に接していたら、もし土壌汚染がなかったらなど仮定条件での価格を知りたい場合などに作成されます。また、すでに存在する他の査定書や鑑定書の妥当性をチェックするために発行される場合も。単体で公的な価値を証明する力は弱いですが、意思決定の補助資料に有用です。

有料査定(不動産鑑定)にかかる費用の目安

有料の不動産査定にかかる費用はどのくらいでしょうか
有料の不動産査定にかかる費用はどのくらいでしょうか

不動産鑑定士への依頼を検討する際、いくらかかるのか気になると思います。不動産会社による無料査定とは異なり、国家資格者が法的責任を持って発行する鑑定評価は、専門的な調査実務と証明の対価で報酬が発生します。
一般的な住宅鑑定費用の相場感から、不動産鑑定事務所によって異なる3つの料金体系の仕組み、そして相続などのデリケートな場面で知っておくべき費用の負担ルールをみていきましょう。

鑑定費用の目安と決まり方

有料査定の費用は、物件の種類や評価額、調査の難易度によって変動しますが、一般的な住宅なら15万円〜50万円程度が相場です。区分マンションは比較的安く、広大な土地や特殊な建物、権利関係が複雑な物件は高くなるでしょう。料金のなかには、現地調査費、役所調査費、鑑定評価書の作成費が含まれます。
多くの鑑定事務所で見積もりは無料であるため、正式な依頼前に複数の事務所から費用の提示を受けるようにしましょう。

定額型、報酬基準型、積み上げ型の3つの料金体系

鑑定報酬の決まり方には、主に3つの体系があります。1つ目は定額型で、物件の種類に関わらず一律料金を設定します。2つ目は、評価額に応じて報酬が上がる報酬基準型で、高額物件ほど報酬も高くなります。3つ目は、基本料金に作業量を加味する積み上げ型です。
近年は、個人向けの住宅鑑定でわかりやすい定額型を採用する事務所も増えていますが、事前にどの方式で計算されるかを確認し、総額の目安を把握するようにしましょう。

相続時の注意点

相続で不動産鑑定をおこなう場合、その費用を誰が負担するかでトラブルになるケースがあります。原則、鑑定を依頼した人が支払いますが、遺産分割協議のためにおこなう場合は、相続人全員で等分すると合意しておくことがスムーズです。また、相続税申告のために鑑定をおこなう場合、その費用は相続財産から控除できません。

不動産査定をスムーズに進めるための必要書類と準備

不動産査定をスムーズに進めるためにどのような準備が必要でしょうか
不動産査定をスムーズに進めるためにどのような準備が必要でしょうか

不動産査定では会社によって査定額を数百万円単位で変化するケースも珍しくありません。本章では、精度の高い査定を引き出すために揃えておくべき必須書類から、意外と見落としがちな固定資産税通知書の活用法、そして受け取った査定書をどう読み解くべきかを解説します。

査定前に揃えておきたい権利証・登記簿・図面

訪問査定を依頼する前に最低限用意しておきたいのが、物件の正体を正確に伝える権利証(登記済証)または登記識別情報通知、登記事項証明書(登記簿)、設計図面・測量図の3点セットです。査定時に、誰が所有者か、面積はどのくらいか、法的な制限はないかを確認するための基礎資料となります。

特に図面は欠かせません。一戸建ての場合、間取り図だけでなく、土地の境界が確定している状態を示す確定測量図や、建物の建築確認済証があれば、査定の精度は劇的に上がります。また、リフォーム履歴がわかる資料があれば、建物の付加価値でプラス評価につながる可能性も。書類が手元にない場合でも、登記簿などは法務局やオンラインで取得できるため、まずは何が揃っているか確認から始めましょう。

固定資産税納税通知書が査定額に与える影響

毎年送られてくる固定資産税納税通知書は、査定を受ける際に重要です。自治体が算出した固定資産税評価額が記載されており、不動産会社が土地や建物の公的な価値を推測する際の基準となります。

実勢価格は評価額とは異なりますが、評価額を見れば、その地域の地価の傾向や建物の構造・耐用年数を即座に把握可能です。また、査定時に通知書があれば、売却時にかかる税金の清算金の概算がすぐに出せるだけでなく、買主に対して年間の維持費がいくらかかるかを具体的に提示できるため、売却活動をスムーズに進めるためにも重要になります。

査定結果(不動産査定書)でチェックすべき3つのポイント

査定書を受け取った際、多くの人が査定金額に注目しますが、他にも重要な3つのチェックポイントがあります。

査定価格の算出根拠(近隣成約事例など)

まずは、提示された金額が何をもとに計算されたかを確認します。信頼できる査定書には、近隣で過去1年以内に成約した似た条件の物件が3件以上挙げられています。単なる希望価格ではなく、実際の取引事例と比較されているかどうかが重要になるでしょう。

売り出し推奨価格と成約予想価格の差

査定価格は査定を出してから3カ月後までに売れる金額の予想です。これに対し、具体的な販売戦略が提示されているかどうかを確認しましょう。売り出し推奨価格と成約予想価格を知れば、具体的な売却活動の方針を立てられます。

手取り額に関わる仲介手数料の概算

不動産売却では、売却価格がそのまま手元に入るわけではありません。最大で売却価格の「3%+6万円(+消費税)」が仲介手数料としてかかります。査定書に手数料や印紙代、登記費用などを差し引いた手取り額が併記されているかどうかを確認しましょう。

不動産をできるだけ高くかつ早く売却するための3ステップ

不動産をできるだけ高くかつ早く売却するためにはどのようにすればよいでしょうか
不動産をできるだけ高くかつ早く売却するためにはどのようにすればよいでしょうか

不動産売却を成功させるための秘訣は、戦略的な順序でアクションを起こすことが肝心です。多くの人がまずは不動産会社へと焦ってしまう場合が多いですが、事前の準備なしに動くと、相場より安く買い叩かれたり、逆に高値づかみをして売れ残ったりするリスクも。
初心者でも迷わずに実践できる、売却成功のための3ステップをまとめました。

  • STEP 1AI査定や匿名査定で市場の相場感を把握する
  • STEP 2不動産一括査定サイトを活用して複数社の意見を比較する
  • STEP 3口コミや対応力で信頼できる地域密着型や大手を絞り込む

STEP1:AI査定や匿名査定で市場の相場感を把握する

いきなり不動産会社に連絡することがためらわれる場合は、まずAI査定や匿名査定を活用しましょう。蓄積されたビッグデータをもとに、数秒から数分で査定額を算出してくれる無料サービスです。自分の物件が市場でどの程度の価値かわかり、自分なりの基準を作れます。
事前に相場感を把握しておくことで、不動産会社に安く買い叩かれたり、逆に現実離れした高値に期待しすぎたりするのを防ぐ、強力な防衛策になるでしょう。

STEP2:不動産一括査定サイトを活用して複数社の意見を比較する

相場を把握したら、次に不動産一括査定サイトを利用しましょう。一度の入力で複数の会社に査定を依頼できるため、会社ごとの査定価格の差を比較できます。各社から届く査定額を並べると、相場と比較して極端に高い査定価格と低い査定価格を出す会社は次の訪問査定を依頼する会社から除外できます。

STEP3:口コミや対応力で信頼できる地域密着型や大手を絞り込む

最後に、査定額の数字だけでなく、会社の質で絞り込みましょう。大手の広範な集客網は魅力ですが、地域に特化した中小企業のその街ならではの強みが有利に働く場合もあります。インターネット上の口コミを確認することも手段の一つですが、確実な判断基準になるのは、メールの返信スピードや電話対応の丁寧さ、現地調査時の説明のわかりやすさです。
「この担当者なら大切な不動産を任せられる」と思えるパートナーを見つければ、最終的に高く、早く売るための最短ルートになるでしょう。

不動産査定でよくあるトラブルと回避策

不動産査定でよくあるトラブルと回避策を解説します
不動産査定でよくあるトラブルと回避策を解説します

不動産査定はすべての工程がスムーズに進むとは限りません。査定を依頼するなかで予期せぬトラブルが発生することも。不動産査定のトラブルを未然に防ぎ、対処するための方法を解説します。

高すぎる査定額を提示する会社のリスク

他社より極端に高い査定額を出す会社の裏には、高値を提示して媒介契約を結びたい心理があります。高い査定額を見て期待してしまうかもしれません。しかし、根拠のない価格で売り出すと買い手がまったく現れず、売却が遅れることも。根拠のない高値に振り回されると、途中で価格を見直すことになり、最終的には相場を下回る価格で売却せざるをえなくなるかもしれません。

査定は有料と言われた場合の違法会社の見分け方

原則、不動産会社が売却の相談にともなう査定で費用を請求することはありません。不動産会社の査定は営業サービスとして無料でおこなわれるのが一般的です。査定料の名目で金銭を要求するのは違法性が高い行為です。万が一、査定に調査費や事務手数料を事前に求めてくる会社は、法律に反しているため、依頼は避けるようにしましょう。

一括査定後の断り方

一括査定の利用時に、選ばなかった会社からの営業の電話・メールが続くことを避けるためには断りを入れる必要があります。最終的に依頼しない会社へ断りの連絡を入れると、その後の営業連絡を減らしやすくなります。断り方で大切なことは、結論が出たら早めに「他社と契約した」とはっきり伝えることです。

不動産査定の費用に関するよくある質問

不動産査定の費用についてよくある質問をまとめました。

不動産会社に査定を依頼して、売却を断っても費用はかかりませんか?

基本的に、不動産会社の査定は費用がかかりません。不動産会社がおこなう査定は、将来的な媒介契約を得るための営業活動の一環として提供されます。そのため、査定結果を見て今は売らないと判断し、他社に依頼すると決めても、査定料は請求されません。

AI査定や匿名査定は、なぜ無料で利用できるのですか?

蓄積されたビッグデータを活用した自動算出システムだからです。 AI査定は、過去の成約事例や市場の動向をプログラムが瞬時に照合して算出します。売却相談につなげる集客サービスとして提供されているため、多くの場合無料で利用できるでしょう。

不動産会社やポータルサイトがこのシステムを無料公開しているのは、手軽に相場を知ってもらって、売却相談の入り口にするためです。訪問査定ほど精度は高くありませんが、個人情報を伏せたまま目安を知りたい方にとって、便利なツールといえるでしょう。

査定費用として手数料を請求された場合、支払う必要はありますか?

原則、売却のための無料査定なら支払う必要はありません。宅地建物取引業法により、不動産会社が受け取れる報酬は売買成立時の仲介手数料のみです。特別な依頼がない限り、査定の段階で費用は発生せず、費用を求める場合は違法性が疑われます。もし査定料や事務手数料を請求された場合は、支払いを拒否しましょう。
有料になるのは、国家資格者がおこなう不動産鑑定の場合です。

遠方の実家を査定してもらう際、交通費などの実費は請求されますか?

基本的には無料ですが、事前の確認が推奨されます。多くの不動産会社は、対応エリア内なら交通費を含めて無料で訪問査定をおこなってくれるでしょう。しかし、会社から著しく離れた場所や、山林・離島などの特殊な立地にある物件の場合、実費負担を相談されるケースがあります。
大手不動産会社の場合はネットワークがあるため無料の場合が多いですが、地元の会社に遠方から依頼する際は、あとからトラブルにならないよう交通費や調査費用が発生するかどうかを電話などで確認すると安心です。

まとめ

基本的に、不動産会社が売却を前提としておこなう査定は無料で利用できます。一方、裁判や相続などで公的な証明が必要な場合は、不動産鑑定士による有料の鑑定が必要です。

無料査定は、売却時の相場把握や不動産会社選びに役立つサービスです。複数の会社を比較しながら活用し、ご自身の目的に合った適切な査定の依頼先を選びましょう。

井上 紗英

執筆者

井上 紗英

宅地建物取引士、2級フィナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後、地方銀行へ入行し、個人・法人向けの融資事務を担当。正確さが求められる業務で経験を積む一方、よりお客様の人生に寄り添い、幅広い金融商品を学びながらコミュニケーション力も高めたいと考え転職。カスタマーサクセスとして、煩雑なお手続きのご案内やお客様対応を通じて、不安に寄り添いながら資産形成を支える。
株式会社クレア・ライフ・パートナーズ

ライフマネー研究所
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