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ハウスメーカーに土地を売るメリットは?注意点と高く売るためのポイントを紹介

ハウスメーカーへの売却はスピードや手間の面でメリットがあります
土地の売却を検討するなかで、ハウスメーカーに売却することも選択肢の一つとして挙げられます。ハウスメーカーに土地を売るメリットは、スムーズに売却できる点や手間を抑えやすいことです。ただし、売却価格は相場より低くなりやすいため、土地を高く売るためにハウスメーカーを利用することは適切ではありません。

本記事では、ハウスメーカーに土地を売るメリットと注意点を解説し、土地を高く売るためのポイントまで詳しく紹介します。記事を読むことで、ハウスメーカーに土地を売るべきか判断できるようになるでしょう。

ハウスメーカーに土地を売るメリット

ハウスメーカーに土地を売るメリットを紹介します
ハウスメーカーに土地を売るメリットを紹介します

ハウスメーカーに土地を売る方法は、不動産会社に仲介を依頼する一般的な売却方法とは異なるメリットがあります。ハウスメーカーに土地を売るメリットを以下にまとめました。それぞれ詳しく見ていきましょう。

短期間で売却しやすい

ハウスメーカーは住宅を建てるための土地を常に仕入れているため、条件が合えばスムーズに売却が進みやすいことが特徴です。一般的な仲介売却のように買い手を探す必要がないため、売却までの期間が短くなる傾向があります。現金化のスピードが早いため、相続や住み替えなど現金がすぐに必要な場合に有効な方法です。売却に時間をかけたくない方にとって、ハウスメーカーへの売却は向いているでしょう。

現状のまま引き渡せる

ハウスメーカーに土地を売る場合は、自社で住宅を建てる前提で購入するため、現状のまま引き渡せるケースが多いです。ハウスメーカーは解体や造成を含めて計画を立てるため、古家を解体しなくても対応してもらえる場合があります。売主側で解体工事や整地をおこなう必要がないため、時間や費用の負担を抑えながら売却を進められるでしょう。

仲介手数料がかからない

ハウスメーカーに土地を売る場合は、仲介ではなく買取として取引されるため、仲介手数料がかからない点もメリットです。一般的な仲介売却では、不動産会社に支払う仲介手数料が発生し、売却価格に応じて数十万円から数百万円の費用がかかることも。仲介手数料の上限は売却価格が400万円を超える場合、「売却価格 × 3% + 6万円」と法律で定められています。

ハウスメーカーが直接買主となる場合は、仲介手数料が不要になるため、その分コストを抑えられるでしょう。ただし、売却価格は仲介のほうが高くなりやすく、手数料を差し引いても手元に残る金額が多くなる傾向にあります。

ハウスメーカーに土地を売る注意点

ハウスメーカーに土地を売る注意点を解説します
ハウスメーカーに土地を売る注意点を解説します

ハウスメーカーに土地を売る場合は、あらかじめ理解しておきたい注意点もあります。仕組みを知らないまま進めると、売却価格などの条件で不利になることも。ハウスメーカーに土地を売る注意点は以下のとおりです。それぞれ詳しく解説します。

売却価格が相場より低くなりやすい

ハウスメーカーに土地を売る場合は、売却価格が相場より低くなりやすい点に注意が必要です。ハウスメーカーは仕入れた土地に住宅を建てて販売し、利益を確保するため、販売価格から建築費や造成費、販売経費などを差し引いたうえで買取価格を設定します。

そのため、相場と比較すると価格が安くなりやすい傾向にあります。売却価格を重視する場合は、相場に沿った価格で売却しやすい不動産会社の仲介で買い手を探すほうがよいでしょう。相場を調べたうえでハウスメーカーに土地を売りに行くと、想定よりも低い査定額を提示される可能性があります。

自社で活用しにくい土地は評価されにくい

ハウスメーカーは、自社で住宅を建てて販売することを前提に土地を仕入れるため、活用しやすい土地ほど高く評価されやすい傾向があります。自社の規格や販売戦略に合わない土地は、評価が低くなりやすい点に注意が必要です。

そのため、相場が高く需要もあり、一般的な仲介売却では高く売りやすい土地もハウスメーカーの販売戦略によっては安く査定されることも。また、接道条件が悪く建築に制限がある土地や、分譲しにくい広さの土地などは、活用の難しさから買取に慎重になる場合もあります。ハウスメーカーの査定は必ずしも相場に沿ったものにならないことを理解したうえで査定を受けましょう。

ハウスメーカーごとに査定額が異なる

ハウスメーカーへ売却する際、会社ごとに査定額が大きく異なる場合があることにも注意が必要です。ハウスメーカーによってそれぞれ得意とするエリアや商品、販売戦略が変わることから、同じ土地であっても評価の基準や重視するポイントに差があります。

土地の見方や活用方法が異なるため、査定額にも違いが出やすくなるでしょう。そのため、1社だけの査定で判断すると、割安な価格で売却する可能性も。ハウスメーカーに売却を決めた場合は、複数のハウスメーカーに査定を依頼し、条件や金額を比較することが重要です。

ハウスメーカーに土地を売る手順

ハウスメーカーに土地を売る手順を紹介します
ハウスメーカーに土地を売る手順を紹介します

ハウスメーカーに土地を売る手順は以下のとおりです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • STEP 1ハウスメーカーに売却を相談する
  • STEP 2現地調査・査定を受ける
  • STEP 3売却条件を交渉する
  • STEP 4売買契約を締結する
  • STEP 5決済・引き渡しをおこなう

STEP1:ハウスメーカーに売却を相談する

ハウスメーカーに土地を売る際は、まず売却の相談をおこない、自分の土地が買取対象になるかどうかを確認しましょう。相談では、所在地や面積などの基本情報をもとに、買取の可否や条件に関する案内を受けられます。古家があるなどの現在の状況を詳しく伝えることで、その後の査定がスムーズに進みやすくなります。

STEP2:現地調査・査定を受ける

ハウスメーカーに土地の売却を相談すると、現地調査と査定がおこなわれ、より具体的な価格や条件が提示されます。現地調査では、土地の形状や周辺環境に加え、建築基準法や用途地域などの法規制、上下水道やガスなどのインフラの状況まで細かく確認します。現地調査を経たうえでハウスメーカー側が実際にどのような住宅を建てられるのかを検証し、最終的な買取価格を算出する流れが一般的です。

STEP3:売却条件を交渉する

現地調査と査定の結果をもとに、提示された内容で売却条件の交渉をおこないます。ハウスメーカーからは引き渡し時期、解体や測量の有無などの条件が提示されるため、自身の希望に合っているかどうかを確認しましょう。

STEP4:売買契約を締結する

売却条件に合意したら、ハウスメーカーと売買契約を締結します。契約では、売却価格や引き渡し時期、手付金の金額、違約金の内容などが正式に取り決められるため、内容をしっかり確認することが重要です。契約締結後は原則として一方的にキャンセルできないため、不明点や不安がある場合は事前に解消するようにしましょう。

STEP5:決済・引き渡しをおこなう

売買契約後は、契約内容に基づいて決済と引き渡しをおこない、土地の売却が完了します。決済では、ハウスメーカーから代金が支払われると同時に、所有権移転登記の手続きがおこなわれることが一般的です。すべての手続きが完了すると、正式に土地の引き渡しとなります。

ハウスメーカー以外に土地を売る方法

ハウスメーカー以外で土地を売る方法を紹介します
ハウスメーカー以外で土地を売る方法を紹介します

土地の売却方法は、ハウスメーカーへの売却だけではありません。目的や状況によっては、ほかの方法を選ぶことで、より高く売れたり、条件に合った売却ができたりする可能性もあります。選択肢を広げて比較すれば、自分に合った売却方法を見つけやすくなるでしょう。ハウスメーカー以外で土地を売る方法を以下にまとめました。

不動産会社の仲介で売却する

不動産会社の仲介で土地を売却する方法は、選ばれることが多い売却方法です。不動産会社が買い手を探し、条件交渉や契約手続きをサポートするため、専門知識がなくても売却を進められるでしょう。

仲介売却は、市場に広く情報を公開して買主を募集します。需要が高いエリアであれば、ハウスメーカーで売るよりも高く売却できる可能性があります。一方で、買い手が見つかるまでに時間がかかることがあり、売却までにかかる期間が長期化するケースも。そのため、時間に余裕があり、できるだけ高く売りたい場合に向いている方法です。

不動産買取会社に買取を依頼する

買取はハウスメーカー以外にも不動産買取を専門とする会社に依頼する選択肢もあります。不動産買取会社は土地だけでなく、建物を含めて幅広く買取をおこなっているため、状況に応じて対応しやすいことが特徴です。ハウスメーカーに売る場合と同様に、早く売却しやすく、現状のまま引き渡しやすい点がメリットになります。

一方で、仲介と比較して売却価格は低くなりやすいため、デメリットもハウスメーカーと被ることが特徴です。買取を選択する場合は、ハウスメーカー以外にも不動産買取会社を売却先の選択肢に加えることも検討しましょう。

個人売買をする

個人売買とは、不動産会社を通さずに売主と買主が直接取引をおこなう方法です。ハウスメーカーで売却する場合と同様に仲介手数料がかからないため、費用を抑えながら売却できます。条件やスケジュールを当事者同士で自由に調整できるため、柔軟に進めやすい点も特徴です。知人や親族への売却など、買い手がすでに決まっている場合には有効な方法になるでしょう。

ただし、契約書の作成や重要事項の確認、登記手続きなどを自分で対応する必要があり、専門知識が求められます。不備があるとトラブルにつながる可能性もあるため、必要に応じて専門家に相談しましょう。

空き家バンクを活用する

空き家バンクとは、自治体が運営する制度で、空き家や土地の情報を公開し、移住希望者などに紹介する仕組みです。地域への移住や定住を希望する人に向けて情報が公開されるため、一般の不動産市場とは異なる層にアプローチできます。

需要が限られるエリアでも、購入希望者とマッチすれば売却につながる可能性があります。ただし、掲載条件や対象となる物件に制限がある場合もあるため、事前に自治体の空き家バンクのルールを確認したうえで活用しましょう。

土地を高く売るためのポイント

土地を高く売るためのポイントを紹介します
土地を高く売るためのポイントを紹介します

土地を高く売るためには、売り出す前の準備や売却活動の進め方が重要です。土地をできる限り高値で売却したい方に向けて、意識したい具体的なポイントを以下にまとめました。それぞれ詳しく見ていきましょう。

仲介は市場価格で売却しやすい

土地を高く売りたい場合は、不動産会社に仲介を依頼して売却する方法が基本となります。ハウスメーカーのように直接買い取ってもらう方法は、利益やリスクを見込んだ価格になるため、相場より低くなる傾向があります。一方で、仲介であれば広く情報を公開して購入希望者を募るため、市場価格で売却しやすいでしょう。

条件次第では相場以上の価格で売れる可能性もあり、土地の需要に応じた価格で売却しやすいことが魅力です。ハウスメーカーと比較すれば売却に時間がかかりますが、価格を重視するのであれば、不動産会社の仲介による売却を選ぶほうがよいでしょう。

周辺エリアの相場を調べる

土地を高く売るためには、周辺エリアの相場を事前に把握する必要があります。相場を知らないまま進めると、提示された価格が適正かどうか判断できないでしょう。ハウスメーカーに売る場合も相場を知らなければ、提示された査定価格が安すぎても気付かない可能性があります。

周辺で実際に売り出されている土地の価格や、過去の成約事例を確認すれば、自身の土地の相場を把握できるでしょう。現在の時点で売り出されている土地は不動産ポータルサイト、過去の成約事例を調べる場合は国土交通省が公開する「不動産情報ライブラリ」の利用がおすすめです。

不動産会社に仲介を依頼して売却する場合は、適正な相場を把握したうえで売り出し価格を決める必要があります。土地の相場を調べることは、不動産を高く売るために必須となる準備です。

タイミングを見極めて売る

土地を高く売却する場合は、売り出すタイミングを見極めることも重要です。不動産市場は時期や景気の影響を受けやすく、需要が高まるタイミングで売り出すことで、よりよい条件で売却できる可能性があります。

一般的に、金利が上がると不動産の購入需要は減りやすく、金利が下がると不動産の購入需要が増えやすくなります。また、引越しや新生活の準備が増える1月〜3月は土地などの不動産の需要が高まりやすい時期です。購入希望者が増えやすいため、仲介では売却を有利に進められるでしょう。有利な時期を考えて売り出すタイミングを見極めることで、土地は高く売りやすくなります。

査定は複数の会社に依頼する

土地を高く売るためには、査定は複数の会社に依頼しましょう。査定額は会社ごとに異なるため、複数の会社を比較したうえで判断すれば、高値で売却しやすくなります。

ハウスメーカーに土地を買い取ってもらう場合は、複数の会社の査定を比較すれば少しでも高い価格で売却しやすくなるでしょう。その際、先述したとおり相場を調べておくことで、ある程度の基準がわかりやすくなります。
一方で、不動産会社の仲介で売却する場合は、査定価格の高さだけで選ばないよう注意が必要です。査定価格は、その金額で売れることを保証するものではありません。査定価格が相場とかけ離れている場合は、売り出しても買い手が見つからず売れ残ることも。

そのため、不動産会社を選ぶ際は査定額だけでなく、販売戦略や実績、担当者の対応も確認する必要があります。信頼できる会社を選ぶことが、結果として高値での売却につながるでしょう。

時間に余裕をもって売却活動をおこなう

高く売ることを重視する場合は、時間に余裕をもって売却活動をおこなう必要があります。不動産会社の仲介による売却では、買い手が見つかるまで一定の期間が必要になるため、スケジュールに余裕があるほど有利に進めやすくなります。

売却を急ぐと、厳しい条件の価格交渉に応じることになり、売却価格が大幅に安くなる可能性があります。時間をかけるほど納得のいく条件で売却しやすくなるでしょう。早めに準備を始め、余裕を持ったスケジュールで売却活動を進めることが重要です。

一方で、資金をすぐに集める必要があり、時間に余裕がない場合は、不動産会社の仲介による売却は不向きです。価格を重視した売却を諦めて、早く現金化できるハウスメーカーに土地を売ることを検討したほうがよいでしょう。

ハウスメーカーに土地を売る場合のよくある質問

ハウスメーカーに土地を売る場合によくある質問を以下にまとめました。

古家がある土地をそのままハウスメーカーに売れる?

ハウスメーカーに土地を売る場合は、古家がある状態でもそのまま売却できるケースが多いです。一般的にハウスメーカーは住宅の建築を前提に土地を購入するため、解体や造成を含めて計画を立てます。そのため、売主側で解体工事をおこなう必要がなく、手間や費用を抑えながら売却を進めやすいでしょう。

ハウスメーカーに依頼するとどれくらいの期間で売却できる?

ハウスメーカーへの土地の売却は、条件が合えば比較的短期間で進む傾向があります。一般的には、相談から契約まで2週間~1カ月程度で売却できます。ハウスメーカーによる買取、不動産会社による仲介と異なり、買主を見つける必要がなく検討から意思決定までが早いので、スムーズに進みやすいでしょう。

ハウスメーカーと不動産会社の仲介のどちらで売却するべき?

ハウスメーカーと不動産会社の仲介のどちらで売却すべきかどうかは、売却の目的によって異なります。手間をかけずに早く売りたい場合は、ハウスメーカーへの売却が適しています。一方で、できる限り高く売りたい場合は、不動産会社の仲介で売却する方法が向いているでしょう。

まとめ

ハウスメーカーに土地を売る方法には、解体などの手間をかけずに早く売却できる点にメリットがあります。しかし、売却価格は相場より低くなりやすく、ハウスメーカーごとに査定価格は異なります。そのため、複数のハウスメーカーに買取を相談し、価格や条件を比較したうえで判断することが大切です。

また、土地を売る手段はハウスメーカーだけではないため、複数の方法を検討したうえで選ぶことをおすすめします。自分に合った方法で土地の売却を進めましょう。

民辻 伸也

執筆者

民辻 伸也

宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学を卒業し、投資用不動産会社に4年勤務後、選択肢を広げて一人ひとりに合わせた資産形成をおこなうため、転職。プロバイダー企業と取引し、お客様が安心感を持って投資できる環境づくりに注力。不動産の仕入れや銀行対応もおこなっている。プライベートでも、自ら始めた不動産投資でマンション管理組合の理事長に立候補。お客様を徹底的にサポートできるよう、すべての経験をコンサルティングに活かしている。
株式会社クレア・ライフ・パートナーズ

ライフマネー研究所
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