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【最新】マンション売却相場の調べ方は?エリア別相場や高く売るコツ・売り時を解説

マンションの売却相場は自分で調べることはできるのでしょうか。
そろそろ住み替えしたいと考えているものの、マンションがいくらで売れるのかわからず、どこから手を付けたらよいのだろうとお困りではありませんか。

このような悩みを抱えている方のために、マンション売却相場の調べ方をテーマに、記事をお届けします。直近の中古マンションの価格動向と、エリア別のマンションの売却相場状況もまとめました。

中古マンションを高く売るコツや、売り時も紹介しますので、マンション売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

記事の目次

マンションの売却相場は10年間で大幅上昇!

国土交通省の「不動産価格指数(住宅)令和5年4月分・季節調整値」を見てみると、2013年から2023年の10年の間で約1.9倍に上昇していることがわかります。
では、具体的にどれくらい価格は上昇しているのでしょうか。以下で詳しく見てみましょう。

直近の不動産売却動向

不動産情報サイト アットホームが1月に発表した「2023年12月首都圏における「中古マンションの価格動向」では、首都圏エリアの価格(前年同月比)は以下となりました。

中古マンション平均価格

23





















西



当月
(万円)
5,097 3,241 3,386 2,637 3,473 2,552 2,875 2,055
前年
同月
(万円)
4,928 3,166 3,371 2,583 3,443 2,599 2,955 2,031
前年
差額
(万円)
169 75 15 54 30 ▲47 ▲80 24
前年
同月比
(%)
3.4 2.4 0.4 2.1 0.9 ▲1.8 ▲2.7 1.2

2023年12月 首都圏における「中古マンション」の価格動向
(出典:不動産情報サービス アットホーム)

首都圏の1戸あたり平均価格の前月比は0.5%増となり、2カ月ぶりに上昇となりました。
エリア別での前月比は、6カ月連続で下落した千葉県西部を除く7エリアが上昇し、うち4エリアは1%以上上昇した結果になっています。
また、東京23区、東京都下、神奈川県他の3エリアは2017年1月以降最高額となり、なかでも東京23区は5カ月連続の更新となっています。

中古マンションが人気の理由

中古マンションの人気が高まる理由とは?
中古マンションの人気が高まる理由とは?

前章でお伝えしたように不動産に関するニュース等を見ていると近年、中古住宅に注目が集まり、特に中古マンションの取引件数が増えていることがわかります。中古マンションにはどのような魅力があるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

新築マンションに比べて割安

2022年の首都圏マンションの販売価格の平均は、6,567万円でした。それに比べて中古マンションは、上記の表を見てもわかるように割安感があり、価格帯もさまざまです。希望や予算に合わせて選択しやすいのが魅力です。

供給数が多い

中古マンションの供給数が多いことも人気の理由です。

公益財団法人 東日本不動産流通機構の「首都圏中古マンション・中古戸建住宅長期動向グラフ」を見てみましょう。

首都圏中古マンション・中古戸建住宅長期動向グラフ
(出典:公益財団法人 東日本不動産流通機構)

コロナ禍の影響により2020年4月頃から、首都圏マンションの在庫数は減少が続いていました。しかし、2021年4月頃から回復し、現在増加傾向にあります。

2022年10月の在庫数は約45,000戸であったのに対し、2022年の年末の新築マンションの在庫数は5,919戸でした。中古マンションの供給数が多く、選びやすいことも人気の要因です。

エリアや間取りが選べる

中古マンションは供給数が多いため、希望エリアで欲しい間取りを探しやすいのが特徴です。逆に売り手からみれば競合となるマンションも多く、同じマンションの物件も同時期に売却されることもあるため、マンションや部屋の魅力を買い手にうまく伝えることも大切になります。

実際の物件を確認できる

新築マンションは完成前に購入するケースが多く、モデルルームやパンフレットなどを見て購入を決める方がほとんどです。しかし中古マンションは実物を内覧でき、環境も含めて確認できることもメリットです。

リフォーム・リノベーションができる

新築マンションと比べて割安な価格で購入できるため、リフォームやリノベーションにコストをかけることができるのも、中古マンションの魅力です。費用がかかっても自分好みの設備やデザインにしたいと考える方にとっては、築年数が古いマンションも選択肢のひとつになるでしょう。

年月を経てより資産価値が上がることも

年月を経てより資産価値が上がることもあります。都心部の利便性が高いエリアにあるマンションは、「ヴィンテージマンション」と称されることもあるほど人気です。

分譲当時の価格か、それ以上で取引されているケースもあります。エリアによっては想定以上の査定価格になることもあるため、まずは売却相場を確認してみましょう。

【エリア別】マンション売却相場状況

公益財団法人 東日本不動産流通機構 が1月に発表した、2023年12月の成約状況を見ていきましょう。土地やマンションの品質によって金額は異なりますが、各都道府県の平均売却価格・専有面積・築年数は以下のとおりです。

件名 価格 前年比 平米
単価
前年比 専有
面積
前年比 築年数
北海道 2,171
万円
-0.3% 28.71
万円
0.3% 75.63
平米
-0.6% 28.10
宮城県 2,469
万円
3.6% 36.56
万円
11.3% 67.53
平米
-7.0% 24.05
新潟県 1,504
万円
16.0% 22.37
万円
3.6% 67.24
平米
12.0% 27.38
埼玉県 3,052
万円
15.4% 44.77
万円
14.5% 68.18
平米
0.80% 23.71
千葉県 2,667
万円
-1.4% 36.62
万円
-1.6% 72.83
平米
0.10% 29.22
東京県 5,892
万円
9.8% 98.6
万円
6.6% 59.76
平米
3.10% 22.76
神奈川県 3,950
万円
10.3% 58.28
万円
7.9% 67.78
平米
2.30% 23.81
静岡県 2,386
万円
24.4% 34.40
万円
26.1% 69.38
平米
-1.40% 23.87
愛知県 2,338
万円
-1.70% 31.84
万円
0.2% 73.45
平米
-1.90% 25.15
京都県 3,370
万円
16.6% 54.76
万円
23.8% 61.54
平米
-5.80% 26.91
大阪県 3,209
万円
10.3% 48.72
万円
12.5% 65.86
平米
-1.90% 25.65
兵庫県 2,648
万円
3.80% 37.07
万円
3.9% 71.44
平米
-0.10% 27.35
岡山県 2,059
万円
0.50% 28.33
万円
-7.6% 72.66
平米
8.80% 22.97
広島県 2,279
万円
-3.10% 32.34
万円
-6.4% 70.48
平米
3.50% 25.51
福岡県 2,466
万円
9.00% 36.88
万円
9.4% 66.87
平米
0.30% 25.48
沖縄県 3,459
万円
3.90% 44.94
万円
-1.7% 76.97
平米
5.70% 18.12

月例速報2023(令和5)年12月度Market Watch「中古マンションレポート 都道府県別概況 成約状況
(出典: 公益財団法人 東日本不動産流通機構)

上記の表を見ると、静岡県の中古マンションは前年比の24.4%、2,386万円です。首都圏と比べて高い上昇率を見せていますが、2022年から2023年5月にかけて下落傾向が強かったことに対する反動が要因とも考えられます。値動きが大きいエリアは、売却するタイミングを見極めることが重要です。

【東京都】マンション売却相場

東京都のマンション売却相場を詳しく見ていきましょう。

時期 価格 前年比 平米単価 前年比
2023年12月 5,892万円 9.8% 98.6万円 6.6%
2022年12月 5,364万円 4.0% 92.51万円 7.9%

※「中古マンションレポート 都道府県別概況 成約状況」のデータから数値を抽出
(出典: 公益財団法人 東日本不動産流通機構)

2023年の東京都の新築マンションの平均価格は、初めて1億円を超え、中古マンションもそのあおりを受けて上昇傾向が続いています。しかし今後高止まりするとの見方もあり、東京都の中古マンションの価格は二極化することも予想されます。今後の価格の動向に注意しましょう。

【神奈川県】マンション売却相場

神奈川県のマンション売却相場を詳しく見ていきましょう。

時期 価格 前年比 平米単価 前年比
2023年12月 3,950万円 10.3% 58.28万円 7.9%
2022年12月 3,580万円 5.3% 66.27万円 -0.9%

※「中古マンションレポート 都道府県別概況 成約状況」のデータから数値を抽出
(出典: 公益財団法人 東日本不動産流通機構)

首都圏のなかでも売却相場が高い神奈川県は、2022年の12月と2023年12月を比較すると上昇しています。しかし2023年の月ごとの値動きを見ると価格には変動があり、タイミングによっては下落している月もあります。価格の上昇傾向への楽観視は禁物です。

【埼玉県】のマンション売却相場

埼玉県のマンション売却相場を詳しく見ていきましょう。

時期 価格 前年比 平米単価 前年比
2023年12月 3,052万円 15.4% 44.77万円 14.5%
2022年12月 2,644万円 3.5% 39.08万円 2.9%

※「中古マンションレポート 都道府県別概況 成約状況」のデータから数値を抽出
(出典: 公益財団法人 東日本不動産流通機構)

埼玉県は2022年と2023年の12月を比較すると、400万円ほど上昇しているように見えます。しかし2023年の月々の相場価格を前年比で見ると、下降傾向が多く見られました。今後中古マンションの価格を大きく上昇させるような要因がなければ、下落傾向に転じる可能性も含んでいます。

【千葉県】のマンション売却相場

千葉県のマンション売却相場を詳しく見ていきましょう。

時期 価格 前年比 平米単価 前年比
2023年12月 2,667万円 -1.4% 36.62万円 -1.6%
2022年12月 2,706万円 10.0% 37.21万円 10.8%

※「中古マンションレポート 都道府県別概況 成約状況」のデータから数値を抽出
(出典: 公益財団法人 東日本不動産流通機構)

千葉県は、2023年は2,700万円から2,900万円を推移しており、他のエリアに比べて大きな変動がないのが特徴です。中古マンションの売却を検討するのであれば、取引が活発になるタイミングに合わせるようにし、今後価格の動向にも注意しましょう。

【大阪府】のマンション売却相場

大阪府のマンション売却相場を詳しく見ていきましょう。

時期 価格 前年比 平米単価 前年比
2023年12月 3,209万円 10.3% 48.72万円 12.5%
2022年12月 2,908万円 4.9% 43.32万円 6.0%

※「中古マンションレポート 都道府県別概況 成約状況」のデータから数値を抽出
(出典: 公益財団法人 東日本不動産流通機構)

大阪府は、2023年の7月以降、3,000万円台を維持しています。また大きな価格の変動もないため、このまま上昇傾向が続けば売りやすい状況になりそうです。今後のマンションの動向に注意し、売却のタイミングを見極めるようにしましょう。

【福岡県】のマンション売却相場

福岡県のマンション売却相場を詳しく見ていきましょう。

時期 価格 前年比 平米単価 前年比
2023年12月 2,466万円 9.00% 36.88万円 9.4%
2022年12月 2,262万円 8.70% 33.71万円 3.7%

※「中古マンションレポート 都道府県別概況 成約状況」のデータから数値を抽出
(出典: 公益財団法人 東日本不動産流通機構)

福岡県では、九州の中でも比較的高値で取引されています。2023年は2,200万~2,500万円を推移していたことがわかります。また、2022年は2,200万円前後を推移していたことを考えれば、全体的には上昇傾向です。

【築年数別】マンション売却相場

公益財団法人 東日本不動産流通機構が2024年1月に発表した「首都圏中古マンションの地域別・築年帯別成約状況」から首都圏の売却相場を見てみましょう。

築年数 価格 平米単価 平米単価での
下落率
~5年未満 8,402万円 137万円
5年~10年未満 7,685万円 120.8万円 1.18%
10年~15年未満 7,090万円 109.1万円 20.3%
15年~20年未満 6,525万円 97.6万円 28.7%
20年~25年未満 6,121万円 90.6万円 33.8%
25年~30年未満 4,543万円 77.3万円 43.5%
30年~ 3,205万円 62.2万円 54.5%

首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2023年10~12月】
(出典: 公益財団法人 東日本不動産流通機構)

築年帯別の下落率を見ると、築20年を超えると一段と高くなり、築30年超では半分以下になることがわかります。条件やエリアによっても下落率は異なりますが、下記計算式を使って現在のマンションの相場価格を算出してみましょう。

現在のマンションの相場=マンションの購入価格×築年数の下落率(%)

マンションの売却相場を自分で調べるには

マンションを売却する際、所有するマンションがいくらで売れるのか事前に調べておくことが重要です!
マンションを売却する際、所有するマンションがいくらで売れるのか事前に調べておくことが重要です!

自分でマンションの売却相場を調べるにはどのような方法があるのでしょうか。簡単に調べる方法を4つご紹介します。

レインズマーケットインフォメーションで調べる

レインズマーケットインフォメーションとは、国土交通大臣の指定を受けた、指定流通機構(レインズ)によって運営されている不動産情報ネットワークです。

都道府県と地域を選択することで、該当するマンションの成約価格を検索できます。さらに追加検索条件を入力すれば、条件を絞った検索もでき、個人でも簡単に調べられます。


土地総合情報システムで調べる

土地総合情報システムとは、国土交通省が運営しているWebサイトです。会員登録は不要で、実際に取引された、成約価格を調べられます。時期や不動産の種別、地域を選んで検索をすれば、マンション名までは表示されませんが、マンションの築年数や最寄り駅からの距離、道路の方位までわかります。


不動産情報サイトで調べる

不動産情報サイトを使っても、マンションの価格相場を検索できます。不動産情報サイトはマンション名までわかるので、実際に同じマンション内で売り物件があるのかどうかも調べられます。

例えば不動産情報サイト アットホームの検索ページでは、地域を選択すると間取り(もしくは面積)別に価格相場が表示されます。また実際に売りに出ているマンションも写真付きで確認できるので、自分が住んでいるマンションだけでなく、競合物件になりそうなマンションの売出し価格も把握しやすく便利です。

不動産情報サイト アットホームでは、間取りや面積ごとに価格を調べることができます
不動産情報サイト アットホームでは、間取りや面積ごとに価格を調べることができます

不動産会社に査定を依頼する

より精度が高い売却相場を調べたい場合は、不動産会社に査定を依頼しましょう。基本的に無料で依頼できます。実際にマンションの売却を予定している場合は、少なくとも2~3社に依頼し、複数社の査定額を参考にすることをおすすめします。


マンションの売り時はいつ?どのタイミングで売るべき?

マンションを売却するにはどのようなタイミングがベストなのでしょうか。以下で詳しく説明します。

不動産市場が好調な時

不動産市場が好調な時は、マンションを高値で売却しやすく、早期売却も期待できます。不動産取引が盛んな時が、売るタイミング的にはベストです。

住宅ローンが低金利な時

住宅ローンが低金利の時は、購入者にとって不動産を買いやすい状況になるため、マンションは売れやすくなります。今後金利が上昇する可能性はありますが、低金利のうちに売却を検討しましょう。

新生活が始まる2月~3月

不動産は新生活が始まる前の、2月~3月頃に購入しようとする人が多いため、一般的に家を売りやすい時期と考えられています。需要が高まるタイミングに合わせて、マンションを売り出すことをおすすめします。

築年数は20年以内がベター

マンションは、比較的状態がよく、需要も高い築20年以内に売却するようにしましょう。マンションの構造も現行の耐震基準を満たしているため、購入者にとっても安心して購入できる築年数です。また購入後にリノベーションする場合でも、それほど費用がかからないことも利点のひとつです。
また、条件によっては住宅ローン控除(減税)を受けることも可能です。詳細においてはこちらの記事を参考にしてください。



マンション売却時の築年数は?【アンケート調査】

では実際に、住み替えのためにマンションを売却した方たちは築何年のマンションを売却したのでしょうか。不動産情報サイト アットホームがおこなった不動産売却に関するアンケート調査によると、以下の結果となりました。

マンション売却に関する実態調査(出典:アットホーム株式会社)

売却時の築年数の平均は19.1年。約6割の方が築20年以下でマンションを売却した結果となりました。上記でも説明しましたが、築20年までのマンションは需要も高いため値が下がってしまう前に売却している方が多いようですね。

所有期間が5年以上でないと損をする可能性も

マンションを売却して利益が発生した時は、譲渡所得税がかかります。譲渡所得税は所有期間によって税率が異なります。

例えば5年以下で売却する場合は、5年超で売却する時よりも税率が高くなるので注意が必要です。立地や条件がよいマンションは、新築で購入した時よりも高く売却できることがあるため、売るタイミングを見極めるようにしましょう。

3,000万円の特別控除とは

短期でのマンション売却は、譲渡所得税に対する税率が高くなるので注意が必要です。しかし居住用財産で一定の条件を満たす場合は、譲渡所得から最高で3,000万円まで控除できる特例の適用を受けられます。

所有期間に関係なく利用できるため、翌年の確定申告を忘れないようにしましょう。3,000万円の特別控除は、以下の記事で詳しく解説しています。

大規模修繕がおこなわれる前

大規模修繕がおこなわれる前に、マンションを売却しましょう。大規模修繕後に修繕積立金が高くなる傾向にあるため、工事がおこなわれる前に売却するのも選択肢のひとつです。
大規模修繕工事中は、内覧後の成約率に響くこともあるため早めの売却がおすすめです!

ライフステージの変化を迎える時

子どもの進学独立、家族の定年退職など、ライフステージの変化を迎えるタイミングで、マンション売却を検討しましょう。ライフスタイルに合った新居へ引越すことで、より快適な暮らしを実現できます。

マンションを高く売るコツは?

マンションを売却する際「少しでも高く売りたい!」と誰もが思うはずです。ここからはなるべくマンションを高く売るコツを説明していきます。

周辺エリアの売却相場を調べる

マンションを高く売るためには、適正価格で売り出すことが大切です。購入者も周辺の相場を事前に調べていることが多いため、高すぎると売れません。また安い価格設定をすれば早期売却を期待できますが、自分が損することになるため、価格設定には注意してください。

仲介で売却する

マンションは買取ではなく、なるべく仲介で売却しましょう。一般的に買取は再販することを想定しているため、相場価格よりも2割~4割程度安くなります。少しでも高く売却したいと考えるのであれば、仲介による売却をおすすめします。

売却してもよい下限価格を決めておく

事前に下限価格を設定しておかないと、想定以上に低い価格で売却することにもなりかねません。購入者の希望に合わせようとして、値下げしすぎないように注意しましょう。

インスペクション(建物状況調査)を検討する

インスペクションとは、建築士や住宅診断士など専門家による建物状況調査や住宅診断のことです。建物の劣化具合や不具合の有無を調査することで、引渡し後のトラブルを未然に防げます。また他の物件との差別化になり、結果として高値での売却を期待できます。

売却前にインスペクションを実施した?【アンケート調査】

不動産情報サイト アットホームがおこなった、不動産売却に関するアンケート調査によると実際にインスペクションを実施した方はどれくらいいるのか調査したところ以下の結果となりました。

マンション売却に関する実態調査 (出典:アットホーム株式会社)

約3割の方がインスペクションを実施したと回答。欠陥や不良がないことをきちんと証明することで、値引き交渉をされた際にも値引き額を抑えることができるため、比較的高い価格で売ることができます。

まとめ

直近の中古マンションの価格動向と、エリア別のマンションの売却相場を解説してきました。新築マンションの価格高騰の影響もあり、割安感のある中古マンションが注目されています。

今後金利の上昇など、社会情勢の変化によって中古マンションの価格も変動する可能性があるため、売却するタイミングを見極めるようにしましょう。

中古マンションの売却相場の調べ方も紹介しましたが、不動産会社の査定も上手に活用することをおすすめします。

【調査概要】
マンション売却に関する実態調査
調査方法:インターネットリサーチ
対象:2018年7月以降、住替えのために国内のマンションを売却したことがある30~69歳の男女409名
調査期間:2023年8月22日(火)~8月23日(水)
※小数第2位を四捨五入しているため、合計100%にならない場合があります。

桜木 理恵

執筆者

桜木 理恵

大学在学中に宅地建物取引士に合格。新卒で大手不動産会社に入社し、売買仲介営業担当として約8年勤務。結婚・出産を機に大手ハウスメーカーのリフォームアドバイザーに転身し約5年勤務。現在は不動産の知識と経験を活かし、フリーランスのWebライターとして活動。不動産や建築にまつわる記事を多数執筆。保有資格は「宅地建物取引士」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」「管理業務主任者」

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