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【保存版】大学生はじめての一人暮らし、気になる点を解説!メリット・デメリットは?

大学生の一人暮らしメリット・デメリットや気になる点を解説
はじめての一人暮らしを始める時には、不安なことや気になることがいくつもあるかと思います。この記事では、大学生の方がせっかくの一人暮らしで失敗せずスムーズに新生活を始められるよう、一人暮らしのメリットやデメリット、お部屋探しの準備や注目すべきポイント、かかる費用や必要になるものなどさまざまな観点から役立つ情報をご紹介します。

記事の目次

4割以上の大学生が一人暮らしをしている

日本学生支援機構の「令和4年度学生生活調査」によると、下宿やアパートから通う学生の割合は約48.1%と、大学に通う学生の半数近くの人は一人暮らしをしているようです。

※居住形態別学生数の割合(国立・公立・私立を合算)
※居住形態別学生数の割合(国立・公立・私立を合算)(出典:日本学生支援機構「令和4年度学生生活調査

大学生になり、一人暮らしに憧れている人も多いと思います。しかしいざ一人暮らしを始めてみると想像していた生活とのギャップに戸惑うことも少なからずあるでしょう。
「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないよう一人暮らしをすると毎日どのような生活が待っているのか、今からイメージしておくことが重要です。

大学生が一人暮らしをするメリット

生活の自由度が上がるのが一人暮らしの大きなメリットでしょう
生活の自由度が上がるのが一人暮らしの大きなメリットでしょう

まずはメリットからご紹介します。大学生が一人暮らしをすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

何をするにも自由に決められる

一人暮らしを始めたら、生活の何もかもが自由といっても過言ではありません。寝る時間も起きる時間も自由。長時間ゲームなどの趣味に没頭しても誰にも怒られません。実家暮らしとは違って自分の価値観で生活のリズムを作れます。

家事や家計の管理が身に付く

一人暮らしを始めたら、炊事や洗濯などの家事をすべて自分ですることになります。また、お金の管理も自分でおこないます。 いつどのタイミングでどのような家事をしなければいけないのか、何にお金を使うかなどを自分で考えて決断できるため、家事や家計の管理が身に付きます。

通いやすい場所に住める

実家を出て一人暮らしをはじめることで、大学から通いやすい場所に住めるのもメリットのひとつです。通学時間を短縮すれば、浮いた時間を勉強やアルバイトに費やせます。

友達や恋人を家に呼びやすい

友達や恋人を気軽に家へ招けることも一人暮らしのメリットです。実家暮らしよりも、友達や恋人との仲をより深められるかもしれません。

大学生が一人暮らしをするデメリット

一人暮らしをするとすべて自分で対応する必要があります
一人暮らしをするとすべて自分で対応する必要があります

大学生の一人暮らしにはたくさんのメリットがある半面、知っておきたいデメリットもあります。考えられる3つのデメリットを見てみましょう。

何かあっても自分でどうにかしないといけない

一人暮らしをしている際に発生するトラブルには、自分自身で対応しなければなりません。突然病気になった時、怪しいセールスが来た時、ガスや水道が止まってしまった時など、全て自分で対処する必要があります。

しかしそのような困難に対応することで問題解決能力が向上し、人間としてより成長できるというメリットもあります。

自分で家事をしないといけない

一人暮らしでは家事をしてくれる親や家族はいません。すべて自分でやるしかないため、炊事や洗濯が苦手な人にとっては大変かもしれません。

しかし、一人暮らしを続けることで生活力は必ずアップします。こうした経験が将来的に役立つこともあるでしょう。

実家暮らしよりもお金がかかる

実家で生活している時には自分で払っていなかった食費や光熱費などを支払う必要があり、実家暮らしよりもお金がかかります。実家暮らしのときと同じような感覚でお金を使ってしまうと、出費が収入額を上回ってしまうこともあるかもしれません。無理に収入を増やそうとアルバイト漬けの生活を送り、授業やサークル、仲間との交友が疎かになってしまっては本末転倒です。無理なく大学生活を送るためにはどれだけのお金がかかるのか、しっかりと事前に把握しておきましょう。

ここまで、一人暮らしのデメリットをご紹介してきました。しかし大変な分、さまざまな経験を積めるのが一人暮らしのメリットでもあります。不安要素もたくさんあるかもしれませんが、一人暮らし経験者の体験談を交え不安解消法をまとめた記事もありますので、ぜひあわせてご覧ください。

大学生の一人暮らし、初期費用はいくらかかる?

前述のデメリットでもあるように、一人暮らしをしようと思うと、どうしても実家にいるより生活コストは高くなります。さらに日々の生活だけでなく、一人暮らしに向けて引越しをする際には、その初期費用もかかってきます。ではまず一人暮らしにともなって必要とされる、引越し時の初期費用がどれくらいかかるのか、詳しく見ていきましょう。

部屋を借りる際の初期費用

一人暮らし用の賃貸物件を契約する際に必要となる初期費用は、家賃の4~5カ月分が目安となります。先ほど紹介した住居費の1カ月あたりの平均が44,012円ですから、4~5カ月分は176,048~220,060円となります。したがって、家賃が5万円程度であれば初期費用は25万円を目安として考えておくとよいでしょう。

大学生の一人暮らしの初期費用については、以下の記事でも詳しい内容を紹介しています。

家具や家電の購入費用

一人暮らしに向けて家電一式を揃えようとした場合、購入にかかる費用の合計額として、大まかには5万円~10万円程度になるのが相場です。そこから家具を加えるとなると、さらにまとまったコストが必要になってきます。家具と家電をひととおり揃えるのであれば、十数万円ほどはかかると考えておくと無難でしょう。ただし一人暮らし用の物件のなかには、家具や家電が付いているケースもあります。もしできるだけ費用を抑えたいのであれば、家具や家電付きの物件を選ぶのもよいでしょう。

引越し費用

引越し費用は、移動距離や時期によって大きく異なります。なお不動産情報サイト アットホームが実施したアンケート調査によれば、一人暮らしにおける引越し費用の平均額は、65,742円~132,167円。ちなみに引越し費用は、自前で荷物を運べば省ける部分でもあり、工夫次第ではほぼコストをかけずに済ますことも可能です。例えば家族や友人に頼んで手伝ってもらったり、実家からの荷物は持ち込まずに現地で少しずつ買い揃えたりなど。できるだけ引越し費用を抑えたい場合には、自前で済ませる方法も考えてみましょう。

大学生の一人暮らし、毎月いくらかかる?

一人暮らしをするには毎月費用はいくらかかるのでしょうか?
一人暮らしをするには毎月費用はいくらかかるのでしょうか?

続いて、大学生が一人暮らしをする際に毎月いくら必要なのか詳しく見ていきましょう。

大学生の一人暮らし、家賃の目安

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の「第59回学生生活実態調査の概要報告」によると、水道・光熱費を含めた大学生(下宿生)の1カ月あたりの住居費の平均額は54,130円。ここから、総務省統計局の「家計調査(家計収入編)2023年」の34歳以下の単身世帯の「光熱・水道費」約10,118円を引くと、44,012円となります。
この数字は全国平均なので、都会はもう少し高く、地方はもっと安くなることが予想されます。

詳しくは以下の記事で紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

大学生の一人暮らし、生活費の目安と平均

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)による「第59回学生生活実態調査」によると、大学生の一人で、毎月かかる生活費の平均額は127,500円だそう。主な内訳を以下でご紹介します。

家賃

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の「第59回学生生活実態調査」によると、大学生の一人暮らしにおける住居費用は、水道・光熱費を含めて54,130円。後述でも詳しく説明しますが、単身世帯の水道光熱費の月平均額は約10,119円なので、これを差し引くと家賃のみの大まかな相場は44,011円。家賃の金額は、物件の築年数・設備の充実度・周辺環境など、さまざまな条件次第で大きく異なります。さらに地方と都心部など、地域による差もかなりあるので、あくまで参考程度に考えておきましょう。

水道光熱費

毎年総務省統計局が実施している「家計調査(家計収入編)2023年」によれば、大学生を含む若年層(34歳以下)の単身世帯の水道光熱費は、月平均額約10,119円と算出されています。なお水道光熱費のうち、特に電気代は季節ごとの冷暖房によって左右されやすい部分も。夏や冬になると、一気に電気代が高くなるケースも見られます。水道光熱費を抑えたい時には、冷暖房効率の高い家電を使うなど、消費電力を下げる工夫をしてみるのがおすすめです。

食費

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の「第59回学生生活実態調査」では、大学生の一人暮らしにおける月々の食費は、平均25,880円とのデータが出ています。1カ月30日で計算すると、1日あたり約863円の食費がかかっている計算です。また全国大学生協連が発表する「大学進学ガイドブック」によれば、大学生のランチ代の平均額は1食につき495円。仮に1日の食費が863円、うち昼食代が495円となると、その他の食事は368円で済ませている計算になります。まかないの出るアルバイトを選び、そこで食事を済ませて節約しているケースもあります。

通信費

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の「第59回学生生活実態調査」によれば、大学生の一人暮らしでの通信通話料の平均は、月々3,190円。最近では格安SIMといったリーズナブルに使えるサービスなどもあるので、通信費を抑えたい場合には活用してみるのもいい方法です。

交際費

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の「第59回学生生活実態調査」によれば、大学生の一人暮らしでは、教養娯楽費として月平均12,770円がかかっているとのデータが出ています。また日本学生支援機構「令和4年度学生生活調査結果」では、大学生の娯楽・交際費の月平均額は、10,825円との結果に。トータルして考えると大学生の一人暮らしの交際費は、1カ月につき11,000円~13,000円程度が目安になるでしょう。

その他(交通費など)

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の「第59回学生生活実態調査」では、日常費やその他諸費用として、月平均9,620円の支出があるとのデータが出ています。さらに交通費の平均額としては、月々4,330円との結果に。いずれも日々の細かい出費かもしれませんが、まとめると思ったよりも金額がかさむ部分ですね。

生活費について詳しい内容が知りたい方は、大学生の生活費の内訳を紹介した記事『学生の一人暮らしにかかる生活費は毎月いくら?1カ月の平均相場や生活費の内訳を紹介 』もぜひ読んでみてください。

大学生が一人暮らしするなら仕送りは必要?

日本学生支援機構「令和4年度学生生活調査結果」によると、仕送りの平均額は約91,408円と記されています。

一方、全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の「第59回学生生活実態調査の概要報告」によると、仕送りゼロでやりくりしている学生は7.5%。仕送りを受けている学生が圧倒的な多数派であり1割に満たない数ではありますが、仕送りを得ず奨学金やアルバイト代で生活している学生もいます。 仕送りに関しては、以下の記事にも、詳しい内容が掲載されています。

一人暮らしの準備はいつから?部屋探しの時期は?

物件探しに失敗しないためにも余裕をもった行動が大切です
物件探しに失敗しないためにも余裕をもった行動が大切です

実際に物件を探し始めたり見に行ったりするのは、一人暮らしを開始する1~2カ月前くらいからがよいでしょう。例えば、4月に引越しをしたい場合は2月ごろからの物件探しがおすすめ。その前にどのような物件に住みたいか、どのような条件を優先して部屋を探すかなど検討材料を整理しておくとスムーズです。

実家から一人暮らしの部屋へ引越しする場合は、引越し日の1~2週間前を目安に荷物をまとめはじめます。水道局や電力会社に連絡して手続きをおこなうことも忘れないようにしましょう。

入居前・入居時にチェックしておいたほうがよいポイント、一人暮らしに向けて新しく用意するもの、実家から持っていったほうがよいものなどをまとめた記事もありますので、こちらも確認しておきましょう。

大学生の一人暮らし、どんな間取りの部屋を選ぶべき?

大学生の一人暮らしでは、家賃の安さなどを考慮して、次のようなワンルームや1Kの物件を選ぶケースが多く見られます。それぞれどのような間取りなのか、以下から詳しくご紹介していきます。

特に都心の場合では、単身者向けの物件はワンルームや1Kが主流となります
特に都心の場合では、単身者向けの物件はワンルームや1Kが主流となります

ワンルームのメリット・デメリット

ワンルームは、キッチンの仕切りがなく、浴室やトイレを除いてすべて同じ居室になった間取りです。ワンルームの大きなメリットは、各間取りのなかでも特に家賃が抑えやすく、リーズナブルに住みやすい部分。例えば「荷物がかなり多い」など特別な事情がなければ、できるだけ家賃を抑えることで固定費を節約できる利点があります。

ただしキッチンと部屋との仕切りがないため、調理のにおいが室内に広がって、荷物に付きやすい一面も。また玄関から室内がのぞきやすく、例えば宅配便の受け取りなどで、部屋のなかを見られたくない時には不便に感じやすいかもしれません。もし目隠しをしたいのであれば、カーテンなどのちょっとした仕切りを付けるなど、一工夫するのがおすすめです。

1Kのメリット・デメリット

1Kは、前述のワンルームに対して、キッチンと部屋との間に仕切りが入る間取りになります。1Kの場合も部屋数や面積が少ないため、ワンルームに次いで、費用的に住みやすいのが特徴。さらにワンルームとは異なり、キッチンと部屋との間に仕切りがあり、先ほどのにおいや目隠しの懸念点がなくなるメリットもあります。

ただし1Kに比べると、物件の賃料は多少高くなりやすい一面も。またワンルームも同様ですが、1Kではどうしても広さに欠けるので、荷物が多いと手狭に感じやすい部分もあります。もし荷物が多くなりそうであれば、例えばロフト付きなどなるべく収納を多く作れる物件を選ぶとよいでしょう。

大学生の一人暮らし、人気の条件は?

アットホームが現在一人暮らしをしている学生にアンケートを実施し、一人暮らしの部屋を探すにあたって最後まで重視した条件について聞いてみました!

部屋探しの際に家賃以外に重視した条件は?

出典:アットホーム株式会社
出典:アットホーム株式会社UNDER30 2023 賃貸編

大学生の一人暮らしで、家賃以外に重視されやすいポイントとしては、通学の利便性・間取り・セキュリティーなどが多く挙がりました。やはり大学生では、通学のために一人暮らしをするケースが多々見られるので、通いやすさは注目したい部分でしょう。またセキュリティーは、学生に限らず、特に女性の一人暮らしでは要チェック。特に大学生のような若い女性は、不審者や犯罪者のターゲットになりやすい傾向にあるため、物件自体の防犯対策も十分に考慮しておくのが無難です。

部屋探しにおいて最後まで重視した設備・条件は?

出典:アットホーム株式会社
出典:アットホーム株式会社UNDER30 2023 賃貸編

部屋探しでこだわった設備や条件として、バス・トイレ別との回答がもっとも多くなりました。日本の住宅では、バスとトイレは分かれたケースが一般的なので、慣れた住環境として重視されやすいのかもしれません。またモニター付インターホンやオートロックとの回答も、多々見られる結果に。これらの設備は、防犯対策の基本ともいえるので、少なくとも抑えておきたい条件といえるでしょう。

自分にとっての譲れない条件を絞ろう

お部屋探しは譲れないポイントをいくつかに絞ることが大切です。
たとえば、「バスとトイレは別がよい」「2階以上がよい」など、さまざまな条件が頭に浮かびますよね。自分の価値観に合わせてこだわりたいところを明確にしておくことが大切です。しかし、あれもこれもと欲張ってしまうと、家賃はどんどん跳ね上がってしまいます。予算と相談しながら、自分が譲れない条件を絞りましょう。

人気な条件は、「バス・トイレ別」「日当たりが良い」「駅からの距離が近い、立地がいい」などですが、「意外と南向きじゃなくても住みやすかった」「なんとなくこだわっていたけれど、実はもっと他にこだわるべきポイントがあった」など譲れないポイントが変化することも。話を聞いてみたり調べてみたりして、絶対に死守したい条件は何かを整理していきましょう。

お部屋選びの譲れない条件については賃貸完全マニュアル『賃貸物件の選び方』もあわせてご参照ください。

下記の記事では、お部屋の条件を絞るにあたり、こだわることで満足度が高くなりやすい条件をまとめました。一人暮らし経験者の声も掲載していますので、ご覧ください。

また、男女別のお部屋の探し方とインテリア術も紹介していますので、こちらもあわせて参考にしてくださいね。

大学生の一人暮らし、立地や周辺施設で重視すべきことは?

物件だけでなく、周辺設備も確認しておきましょう
物件だけでなく、周辺設備も確認しておきましょう

お部屋探しの際、お部屋の条件とあわせて考えておくべきことは、周辺の施設などの立地条件です。
学校からの距離はもちろんですが、自炊を頻繫にするのであればスーパーマーケットが近くにあった方が便利ですし、アルバイトをするのであればアルバイト先に困らなそうなエリアを選ぶことをおすすめします。夜遅くまでバイトをし帰りが遅くなってしまったときでも、家が近いと安心ですよね。

「学校に近いという理由だけで住む場所を決めてしまったが、近くに何もなさすぎて不便だった……」ということにならないように、生活環境を意識したお部屋選びを心掛けましょう。

大学生の一人暮らし、部屋探しのポイントは?

部屋探しのポイントを抑えておきましょう
部屋探しのポイントを抑えておきましょう

実際に、より快適なキャンパスライフを過ごすために知っておきたい部屋探しの基本的なコツをご紹介していきます。

家賃の予算を明確にする

大学生のうちは、勉強が本業となるため、親御さんからの仕送りも含めて生活するケースも多いでしょう。また学生生活の合間でアルバイトをして、生活資金を増やす場合も珍しくありません。こうした仕送りやアルバイト代などを考慮しつつ、毎月どれくらいなら家賃に割いても問題ないのか、まずは予算を決めることからはじめましょう。やはり家賃は、部屋探しの条件に大きく影響しやすく、物件を決める際のベースとなる部分といえます。経済的に無理なく生活できる部屋を見つけるためにも、大前提として家賃の予算を明確に設定しておきましょう。

通学時間を考慮する

忙しい学生生活のなかでは、大学までの通学時間も重視しておきたいポイントです。下記の表にもあるように、大学生の一人暮らしにおける通学時間は、実家暮らしよりも比較的短くなっています。やはり一人暮らしだと、学業に加えて自分で家事などもやる必要があるので、通学時間はなるべく短いほうがベター。通学に時間が取られてしまうのは、貴重な学生生活ではもったいないですし、心身ともに大きな負担にもなりかねません。徒歩や公共交通機関に限らず、自転車やバイクなどの移動手段も視野に入れながら、なるべく通いやすい立地を選ぶのがおすすめ。さらにもしアルバイト先の目途が付いているようであれば、通勤の利便性も考えつつ、住むエリアを決めていくようにしましょう。

必要な設備を考える

生活のしやすさを考えるなら、部屋の設備も十分に検討したい部分です。自分の普段のライフスタイルをイメージしながら、どのような設備があるといいのか、具体的な条件を洗い出してみましょう。とはいえ希望する設備が多すぎても、想定している家賃の予算に収まる物件が見つからなくなってしまう可能性も。もし予算オーバーになりそうであれば、各設備の必要度の順位を考えて、どうしても外せないものを優先的に考えるようにするのがおすすめです。ちなみに大学生の一人暮らしで、比較的人気が高い設備の一例としては、次のようなものが挙げられます。

インターネット無料

例えばレポート作成など、学生生活ではパソコンや通信回線を使う場面も多く、インターネットが無料で付いてくる物件は大学生から高い人気を集めています。そもそもインターネットが無料で付いてくる物件なら、自分で契約する手間も省け、何かとお得感があっておすすめです。

バス・トイレ別

浴室・トイレ一体型のユニットバスは、使い方に慣れない部分も多く、それぞれ独立している物件のほうが人気になりやすい傾向にあります。しかしバス・トイレ別の物件のほうが、家賃は高くなりやすい一面もあるため注意が必要。浴室・トイレ一体型のユニットバスでも、特に衛生面などの問題はなく、水回りがまとまっているので掃除がしやすいなどのメリットも多くあります。

エアコン付き

特に近年は気候の変動が激しいため、エアコンなどの空調は欠かせない設備といえます。快適な室温に維持する目的だけでなく、体調管理のためにも、なるべくエアコン付きの部屋を選ぶのがおすすめ。たとえ家賃は安くても、体を壊してしまっては元も子もないので、健康のためにもエアコン付きの部屋にしておくのが安心です。

独立洗面台

きちんと身だしなみを整えることを考えるなら、独立洗面台のある部屋のほうが便利でしょう。ただし独立洗面台付きの物件は、家賃が高くなりやすい一面もあるので、予算が気になる時には注意が必要です。

モニター付きインターホン

モニター付きインターホンが付いている物件のほうが、防犯対策の意味では安心。モニターで外の様子を確認してから、対応すべき来客か判断できるので、不審者の侵入などを防ぐには効果的です。またセールスや勧誘なども避けやすい利点もあります。

オートロック

オートロック付きの物件のほうが、不法侵入がしづらいことから、防犯対策には効果的です。空き巣や不審者の付きまといなどを防ぐには、できるだけオートロック付きのほうが安心でしょう。ちなみにオートロックであれば、モニター付きインターホンになっているのが一般的なので、それぞれセットで考えておきましょう。

大学が物件を紹介してくれる場合がある

大学によっては生協などが物件を紹介してくれる場合があります。
大学が紹介してくれる部屋は通学に便利な立地だったり、学生専用なので安心して住めるなどさまざまなメリットがあります。

「学生マンション」や「学生会館」という選択肢も

学生マンションとは学生専用のマンションのこと。家賃がやや高いことが多いですが、学生だけが暮らしているマンションという安心感があるでしょう。

また「学生会館」は、風呂やトイレなどが共同、食事付きというメリットがあります。反面、門限があり夜遅くまで外出できない場合もあります。

部屋探しから引越しまでどんな流れで進む?

一人暮らしスタートまでの流れをご紹介します
一人暮らしスタートまでの流れをご紹介します

お部屋探しから引越しまで、どのような流れで進むのでしょうか?

まずは住みたいお部屋を探し、お気に入りの物件が見つかったら不動産会社に問い合わせをし、実際に物件を内見することとなります。気になる物件を見つけたら、必ず内見を申し込みましょう。写真や間取り図からは気付けなかった発見があるはずです。

内見の際は、部屋やキッチン、バス・トイレのチェック以外に、下水や排水溝からのニオイがないか、コンセントの位置、ゴミ捨て場の様子や周辺環境もチェックしましょう。

気に入ったら入居の申込みをし、入居審査の結果を待ちましょう。審査にかかる期間は3日~1週間程度です。
無事審査に通ったら、宅地建物取引士の資格を持った担当者による「重要事項説明」がおこなわれ、その後物件の契約、物件の引き渡し、引越しという流れになります。

お部屋を決めたらすぐに入居できるわけではありません。賃貸物件を借りるには入居審査というものがあり、万が一家賃等を払えなくなった場合に備えて保証人を立てたり保証会社を利用したりする必要があります。

入居審査では、主に家賃の支払い能力があるのかをチェックされます。安定した収入のある親や家族が契約するのであれば、スムーズに入居審査をクリアできる可能性が高いです。しかし親や家族に保証人をお願いできなかったり、できるだけ他の手段を取りたいという方もいるかもしれません。その場合は、保証会社を利用することになります。

物件探しから入居まで早ければ1週間程度ですが、繁忙期は引越し業者の予約も埋まりがち。なるべく余裕をもってスケジュールを組みましょう。

大学生の一人暮らしで最初に揃えるべきものは?

一人暮らしをするのに何が必要でしょうか?
一人暮らしをするのに何が必要でしょうか?

大学生が一人暮らしをはじめるにあたって、まず買い揃えるべきものをご紹介します。
一人暮らしを開始するにあたり、はじめからあれもこれもと買ってしまうと、あとから不要になり無駄な買い物をしてしまったと後悔することも。まずは必需品から揃えていき、随時買い足していくことが望ましいです。

一人暮らしに必要な家電

エアコンや照明、ガスコンロなどは入居時から設置されている物件とそうでない物件がありますので、内見時に事前に確認しておきましょう。特に照明は、引越し当日にないと真っ暗闇の中で過ごすことになってしまいますので、頭に入れておきましょう。

健康な食生活は生きていくうえで非常に大事です。自炊しない場合でも冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器などの家電は購入を検討するとよいでしょう。その他、洗濯機やテレビなど、生活をしていくうえで必要な家電を優先して買い揃えていきます。

大型の家具家電は入居日当日に合わせて配送してもらえば、スムーズに新生活をはじめることができます。搬入の邪魔にならないように、自分の荷物や段ボールは、家具家電の配置場所や搬入動線を避けた場所にまとめておきましょう。搬入後に自分の荷物が届くようなスケジュールを組んでもいいでしょう。引越し当日は、大量の段ボールを開けることになると思いますので、はさみやカッターなどを荷物に入れておくことを忘れずに。

引越し当日に持っていてよかったものはこちらの記事にまとめていますので参考にしてください。

入居前・入居時にどういったものを準備するかについては、こちらの記事も参考にしてください。

また、意外と忘れがちなのが洗剤や洗面などの生活用品。引越し後にスーパーやドラッグストアで購入してもよいですが、必要になった時になくて困ることないようにチェックしておきましょう。

一人暮らし開始時に揃えたいものについては、こちらの記事もあわせて参考にしてください。

一人暮らしに必要な家具

ベッドや布団、カーテン、テーブル、キャビネットなどの家具も必要になります。特にカーテンや寝具など初日から必要なものはサイズを採寸しておくと安心です。実家から家具を移して使う場合も、新しい部屋に収まるかを確認しておきましょう。

テーブルは座卓だけで済ませることもできますが、長時間作業をしたり勉強したりする方はパソコンデスクの購入も検討しましょう。長時間座っても疲れないチェアを選ぶとよいでしょう。

収納は、買い過ぎてクローゼットやタンスなどの収納からものが溢れないように、できるだけ不必要なものは処分する癖をつけましょう。

一方、急いで揃えなければいけないもの以外は、部屋の雰囲気や自分の好みに合わせ楽しみながら揃えるのもおすすめです。以下の記事でお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

おしゃれな部屋にしたい!参考にしたいレイアウト術

自分好みにレイアウトできるのも、一人暮らしの魅力ですね
自分好みにレイアウトできるのも、一人暮らしの魅力ですね

せっかくの一人暮らし、おしゃれなお部屋に憧れますよね。ワンルームや1Kでも、レイアウトや工夫次第でぐっと素敵なお部屋になりますよ。
部屋全体のテーマを決め、家具・インテリアの色味を統一すれば、それだけで雰囲気の良いお部屋になります。また背丈の低い家具を配置すれば、部屋が広く見えます。

おしゃれな部屋にするためのコツは『大学生の一人暮らし、部屋のレイアウトを活かすコーディネートと節約術』『大学生の一人暮らしに必要な家具は?おしゃれなレイアウト術も紹介』で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

自分だけで自由に過ごせる一人暮らしでは、学生生活を楽しんだり、生活力を身につけて成長できたりなど、さまざまな魅力があります。一方で出費や家事の負担などが増える一面などもあり、問題なく一人暮らしができるように心がまえをしておかなければなりません。学業との両立や生活費なども含めて、一人暮らしできそうなのか十分に検討する必要があります。また快適で安心な一人暮らしを叶えるためには、しっかりとした住環境を整えることも大切。今回ご紹介したような部屋探しのポイントなども参考に、より最適な住まい選びをしていきましょう。

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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