女性の一人暮らし、生活費はいくら?目安と内訳・節約術も解説!
本記事では、総務省の統計データをもとにした女性の一人暮らしの生活費の目安、その内訳を紹介します。今日から実践できる節約術や貯金のコツ、安心して暮らすための物件選びのポイントも解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
女性の一人暮らしの生活費は月17万〜19万円が目安

総務省統計局の「家計調査(2025年平均)」によると、一人暮らし女性の1カ月の消費支出は平均167,250円で、34歳以下に限ると188,449円です。おおよそ月17万〜19万円が生活費の目安といえます。
消費支出とは、家賃や食費など生活のために使うお金の合計で、税金や社会保険料は含みません。年代別の平均額は次のとおりでした。
| 区分 | 1カ月の消費支出 |
|---|---|
| 単身女性・34歳以下 | 188,449円 |
| 単身女性・35〜59歳 | 183,805円 |
| 単身女性・平均(全年代) | 167,250円 |
出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯(2025年)第2表 男女、年齢階級別」
また、34歳以下の平均188,449円のうち、家賃などの住居費を除いた生活費は月約14. 8万円です。都市部で家賃8万〜10万円の部屋を借りる場合、家賃以外が平均並みの支出でも、生活費の合計は20万円を超える計算になります。
女性の一人暮らし生活費の内訳

生活費の内訳を知ると、自分の家計のどこが平均より多いのかを客観的に把握できます。34歳以下の一人暮らし女性の平均的な内訳は、次のとおりです。
| 費目 | 月平均額 |
|---|---|
| 住居 | 40,353円 |
| 食料 | 38,992円(うち外食13,767円) |
| 交通・通信 | 16,921円 |
| 光熱・水道 | 8,801円 |
| 被服及び履物 | 9,008円 |
| 保健医療 | 8,858円 |
| 家具・家事用品 | 6,294円 |
| 教養娯楽 | 20,164円 |
| その他(交際費・理美容など) | 39,058円 |
| 合計 | 188,449円 |
出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯(2025年)第2表 男女、年齢階級別」
ここからは、特に金額の大きい費目を順に見ていきましょう。
家賃
家賃は、生活費のなかでも大きな割合を占める固定費です。一般的に「手取りの3割まで」が目安とされますが、貯金や趣味にお金を回したい場合は、手取りの2.5割程度に抑えると家計に余裕が生まれやすいでしょう。
なお、住まいの固定費は家賃だけではありません。管理費・共益費や2年ごとの更新料、火災保険料なども含めた総額で物件を比較すると、契約後のギャップを防げます。
食費
34歳以下の一人暮らし女性の食費は、月平均38,992円です。このうち外食が13,767円を占めており、自炊と外食のバランスが食費を左右することが分かります。
1日あたりに換算すると約1,300円のため、外食や飲み会が続くと、平均を超えてしまうでしょう。メリハリをつけながら、生活の豊かさや楽しさを維持するためのバランスが求められます。
光熱費・通信費
光熱・水道費は月平均8,801円。内訳は電気代4,617円・ガス代2,551円・上下水道料1,577円などです。さらにスマートフォンなどの通信費は月平均7,708円で、光熱・水道費と合わせると月16,000円程度かかります。
なお、内訳表の「交通・通信」16,921円は、この通信費に電車代などの交通費や自動車関連の費用を加えた金額です。
どちらも毎月必ず発生する固定費のため、自分に合った契約プランを選ぶようにしましょう。
美容・交際費等
女性の一人暮らしで見落とせないのが、美容や交際にかかるお金です。34歳以下の単身女性では、理美容サービスと理美容用品を合わせて月約12,000円、交際費は月14,745円で、合計は月27,000円程度になります。内訳表の「その他」39,058円のうち約7割を、この理美容関連と交際費が占めています。
これとは別に、洋服や靴などの被服費も月9,008円かかっています。いずれも工夫次第で調整しやすい項目のため、必要に応じて調節するようにしましょう。
女性の一人暮らしで生活費を抑えるには?

月々の生活費を抑えるためには、毎月の固定費を見直すことがポイントです。固定費は一度見直せば節約効果が続きやすいため、変動費の節約よりも効果を実感しやすいでしょう。
ここでは、特に効果の出やすい節約術を5つ見ていきましょう。
水道・光熱費を抑える
水道・光熱費は、契約の見直しと使い方の工夫の両面で節約できます。電力・ガスの小売自由化により、契約会社や料金プランは自由に選べるようになりました。賃貸物件などでは、大家さんや管理会社から契約先を指定されるケースもありますが、選択が可能な場合は、各会社の料金プランを比較してみましょう。
使い方の面では、節水シャワーヘッドへの交換や照明のLED化、エアコンの適切な温度設定などが定番です。冷蔵庫に物を詰め込みすぎないといった小さな習慣も、積み重なれば効果があります。ただし賃貸の場合、シャワーヘッドを交換する際には大家さんや管理会社に許可を取るようにしましょう。
食費を抑える
食費の節約は、自炊の習慣づくりが基本です。週末にまとめ買いして作り置きをすれば、外食やコンビニ利用を自然に減らせます。
外食をゼロにする必要はありません。「友人との食事は楽しむ」「1人のときは自炊」のようにルールを決めると、ストレスなく外食費をコントロールできます。
家賃を抑える
固定費のなかでも金額が大きい家賃は、節約効果も大きいでしょう。駅からの距離や築年数、部屋の広さなどの条件を少し緩めるだけで、同じエリアでも家賃は抑えられます。
更新のタイミングで家賃の安い部屋へ住み替えたり、契約更新時に家賃交渉をしたりする方法もあります。ただし、引越しには初期費用がかかるため、最初は節約効果を感じにくいかもしれません。また、家賃が下がる分利便性や設備の質も下がってしまう可能性があるため慎重に判断しましょう。
通信費を抑える
スマートフォンの通信費は、格安SIM(大手より安い料金で使える通信サービス)やオンライン専用プランへの乗り換えで大きく下げられる可能性があります。キャリアの変更で、通信費が半額以下になるケースも珍しくありません。
自宅の光回線とスマートフォンのセット割引のほか、電力やガスとまとめて契約すると、割引を受けられる場合もあります。また、キャリアの変更などをしなくても毎月実際に使うデータ容量などを確認し、契約プランを見直すことも、節約につながるでしょう。
美容費・サブスクリプションを見直す
動画配信や音楽などのサブスクリプション(定額制サービス)は、自動的に引き落とされることが多いため、料金を支払っている感覚が薄くなり、使わなくなっても契約したまま放置されがちです。使っていないものがないか、定期的に確認しましょう。1つのサービスは数百円でも、複数契約すると月数千円の固定費になります。
美容費は、削るのではなく優先順位をつけるのがコツです。「ヘアケアはこだわる」「ネイルはセルフにする」のように、自分が大切にしたい項目を決めると満足度を保ちながら支出を抑えられます。
女性の一人暮らしで貯金する時のコツは?

一人暮らしで貯金を続けるコツは、貯まる仕組みをつくることです。収入から先に貯金を確保し、残りで生活する流れを作ることができれば、無理なくお金が貯まっていきます。
具体的なステップを順に見ていきましょう。
毎月の収入・支出を把握する
貯金の第一歩は、現状把握です。手取り収入と毎月の支出を書き出し、何にいくら使っているかを可視化しましょう。毎月の収入と支出を把握することで見直すべき支出項目や、貯金の余力を判断しやすくなります。
例えば、家計簿アプリを使えば、スマートフォンひとつで完結するので、導入するハードルも高すぎないでしょう。キャラクターがデザインされているものなどさまざまな種類があるため、馴染みやすいものから始めてみるのがおすすめです。
優先順位をつける
支出を把握したら、お金をかけたいものと削れるものに分けてみましょう。全部を節約しようとすると長続きしないうえに、生活の満足度が下がります。そのため、優先順位をつけながらバランスを考えましょう。
「旅行のためなら外食は減らせる」など、自分の価値観に沿った基準を決めることが、無理のない家計管理につながります。また、楽しみのために貯金をすれば、モチベーションも高く保てるでしょう。
毎月の貯金額を決める
まず「毎月いくら貯めるか」を決めます。一般的には手取りの1〜2割が目安とされ、手取り20万円なら月2万〜4万円です。ボーナスがある場合は、貯金額を増額することもできるでしょう。
また、貯金をする際には先に目標を立てるのがおすすめです。やみくもに貯めているだけになってしまうと、モチベーションも保ちにくくなってしまうでしょう。金額を決める際、根拠のひとつになるのが「生活防衛資金」(病気や失業などの不測の事態に備えるお金)です。生活費の3〜6カ月分を最初の目標に置き、いつまでに貯めたいかから逆算すると、毎月の金額が具体的に決まります。
先取り貯金をする
貯金は「余ったら貯める」ではなく、先に貯金分を確保する「先取り貯金」が効果的です。
決めた貯金額を、給料日に自動的に別口座へ移す仕組みをつくりましょう。給与振込口座から自動振替される積立定期預金や、勤務先の財形貯蓄制度を使えば、手間なく確実に貯められます。銀行の自動入金・自動振替サービスなら、手数料なしで設定できるケースもあります。
残ったお金だけで生活する状態を最初につくってしまうのが、挫折しないためのコツです。生活費が足りずに取り崩してしまう場合は貯金額が高すぎるサインなので、無理のない水準まで下げて続けることを優先しましょう。
NISAなどの制度を活用する
まとまった貯金ができてきたら、NISA(少額投資非課税制度)の活用も選択肢になります。NISAは投資で得た利益に税金がかからない制度で、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円まで、生涯では1,800万円まで非課税で投資できます。
ただし、投資には元本割れのリスクがあるため、生活防衛資金として生活費の数カ月分は預貯金で確保しましょう。そのうえで、少額から投資を始めるのが安心です。
iDeCoや財形貯蓄も検討する
老後資金作りには、iDeCo(個人型確定拠出年金)という私的年金制度もあります。掛金が全額所得控除の対象になり所得税・住民税が軽くなる一方、年金制度という性質上、原則60歳まで引き出せない点には注意が必要です。
近い将来に使う予定のあるお金は預貯金やNISAで備え、iDeCoは老後まで使わない資金にあてましょう。
先述の財形貯蓄制度のなかには「財形年金貯蓄」という枠組みもあり、こちらも老後資金作りの手段として活用できます。
女性の一人暮らし物件選びのポイントは?

女性の一人暮らしで安心して生活するために、物件選びの際に確認したいポイントがあります。以下から具体的にご紹介します。
セキュリティ・設備を確認する
防犯を重視するなら、オートロックやモニター付きインターホン、2階以上の部屋がある物件を優先しましょう。不審者の侵入を防げる構造や、誰が来たかを確認してからドアを開けられる環境であれば、日々の安心感が違います。
宅配ボックスがあれば、対面せずに荷物を受け取れるうえ、再配達の手間も省けます。防犯カメラの有無や、玄関・窓の鍵の種類もあわせて確認したいポイントです。
周辺環境を確認する
物件そのものだけでなく、物件の周辺環境も重要なポイントです。駅や生活利便施設、商業施設などへの距離は、生活の満足度に影響しやすいでしょう。さらに、駅から部屋までの道のりも大切なチェックポイントです。夜道に街灯があるか、人通りはあるか、内見のときに夜の時間帯にも歩いて確かめてみましょう。
コンビニやスーパーマーケットが近くにあると、日々の買い物に便利なだけでなく、帰宅が遅くなった日も明るい道を選びやすくなります。万が一の事態に備えて、交番の場所も把握しておくと安心です。
家賃と安心のバランスを考える
セキュリティ設備や周辺環境が充実した物件は、家賃がやや高くなる傾向があります。だからこそ、「これだけは譲れない条件」を先に決めておくことが大切です。
例えばオートロックと2階以上は必須とし、駅からの距離は多少遠くても妥協するなど、優先順位をつけて選ぶと予算内で安心できる部屋を見つけやすくなります。
女性一人暮らしの生活費に関するよくある質問

最後に、女性の一人暮らしの生活費についてよくある質問をまとめました。
女性一人暮らしの生活費はいくら?
総務省統計局「家計調査(2025年平均)」によると、単身女性の消費支出は月平均167,250円、34歳以下では188,449円です。月17万〜19万円が目安ですが、賃貸の家賃水準によっては20万円を超える場合もあります。
女性一人暮らしの生活費を抑えるには?
節約効果が続く固定費からの見直しがおすすめです。具体的には、家賃の見直しや格安SIMへの乗り換え、電気・ガスの料金プラン変更、サブスクリプションの見直しなどがあります。
女性一人暮らしで貯金するには?
給料日に自動で別口座へ移す「先取り貯金」がおすすめです。手取りの1〜2割を目安に貯金額を先に決め、残りで生活する仕組みをつくりましょう。余裕資金ができたら、NISAやiDeCoなど税制優遇のある制度の活用も検討しましょう。
まとめ
女性の一人暮らしの生活費は、月17万〜19万円が目安です。大きな割合を占めるのは家賃・食費・美容や交際費で、節約するなら効果の続く固定費から見直しましょう。
貯金は先取りで仕組み化し、物件選びでは家賃と設備・周辺環境のバランスが重要なポイントです。
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執筆者
柴田 充輝
金融・不動産系ライター。合同会社柴田人事労務オフィス代表社員。厚生労働省や不動産業界での勤務を通じて社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスをおこなっている。現在はWebライターとして金融・不動産系の記事を中心に執筆しており、1,500記事以上の執筆実績がある。自身でも株式や不動産への投資をおこなっており、実体験を踏まえて記事制作・監修に携わっている。








