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一人暮らし女性の防犯対策!日常で気を付けるポイントや、セキュリティが高い部屋の選び方

最近、一人暮らしの女性を狙った犯罪も複数発生しています
昔からよくある手口の犯罪ですが、ここ最近で「空き巣や強盗などのニュースを耳にすることが増えた」と気になっている方もいるのではないでしょうか?家族と一緒に住んでいたり、シェアハウスや同棲をしていたりする場合なら多少は心強いかもしれませんが、特に女性の一人暮らしでは不安ですよね。

できるだけ被害を防ぐためには、日ごろから防犯を意識しておくことも重要です。そこで今回、女性の一人暮らしにおける防犯の実態や、住まいなどのセキュリティ対策についてご紹介します。

記事の目次

20年ぶりに刑法犯が増加!近年の侵入窃盗・強盗の傾向

警視庁の「住まいる防犯110番」によると、刑法犯認知件数(※)は2003年あたりから毎年減少し続けており、2021年には戦後最小となる56万8,104件となりました。 しかし、2022年に入ると、景気の悪化や、新型コロナウイルス感染症に関する行動制限の緩和などの影響で、60万1,389件となり(前年比5.9%増)20年ぶりに犯罪が増加したことがわかりました。

※刑法犯認知件数とは、警察が把握した犯罪の数のこと

住宅を狙った侵入強盗が20.6%増

侵入犯罪の認知件数も2003年をピークに年々減少しています。
2022年の住宅への侵入においては、空き巣や忍び込み、居空きなどの「侵入窃盗」は1万5,692件で前年比の-9.2%となりましたが、強盗殺人・致死、強盗傷人、強盗強姦などの「侵入強盗」の認知件数は前年比より20.6%増の129件となり、凶悪な犯罪が増えているようです。

侵入強盗の認知状況の推移
出典:警視庁「住まいる防犯110番

最近のニュースを見ていても、住人がいる時間帯に複数人の強盗犯が堂々と家に侵入して金品を奪う強盗事件が増えてきたと感じられます。空き巣や強盗だけでなく、さまざまな犯罪に巻き込まれないよう注意しておくことが大切です。

一人暮らし女性に聞いた!怖い体験をしたことは?

一人暮らしをしている・した経験がある女性に、犯罪に巻き込まそうになるなどの怖い体験をしたことがあるのか聞いてみたところ以下となりました。

犯罪に巻き込まれそうになった経験は?

犯罪に巻き込まれそうになった経験は?

アンケート結果によると、3割以上もの方が「巻き込まれた・巻き込まれそうになった経験」があるようです。このことからも、誰もが犯罪に巻き込まれる可能性はあり、ちょっとした油断に付け込まれる場合も少なくありません。いつ何が起こるかわからないからこそ、普段からの防犯対策が重要です。

実際にあった、一人暮らし女性の怖い体験談!

実際にどのような怖い経験をしたことがあるのでしょうか。詳しく聞いてみました。

家まであとをつけられた

    みんなの声
  • 駅から話しかけながらついてきた。オートロックに一緒に入ろうとしてきた。(20代)
  • バイト先から家の近くまであとをつけられたことがあります。(30代)
  • 夜に後ろから男の人につけられ、腕をつかまれそうになった。いったん家とは逆方向に走って逃げて、違う道で隠れながら帰った。(30代)
  • 駅から少し歩いた辺りで不審な車にあとをつけられていることに気付いて猛ダッシュで逃げたことがある。(40代)
  • 駅から家までつけられたことがある。チャイムを鳴らされて無言で立ち去られたことがある。(40代)
  • 夜勤の帰りに、駐車場から自宅までのわずかな距離で追いかけられた。(40代)

単純に気味が悪いだけでなく、体験談のなかにも出てきたように、道中で接触されそうになるケースもあります。場合によっては、連れ去られたり暴行されたり、何が起きるかわかりません。特に人通りの少ない道や夜間は危険なので、周りにお店が多いなど、すぐに助けを求められる明るいルートを使うほうが安全です。

泥棒に入られた

    みんなの声
  • 空き巣に入られた。下着を盗まれた。(30代)
  • 換気してふろの湯を洗濯機に入れている途中で財布が盗まれた。それ以降オートロック以外の建物は借りなくなった。(50代)
  • ベランダに洗濯物を干していたら下着を盗まれました。一人暮らしの時に下着が盗まれるだけでこんなに怖い気持ちになるのだと痛感しました。警察には連絡しましたが結局誰が盗んだのかはわからないままでした。(50代)
  • 空き巣に入られてすりガラス越しに出くわしたことがある。大家さんに貰っていた防犯ブザーを鳴らしたら逃げてくれたので大事にはいたらなかったが、それまでも何度か金品を取られたりしていたので、怖くて1カ月間睡眠がまったくとれなくてそのままひどい睡眠障害になってずっと苦労している。(50代)
  • 窓をみたら、蜘蛛男のように男性が窓に張り付いていた。在宅しているのに、窓から侵入され洋服をたくさん盗まれた。(50代)

体験談にもあるように、女性宅への泥棒でよくあるのが、下着を盗まれるケースです。一度でも下着泥棒に入られてしまうと、住んでいるのが女性だと知られてしまい、場合によってはストーキングなどに発展する可能性も考えられるでしょう。さらに家を空けている時だけでなく、本人が自宅にいるにも関わらず、隙を付いて泥棒されるパターンもあるようです。在宅している時間帯でも、やはり戸締りは徹底しておくべきでしょう。

部屋に入られそうになった

    みんなの声
  • 何年も前だが、自称リフォーム業者がインターホンを使わず直接ドアを叩いて開けてといった。嫌だといっても引き下がらなくて通報したことがある。(30代)
  • 帰宅時、自分が玄関に入りドアが閉まるか閉まらないかのタイミングで大柄の男に侵入された。静かにしろ、といわれて殺されるかと思った。(30代)
  • 何かの勧誘だったのかドアを開けてしまい部屋に入られそうになった。当時彼がたまたまいてそれをみた男がそそくさ帰っていったので勧誘ではなかったかもしれない。(40代)
  • 部屋で寝ていたら玄関のドアのところで、ガチャガチャ鍵を開けようとするような音がしばらく聞こえた。(40代)
  • 部屋に入ろうとしたら、後ろから知らない人が一緒に入ろうとした。(40代)
  • 部屋で寝ていたら鍵の開く音がして誰かがドアを開けた。内側からチェーンをかけてあったので入ってこられず、ガチャガチャやったあと去ったが、かけてなかったらと思うと怖くてしばらく震えが止まらなかった。(50代)

あとを追われるだけでなく、体験談にもあるように業者や宅配便を装い、巧妙な手口で玄関を開けさせて侵入しようとするケースも。最近ではフードデリバリーの際に自宅を知られてしまい、家に訪問されたり嫌がらせされたりする事件も発生しています。特に防犯対策が緩く、侵入しやすい建物だとリスクが高いので、物件のセキュリティ面には注意が必要です。

その他

    みんなの声
  • 自転車のサドル部分に刃物で切られた跡があった。新しいものに変えたのにまた切られていた。(40代)
  • 郵便ポストにカギを付けたら、破壊され、中身をとられた。警察沙汰になった。(40代)
  • 玄関のポストから不審物を入れられた。建物の入口で痴漢にあった。(40代)
  • 知らない人から電話が。どうやら、個人情報を調べられたらしい。しかも、帰宅後、電気をつけてすぐの電話だったので、近くにいたのかもしれなくて、本当に怖かった。(50代)

体験談にもあるような嫌がらせ行為は、たとえ直接的な接触がないとしても、だんだんエスカレートする可能性があります。警察によるストーカー窓口や相談専用電話などもあるため、少しでも不審に思うようなことがあれば、なるべく早めに通報しましょう。

女性が狙われやすい犯罪とは?

一般的に、女性が狙われやすい犯罪は以下のものがあります。

  • ストーキング
  • 強制わいせつ
  • 盗聴・盗撮
  • 下着泥棒
  • 空き巣
  • 強盗

空き巣や強盗は女性に限られたことではありませんが、女性が一人で暮らしていることが知られてしまうことで、犯罪につながりやすくなる可能性も。
これらの犯罪に遭わないようにするためにも、日ごろから防犯意識を持つことが重要です。

女性を狙う犯罪が起きやすい時間帯は?

一般的に、女性の犯罪被害が起こりやすいのは18時~24時の夜間で、暗い道を一人で歩いているタイミングが危険だといわれています。ひったくりのような強盗も、男性よりも力の弱い女性がターゲットになりやすく、人目に付きにくい夜道では特に注意が必要です。また「車や自転車なら大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、例えばストーキングの場合、パーキングや駐輪場などが狙われるケースも。仕事や学校などからの帰宅に被りやすい時間帯でもあるので、先ほども出てきたように、通行する道には十分気を付けましょう。

一人暮らし女性に聞いた!防犯対策はしている?

一人暮らしをしている・した経験がある女性に、日ごろから防犯対策をしていたのかを聞いてみたところ以下となりました。

一人暮らし女性に聞いた!防犯対策はしている?

7割以上が「防犯対策をしていた」と回答していることからも、やはり女性の一人暮らしでは不安を感じる方が多いようです。一般的に男性と比べて女性が狙われやすい傾向にあり、さらに助けを求めにくい一人の状態は危険。では具体的に、どのような部分で注意しておくべきなのか、次から詳しく見ていきましょう。

一人暮らし女性が、防犯面で気を付けるべきこと

いつ犯罪の被害に合うかわかりません。日頃の行動を一から見直してみましょう
いつ犯罪の被害に合うかわかりません。日頃の行動を一から見直してみましょう

空き巣などでは、盗みに入りやすい時間帯や場所など、あらかじめ下見をしてから侵入される手口が多く見られます。つまり日常的にターゲットを探しているため、そもそも普段から「狙いづらい」と思わせることも大切です。ではどのように注意しておくべきなのか、以下から解説します。

個人情報を流出させない

自分の氏名や住所などが記載された郵便物を捨てる際には、きちんと細かく裁断してからゴミに出すようにしましょう。場合によってはゴミをあさられて、個人情報が抜き取られるケースもあるので要注意。簡易型のシュレッダーやハサミなども市販されているため、ぜひ活用しましょう。またポストに郵便物を溜めてしまうと、そこから盗まれることもあります。なるべく毎日ポストは確認するなど、こまめに回収するようにしましょう。

ちょっとの外出でも鍵をかける

例えばゴミ捨てやコンビニに行く時など、たった数分でも家を空けるのであれば、必ずしっかりと戸締りしましょう。特に空き巣では、ほんの少しの抜け目を見て、すばやく部屋に侵入し強盗する手口もあります。とにかく隙を作らないようにすることが重要です。

在宅時も戸締りを徹底する

警視庁の「住まいる防犯110番 」によると、3階以上の集合住宅での侵入経路で一番多いのは無締りが多く、なかでも玄関のドアや窓が施錠されていないというケースが多いようです。

集合住宅での侵入窃盗、侵入口は?

集合住宅での侵入窃盗、侵入口は?
出典:警視庁「住まいる防犯110番

侵入経路として多いのはシンプルに玄関や窓で、約9割を占めています。逆に考えれば、玄関や窓以外に侵入できる場所は少なく、やはり戸締りは基本中の基本といえる防犯対策です。

集合住宅での侵入窃盗、侵入手口は?

集合住宅での侵入窃盗、侵入手口は?
出典:警視庁「住まいる防犯110番

先ほども出てきたように、鍵をしていない状態から、そのまま侵入されるケースがもっとも多く見られました。例えばオートロックの場合でも、入居者の出入りでエントランスが空いた隙に、建物内に侵入されて盗みに入られる可能性も。とにかく油断せず、しっかりと施錠することが欠かせません。

洗濯物の干し方に注意する

干している洗濯物の種類から、住んでいるのが女性だと判断できてしまい、ターゲットにされるケースも多くあります。例えば下着やスカートなど、女性特有の服飾類は部屋干しするなど、性別を知られないように対策しておきましょう。

カーテンの素材や色に気を付ける

部屋の様子が外からわからないように、遮光カーテンやミラーカーテンにしておくのも防犯になります。またカーテンの柄や色から女性と判断されてしまう可能性もあるので、なるべくフェミニンに見えないようなタイプを選ぶのも効果的です。

訪問者を安易に入れない

前述にもあるように、最近では業者になりすました強盗も増えてきています。例えば注文した覚えのない宅配や訪問営業で、安易に玄関を開けるのは避けましょう。もし宅配で対面するのが不安なら、宅配ボックスを使う・置き配にする(ポスト投函など)・コンビニや郵便局窓口の受け取りサービスを利用する、などの方法もできます。

オートロックの玄関で共連れさせない

オートロックの物件の場合、入居者のあとをつけて、エントランスから建物内に入り込んでくるケースがあります。なるべく周囲に人がいないことを確認してから、鍵を開けるように注意しましょう。普段から同じ入居者には挨拶するようにしておくと、ある程度は顔も覚えやすく、不審者と見分けることにもつながります。

外出する際は“ながら歩き”はしない

イヤホンで音楽を聴いていたり、スマートフォンに触ったりしていると、そちらに気を取られて周囲の異変がわからないケースも。夢中になっていると、あとをつけられていることに気が付かず、その隙を狙って襲いかかってくる場合があります。周りに注意していれば、何かあった時にもすぐに通報するなどの対処もしやすいため、できるだけ“ながら歩き”は避けましょう。

生活パターンや行動パターンを悟られない

生活パターンや行動パターンを知られてしまうと、留守の時間に侵入されたり、帰宅時に待ち伏せされたりする場合があります。例えば、室内の点灯をタイマーにして留守時間とずらしたり、緊急時に逃げられる場所(コンビニなどの24時間営業店)を見つけておくなど、事前に対策しておきましょう。

女性に聞いた!部屋探しの際、防犯面で重視したポイントは?

先ほど日ごろから防犯対策をおこなっている人は7割以上いることをお伝えしましたが、防犯面においてどのようなことを重視して部屋探しをしたのか聞いてみました。

順位 こだわり条件 票数
1位 2階以上 240票
2位 オートロック完備 145票
3位 周辺環境 61票
4位 セキュリティが充実 36票
5位 治安がいい 24票
6位 管理人が常駐している 14票
7位 立地がいい 12票
8位 大家さんが住んでいる 10票
9位 女性専用マンション・アパート 8票
10位 近隣住民について 4票

回答サンプル数:551人※複数回答可

第1位になった「2階以上」なら、部屋自体の条件として当てはまる母数が多く、幅広い候補から選択しやすいでしょう。もちろん防犯効果もありますし、家賃は多少高くなるかもしれませんが、同じ物件内の部屋ならさほど大きな差にはなりません。その他には建物の設備面に加えて、住む場所に注目しているケースも多いようです。ではそれぞれの条件の選び方について、アンケートに回答した皆さんの声も見ていきましょう。

2階以上

    みんなの声
  • 上の階を選ぶ。外に洗濯物を干さない。(20代)
  • 2階以上、登れそうな太さの枝がある木が窓の近くに生えていない。(20代)
  • 以前、マンションの2階で一人暮らししていた友人の知人が友人を驚かせようとベランダから入ってきたことがあると聞いて、3階以上がいいと思った。(30代)

2階以上の部屋なら、コメントにもあるように侵入しづらく、また外から室内の様子が見えにくい利点もあります。高層階になればなるほど、洗濯物なども外からわかりにくくなるので、防犯対策には効果的。また最近ではベランダの手すりより低めに物干しが設置されており、洗濯物の目隠しができるタイプの物件もあるので、外干ししたい時にはおすすめです。

オートロック完備

    みんなの声
  • 内玄関で、オートロック付きにした。(20代)
  • 共有玄関と個室玄関ともにオートロック、2階以上。(30代)
  • オートロックは必須の条件としていました。(30代)

やはりオートロックのように、建物内に入るためのワンクッションがあると、空き巣としても狙いづらいでしょう。例えば不審な訪問があった時にも、エントランスの時点でインターホンから確認でき、部屋の玄関前まで来させることを防げます。

周辺環境

    みんなの声
  • 通っていた大学に近く、人通りもそこそこある場所にしました。目の前に交番もあったので。(20代)
  • 駅から徒歩何分圏内か。人通りがあったり街灯があって暗くならないところ。(30代)
  • オートロックがあろうとなかろうと、一階に住もうが二階以上に住もうが、狙われたらリスクは上がる。問題は部屋の周辺の道が開けているか。細く寂しい道なら変質者やひったくりに遭いそうなので、そちらを気にした。(50代)

やはり外で狙われないためには、できるだけ人目のある環境のほうが危険は防げます。コメントにもあるように、近くに交番があれば不審な動きはしづらいですし、周りに商業施設などがあると通報される確率も高いといえます。また最寄り駅に近いほうが、周辺の店舗なども充実していることも多く、一人歩きの時間も短縮できるでしょう。

セキュリティが充実している

    みんなの声
  • 防犯カメラが設置されているアパートやマンションを選んだ。(30代)
  • 鍵がないとエレベーターが動かないマンションにした。(30代)
  • セキュリティがしっかりしている物件。(50代)

空き巣などの場合、盗みに入るための下調べをするので、セキュリティ設備が充実している建物のほうがターゲットになりにくいでしょう。防犯のために、あえて見える場所に監視カメラを設置しているマンションも多々あり、セキュリティ対策が明らかになっている物件だと安全性も高いといえます。その他にも、入居者以外が入れないような、さまざまなセキュリティシステムが整えられた物件を選ぶのも効果的です。

治安がいい

    みんなの声
  • なるべく治安がいいエリアを選びました。(30代)
  • 治安がいいエリア、ファミリー世帯の多いエリア。(40代)
  • 警視庁犯罪情報マップで治安がいいか確認、昼と夜時間帯を変えて引越し候補地を実際に見に行った。(40代)

やはり犯罪件数などが少ないエリアのほうが、トラブルに巻き込まれる可能性も低く、不審者などにも遭遇しにくいでしょう。またコメントにもあるように、物件探しの際に自分の目で周辺環境を見ておけば、あらかじめ安全そうな通り道なども把握しておくことが可能。いざという時でも、すぐに行動しやすくなります。

その他

    みんなの声
  • ポストが物件の中からしか開けられない作り。近くにコンビニがないところ。(30代)
  • 駐輪場、ゴミ置き場など共用スペースが荒れていない物件を選ぶ。(40代)
  • 窓から侵入が難しいこと、死角に侵入経路がないこと。(50代)
  • 管理人さんが常駐しているマンションを選んだ。(50代)

ここまでに見てきた部分以外にも、安全性を判断するためのポイントはいくつもあるようです。万全の防犯対策をするためにも、物件探しの際には、不動産会社の担当者にセキュリティ面を相談してみるのもよいでしょう。

一人暮らしの女性に安心!セキュリティの高い部屋の探し方

では実際に、より防犯性の高い部屋を選ぶにあたり、特にチェックしておきたいポイントをご紹介します。

周辺環境を確認する

例えば周辺エリアの治安は、コメントにもあるように入居者のマナーを見て確認するのもひとつの方法。その他にも、駅までの道のりや交番の位置なども確認しながら、危なそうな様子はないかチェックしてみましょう。先ほどのコメントにもあったように、時間帯などによって街の雰囲気が変わるケースもあるので、昼と夜で人通りや暗さを比べてみるのもおすすめです。

建物の設備を確認する

オートロックや防犯カメラなどのセキュリティシステムはもちろん、簡単に入れそうな侵入経路はないか、建物全体を確認してみましょう。例えば「裏口の非常階段が開きっぱなし」といった場合、空き巣などの狙い目になってしまいます。また玄関の表札やポストなどに、アルファベットや記号といった暗号のような羅列がある場合、犯罪者にマーキング(印付け)されている可能性も。ターゲットになっているケースもあるので注意しましょう。

一人暮らしの女性におすすめの防犯グッズ

物件自体のセキュリティだけでなく、自分なりに工夫して自己防衛することも、防犯対策につながります。そこで以下からは、一人で在宅したり外出したりする際にも活用できる、おすすめの防犯グッズをご紹介します。

ドアスコープガード

ドアスコープのような小さな穴でも、覗きや盗撮などの手口に使われる場合があるので要注意。また室内の灯りが漏れて、家にいるかいないか勘づかれてしまうケースもあります。そのため玄関の外から見えないように、部屋の内側から穴をふさげる、ドアスコープガード(カバー)を利用するのがおすすめ。一般的には1,000円前後で購入できます。

開錠防止グッズ

忘れずに施錠していても、鍵の種類によってはピッキングなどで開けられてしまうことも。そこで備え付けの鍵に加えて、開錠防止グッズを使うと、より安全です。二重ロックにしておけば、開錠しようとするのに時間がかかり、侵入されにくくなります。賃貸でも手軽に設置できるような、後付けタイプの開錠防止グッズも市販されているので、ぜひ活用してみましょう。なかには数万円ほどかかりますが、より安全なリモコン式の補助キーなどもあります。

窓ロック

窓もよくある侵入経路で、例えば外側から施錠する金具が見えていると、その部分だけガラスを割って開錠されてしまう場合があります。窓も玄関と同様に、開錠防止ができる窓ロックをして、二重式で施錠しておくのがおすすめ。基本的には、窓の内側に簡単に取り付けられるタイプが多く、2,000円前後で購入できます。

防犯フィルム

侵入経路にされる窓を割れにくくする、防犯フィルムをガラス部分に貼っておく方法もあります。ただし賃貸物件の場合、原状回復義務によって退去時には元の状態に戻しておく必要があるので、利用する際は事前に管理会社などに確認しましょう。防犯フィルムの場合は、市販されているものだと5,000円~1万円程度で買えます。

防犯センサー

人の気配を検知して電気が付いたり音が鳴ったりする防犯センサーも、不法侵入を防ぐのに効果的です。玄関や窓に近づいた際に、何か反応があるだけで威嚇できます。防犯センサーにはさまざまな種類がありますが、比較的手軽なライト式であれば、2,000円~3,000円前後で購入可能です。

防犯ブザー

夜道や暗い道を一人歩きすることが多いのであれば、やはり防犯ブザーを持っておくのが安全です。カバンの外側など、見える位置に付けておくだけでも、ターゲットになりにくい効果があります。いざという時に鳴らせば、助けを呼ぶことにもつながるので安心。一般的な防犯ブザーなら、1,000円前後で市販されています。

防犯アプリ

例えば、電話の着信に出た振りができるフェイクアプリや、家族やパートナーと居場所を共有できる見守りアプリなど……。スマートフォンにインストールするだけで、簡単に使える防犯アプリがいくつも出ているので、自分の端末に入れておくのもおすすめです。さらに警視庁の公式として、犯罪発生状況の位置情報を確認できたり、ブザーを鳴らせたりする「Digi Police(デジポリス)」という防犯アプリもあるのでチェックしてみましょう。

警視庁防犯アプリ「Digi Police」(デジポリス)

まとめ

女性の一人暮らしでは、空き巣や強盗などの他、ストーキングや盗撮といった嫌がらせや脅しに関わる犯罪に遭いやすい傾向があります。また女性に限らず、誰もがいつどこで何があるかわからないため、完全な防犯は難しいかもしれません。しかし普段から対策をしておくことで、被害を最小限に抑えられる効果に期待できます。ぜひ今回の記事を参考に、安全な暮らしを守っていきましょう。

<アンケート概要>
「防犯について、一人暮らし時に怖い経験をしたことは?」(※1)
「部屋を選ぶ際に防犯面で重視したポイントは?」(※2)
 調査方法:インターネットリサーチ
 対象:一人暮らし経験者 20歳~60歳の女性
 調査期間:2023年3月
 回答サンプル数:443人(※1) 551人(※2)

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引っ越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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