高さ約3mの天井に開放感がいっぱい。森と空、街並みを望むリゾート風マンション
奥行きのある折上げ天井と間接照明が豊かな表情をもたらす。「食卓を囲む時間が1日の一番の楽しみ」と奥さま
2020.05.20

高さ約3mの天井に開放感がいっぱい。森と空、街並みを望むリゾート風マンション

セカンドライフを充実させるべく、眺望のいい高台のマンションに住替え。 快適な間取りや設備を取り入れ、ゆとりある暮らしへとシフトチェンジ

TRIP
97

沖縄に住むSさんご夫妻は、子育てが一段落したのを機に「もっとゆとりを感じて過ごしたい」と、十年以上暮らしたマンションを手放し、住替えを決意。物件を探す中、たまたま通りかかった場所でマンション建設予定の看板を見つけた。
 「市街を見晴らす高台にあり、向かいは琉球王朝時代からの歴史深い森。『これは間違いない!』と、すぐに最上階の住戸を申し込みました」 (ご主人)
 

物件データ 所在地/沖縄県那覇市
面積/115.46㎡
竣工年月/2018年6月
設計/㈱デザインスタジオ琉球樂団
www.r-gakudan.jp/

窓の外には青々とした空と緑。美しい街並みも広がり、晴れた日は遠くにけらま慶良間諸島も見える。約42㎡の広いLDKと最大3.2mの高さがある折上げ天井もぜいたくだ。開放感にあふれ、まるでリゾートのような雰囲気が漂う。  「ダイニングで夜景を眺めながら食事やお酒を楽しむ時間は最高です。気を遣わずに済むため、レストラン以上にくつろげます」(ご主人)

建具の高さを天井高と同じにして廊下を広く見せている。大理石調の白いタイルが明るさと高級感を醸し出す
LDKと隣接する洋室。現在はお嬢さまの部屋として使用しているが、引き戸をオープンにしてLDKと一体化することも可能

内装はライフスタイルに合わせてカスタマイズ。現在は社会人のお嬢さまと暮らしているが、いずれ夫婦二人暮らしになることを想定してシンプルでフレキシブルなプランに。LDK横の洋室は引き戸で仕切り、開け放てば広々と多目的に使うことができる。壁付けのL字型キッチンは、複数人が立って調理、配膳までをスムーズに行える。

オープンクローゼットとWICを併設した寝室。オープンクローゼットとの間仕切りにルーバーを用いて開放感と明るさをキープ
バルコニーはLDKから寝室までひと続きでキッチンからも出入りができる。ガラス製の手すり壁は眺望を邪魔せず、優雅な景色を満喫できる

また、沖縄の気候に配慮した設計の工夫が、より豊かな暮らしを叶えている。軒の深いバルコニーは強い日差しが遮られ、リビングの一部としても快適に過ごせる。開口部は遮熱、遮音効果を兼ねた水密性の高い複層ガラスのサッシを採用しているため、台風時の雨風の浸入やごう音を防いでくれる。室内壁にはしっくい、床下に竹炭を施し、湿気対策も万全だ。さらに遠赤外線による冷暖房システムにより、風を起こすことなく部屋の温度を均一化させている。

カビや埃が舞わない遠赤外線の無音、無風の冷暖房システムを導入(写真右)。壁にはご夫妻の好きなお酒やグラスを収める棚を造作

奥さまは、この家に引っ越してきてから、住まいの大切さを実感するようになったという。
「刻々と移ろう自然を感じては、癒されています。過ごす時間の全てがお気に入りです」(奥さま) 心も体も満足する家を手に入れ、人生のセカンドステージを生き生きと楽しんでいる。

L字型キッチンにアイランドのカウンターを合わせ、多くの作業が効率的に行えるように。回遊できるのも便利
text_ Makiko Hoshino photograph_ Akira Nakamura
取材協力

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