このページの一番上へ

引越しにおすすめのタイミングは?物件が増える・費用が抑えられる時期をご紹介

引越しにおすすめのタイミングは?目的別におすすめの時期を紹介
引越しに適した時期があるのをご存知でしょうか。実は、引越しをするタイミングによって、金額や物件の選び方が変わってきます。生活するうえで住宅は大事なポイントの1つですので、後悔のないように選びたいと考える方は多いでしょう。

そこで、この記事では引越しにおすすめのタイミングや、引越しにかかる費用について解説します。引越しをする人が少ない閑散期に引越すメリットとデメリットも取り上げているので、引越しのタイミングに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

引越しのタイミングを検討する時のポイント

引越しのタイミングを検討する際のポイントは2つです
引越しのタイミングを検討する際のポイントは2つです

引越しのタイミングは、どのように検討すればいいのでしょうか。2つのポイントをご紹介します。

引越しシーズンか

まずは、引越しのハイシーズンに当たるかです。引越しが多くなるのは1月~4月上旬で、入学・入社・転勤などで引越しをする人が増えます。物件は多いですが、家賃や引越し料金が高くなるため、費用を抑えたいのであればハイシーズンは避けましょう。また、引越し会社の予約も取りづらいため、どうしても引越しシーズンに引越しをするのであれば、早めの準備をおすすめします。

旧居の更新時期か

賃貸物件に住んでいる場合、2年などの契約期間が決められています。契約期間が満了しても住み続ける場合は、家賃1~2カ月分の更新料を支払わなくてはなりません。更新料は意外と大きな出費になるため、引越しを検討しているのであれば、更新前の引越しをおすすめします。また、物件や不動産会社によっては、更新直後の退去が難しいこともあるので、更新のタイミングに気を付けて引越しの予定を立てましょう。

【目的別】引越しにおすすめのタイミングは?

物件探しでは何を重視するかによっておすすめのタイミングが異なります
物件探しでは何を重視するかによっておすすめのタイミングが異なります

引越しの目的別におすすめのタイミングをご紹介します。引越しや物件探しで重視するものにより異なるため、ご自身の考えとともに確認してみてください。

物件の数を重視するなら【1月~3月】

たくさんの物件の中から選びたいのであれば、1月~3月がおすすめです。新年度に向けて引越しする人が増えるため、その分だけ空き物件も増えます。ただし、引越し先を探している人自体も増えているので、人気の高い物件はすぐに埋まってしまうことも多いでしょう。

料金を抑えるなら【4月下旬~8月・10月~12月】

引越しにかかる費用を抑えたいのであれば、4月下旬~8月・10月~12月がおすすめです。新生活に向けた引越しが落ち着く4月下旬以降と、梅雨や暑い夏の時期、転勤の多い9月を過ぎた頃は引越しの件数が減ります。そのため、引越し料金を安く済ませることができます。また、一部の物件においては家賃や初期費用も大家さんや不動産会社に交渉することで安くなりやすい傾向にあります。

タイミングに迷うなら【旧居の更新月】

上記でご紹介した2つのタイミングで特にこだわりがない場合は、今住んでいる家の更新タイミングでの引越しがおすすめです。更新月の1~2カ月前になると、大家さんや不動産会社から更新をするかの連絡が入ります。更新せずに退去をする場合は、契約書に書かれた退去申請期間前に退去したい旨を連絡しましょう。

閑散期に引越すメリット&デメリット

引越しの閑散期に引越すメリット・デメリットをご紹介します
引越しの閑散期に引越すメリット・デメリットをご紹介します

引越しの閑散期を狙って引越すメリットとデメリットを比較していきます。

閑散期に引越すメリット

閑散期に引越すメリットは、次の3つです。

家賃や初期費用の交渉がしやすい

1つ目は、物件にかかる費用の交渉がしやすいことです。引越しのハイシーズンが終わり、そのあとも空室が続くと家賃収入がなくなってしまいます。そのため、少し値段を下げてでも、入居してほしいと考える大家さんは少なくありません。家賃や敷金・礼金などの初期費用を下げて入居できないか交渉すれば、物件にかかる費用を抑えられる可能性があります。

自分のペースで物件探しができる

2つ目は、自分のペースで物件探しができることです。引越しの繁忙期は前の入居者がいて内見できなかったり、他にも入居希望者がいる場合、すぐに契約の判断を求められることも多いです。しかし、閑散期であれば急いで決める必要がないため、自分で納得するまで物件選びに時間をかけられるでしょう。

費用や日程を引越し会社に交渉しやすい

3つ目は、引越し会社に費用や日程の交渉がしやすいことです。4月中旬以降は引越しの件数が少なくなり、トラックや人員に空きが出ます。そのため、引越し料金を繁忙期よりも安く設定していることが多く、同じサービスを安い料金で受けられる場合もあります。また、引越しのハイシーズンは土日など人気の日程はすぐに埋まってしまいますが、閑散期であれば土日や急な日程でも予約が取れることが多いでしょう。

閑散期に引越すデメリット

一方、閑散期に引越すデメリットもあります。以下で、3つの点について見てみましょう。

物件が少ない

1つ目は、引越し先の物件が少ないことです。繁忙期と比較すると入居したばかりの人が多いため、新しい物件も出にくい傾向にあります。

物件の条件がそろいにくい

2つ目は、引越し先の物件の条件がそろいにくい可能性が高いことです。引越しのハイシーズンで、人気の物件は多くが埋まってしまいます。閑散期は新しい物件の情報が少ないことから駅から遠かったり、築年数が古かったりと、条件の幅が狭まる可能性もあるでしょう。

新生活キャンペーンなどが利用できない

3つ目は、引越し会社・家電量販店・インテリアショップでおこなわれている新生活に関するキャンペーンが利用できないことです。引越しのハイシーズンに合わせて、割引や送料無料などのお得なキャンペーンを開催していることが多く見られます。しかし、閑散期に引越して新たに家電や家具を購入しても、新生活キャンペーンの対象外となってしまいます。引越しや物件にかかる費用だけでなく、家具や家電など新生活に必要なものを含めても、繁忙期よりお得になるのか検討しましょう。

物件探しをはじめるタイミングは【引越しの2カ月前】が目安

引越し先の物件探しは引越し予定日の2カ月前からがおすすめ
引越し先の物件探しは引越し予定日の2カ月前からがおすすめ

物件を探しはじめるタイミングは2カ月前が目安です。ある程度日程に余裕があると、希望条件を満たした物件が見つかりやすくなります。希望の物件が見つかったら、現在住んでいる物件の退去することを大家さんや不動産会社に連絡しましょう。一般的に、退去連絡は退去希望日の1カ月前までに連絡が必要です。ただし、契約内容によって異なることもあるため、賃貸借契約書に書かれた期間を確認してください。詳しくは以下の記事で解説しています。

引越しのタイミングで発生する費用は?

引越しのタイミングで発生する費用は大きく分けて3つです
引越しのタイミングで発生する費用は大きく分けて3つです

引越しをするタイミングで発生する費用をご紹介します。

退去費用

住んでいた賃貸物件を退去する時には、残りの家賃や原状回復費がかかります。家賃が日割りなのか月割り計算なのかは、賃貸借契約書に記載があるので確認しましょう。月割計算の場合は、月末に引越ししたほうがお得になります。修繕費や原状回復費について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

新居の初期費用

賃貸物件に引越す場合は、敷金・礼金・家賃の前払い・仲介手数料・各種保険料がかかります。敷金や礼金は「家賃の〇カ月分」と、物件ごとに決まっています。仲介手数料は賃貸物件を紹介した不動産会社に払うお金で、法律で家賃の1カ月分が上限と決まっています。
この他にも、鍵の交換代や火災保険に加入するための費用、賃貸保証会社(家賃保証会社)を利用する場合は保証金も必要です。具体的に一人暮らしの場合はどのくらいの初期費用がかかるのかは、以下の記事で詳しく解説しています。

また、住宅を購入した場合の初期費用に関しては、以下の記事をご覧ください。

引越しにかかる費用

引越しにかかる費用は、粗大ゴミの処分費用と引越し会社へ支払う費用です。粗大ゴミの収集や料金は住んでいる自治体によって決まっていますので、ルールにしたがって処分しましょう。引越し料金は、依頼する時期・距離・荷物の大きさ・重さによって決まります。

引越しのタイミングで必要な手続き

引越しに伴ったさまざまな手続きが必要です
引越しに伴ったさまざまな手続きが必要です

引越しのタイミングで必要な手続きを解説します。

住所変更の手続き

引越しをする前後で手続きが必要な住所変更は次のとおりです。

  • 転居届・転入届
  • マイナンバーカード
  • 運転免許証
  • 郵便物
  • クレジットカードや銀行口座
  • 各種宅配サービス

ライフラインの手続き

電気・水道・ガスなどのライフラインの手続きは、引越しの1週間前にはおこないましょう。特にガスは開栓の立会いが必要となるため、早めに手続きをして引越し当日からガスが使えるようにすると安心です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

各種契約の変更手続き

その他、インターネットや電話などの通信関係の変更手続きも必要となります。特にインターネットは工事が必要となったり、機器を郵送してもらったりと、つながるまでに時間がかかることも多いでしょう。そのため、できるだけ早い手続きをおすすめします。

上記でご紹介した引越しに必要な費用や手続きについて、詳しくは以下の記事で解説しています。引越しは必要な手続きややることが多いため、一度確認して忘れているものがないか確認してみてください。

引越しのタイミングについてよくある質問

引越しのタイミングについてよくある質問をまとめました
引越しのタイミングについてよくある質問をまとめました

引越しのタイミングについて、よくある質問3つを紹介します。

引越しを検討するタイミングは?

引越しを検討するタイミングは、今住んでいる物件の更新時期かです。一般的に賃貸物件には契約期間が定められていて、契約期間後も住み続けたい場合は更新料を支払う必要があります。物件にもよりますが、2年更新で家賃1~2カ月分の更新料がかかるでしょう。更新料は意外とかかるため、更新せずに引越す方が多い傾向にあります。

引越し費用が抑えられるタイミングは?

費用を抑えて引越しがしたい場合は、引越しのハイシーズンを避けましょう。引越しのハイシーズンは1月~4月上旬で、新生活のために引越す人が増えます。それ以外の閑散期に引越す場合、引越し会社に希望の日程で荷物を運んでもらいやすく、引越し料金も安く設定されているため、引越しにかかるお金を節約できます。

物件を探しはじめるのにおすすめのタイミングは?

物件を探しはじめるのは、引越し予定の2カ月前がおすすめです。希望の条件を満たす物件を探すためには、ある程度時間がかかるからです。特に引越す人が多い繁忙期は物件の数が増えますが、その分だけ人気の物件が埋まる可能性も上がります。そのため、内見したらすぐに契約するくらいのスピード感が求められます。

まとめ

引越しはタイミングによって、かかる費用が大きく変わります。引越しの時期にこだわりがないのであれば繁忙期を避けて、今住んでいる物件の更新時期に引越すといいでしょう。また、閑散期に引越す場合のメリット・デメリットを踏まえて、後悔のない引越しにしましょう。

執筆者

古泉葵

2020年からフリーランスのWebライターとして活動。ライフスタイルやグルメなど幅広い分野の記事を執筆。理系大卒のため、ロジカルな文章の作成が得意。

不動産お役立ち記事・ツールTOPへ戻る