このページの一番上へ

電気・ガス・水道の引越し手続きはどうする?スケジュールと流れを解説

引越しの時は多くの手続きが必要ですが、特に重要なのは電気・ガス・水道のライフラインです。生活に必要不可欠なライフラインを引越し先で使用できないと、とても困りますよね。そこで、この記事では引越しの時に必要な、電気・ガス・水道の手続きについて解説します。これから引越しをする方は、引越し直前になって慌てないよう参考にしてください。

電気・ガス・水道の引越し手続きはいつやる?

電気・ガス・水道の引越し手続きはいつやればいいでしょうか
電気・ガス・水道の引越し手続きはいつやればいいでしょうか

電気・ガス・水道の引越し手続きをいつから始めればいいのか、タイミングや注意点をご紹介します。

退去時の手続きタイミング

  手続き期日の目安 手続き方法 立ち会い
電気 退去日の
1、2週間前
インターネット
電話
不要
ガス インターネット
電話
不要※
水道 インターネット
電話
不要※

※オートロックの場合、ガスメーターや水道メーターがある場所に担当者を入れる必要があるため立ち会いが必要となる場合もあります

退去する時は、基本的に立ち会い不要です。インターネットや電話で、退去日の1~2週間前には契約しているガス・電気・水道会社に連絡をし手続きをしましょう。

入居時の手続きタイミング

  手続き期日の目安 手続き方法 立ち会い
電気 入居日の
1、2週間前
インターネット
電話
不要
ガス インターネット
電話
必要
水道 インターネット
電話
不要

※オートロックの場合、ガスメーターや水道メーターがある場所に担当者を入れる必要があるため立ち会いが必要となる場合もあります

一方、入居の手続きは、1週間前程度で問題ありません。退去日と入居日が決まった時点で、入居先で契約する電気・ガス・水道会社へ開通依頼の連絡をしておきましょう。ガスは必ず開栓の際に立ち会いが必要となるため、直前だと希望日程での開栓ができない可能性もあります。なるべく早めに手続きをしましょう。

ガスと電気の手続きをひとつにまとめることはできる?

電気とガスのどちらも取り扱っている会社と契約していると、引越しに必要な手続きをひとつにまとめることができます。電気とガスをまとめて契約することで、使用料金もお得になるプランもあります。その他、ライフラインの手続きを一括でおこなうサービスもあり、引越しの手続きの手間を省きたい方は検討してみましょう。

電気・ガス・水道の引越し手続きは当日でも大丈夫?

忙しくて手続きを忘れてしまった場合など、当日に電気・ガス・水道の手続きをすることはできるのでしょうか。

電気の利用停止は電話の受付時間内であれば当日に手続きは可能ですが、インターネットで手続きをした場合は翌日になることもあります。電気の使用開始は、従来のメーターを使っていればブレーカーを上げて使用できます。しかし、スマートメーターだと契約当日には使えず、約2日後に使えることが多いでしょう。

水道の利用停止や利用開始は、最悪当日でも可能です。契約手続きが当日や後日になってしまったとしても、水は出ます。利用停止した時や利用開始した時の水道メーターを撮影しておき、後日契約する時に確認用として記録しておくことをおすすめします。

ガスは、開栓に必ず立ち会いが必要です。電話で至急使いたいことを伝えると、早くて当日に開栓の手続きをしてもらえることもあります。ただし、繁忙期などで予約がいっぱいの場合は翌日以降に開栓になることもありますので、特にガスは早めに手続きをしたほうがいいでしょう。

電気の引越し手続きの流れ

引越し時の電気の手続きをする流れについてご紹介します
引越し時の電気の手続きをする流れについてご紹介します

引越し時の電気の手続きをする流れをご紹介します。

退去日が決まったら使用停止手続きをする

退去日がわかったら、電力会社に使用停止を電話かインターネットで申し込みます。電気の使用停止を申請する時は次の情報が必要です。

  • 契約者の氏名
  • 現在(旧居)のお客様番号
  • 供給地点特定番号
  • 電気を停止する住所
  • 電気を停止する希望日

お客様番号や供給地点特定番号は、検針票電気料金領収証に記載されています。

入居日が決まったら使用開始手続きをする

入居日が決まったら、新居での電気の使用開始手続きをします。同じ電力会社を使用する場合は、解約手続きではなく停止と開始の手続きになります。引越しを機に別の電力会社に変更する際には、新たに使用するための契約が必要です。また、電気の使用開始を申請する時は、次の情報が求められます。

  • 契約者の氏名
  • 電気を使用開始する住所
  • 電気の使用開始希望日
  • 支払い情報
    (銀行口座・クレジットカードなど)
    ※請求書払いの場合は不要
  • 希望する電気料金プラン

旧居の電気料金を支払う

旧居の電気料金の支払いは、最終月の基本料金が日割りされて請求されます。クレジットカード決済や口座引き落としなら、そのまま同じ方法で支払いをおこないます。電気料金を納付書払いにしている場合は、契約最終日に係員がメーターを確認するために自宅を訪問しますので、その際に支払いましょう。その他、新居の住所を伝えて納付書を送付してもらうこともできます。

電力料金のプランを見直す

2016年に電力の自由化が始まり、契約する電力会社を選べるようになりました。電力会社を乗り換えたり、同じ電力会社の別のプランを選んだりすることで、電気料金を下げたり特典がもらえたりすることもあります。引越しを機に、少しでもお得な電力料金のプランに乗り換えてみましょう。

契約アンペア数を見直す

電気料金は、契約アンペア数によって基本料金が決まります。単身者であれば20~30A、家族が増えて電化製品の使用量が増える場合は40~60Aを目安にするといいでしょう。

ガスの引越し手続きの流れ

引越し時のガスの手続きをする流れについてご紹介します
引越し時のガスの手続きをする流れについてご紹介します

引越し時のガスの手続きをする流れをご紹介します。

退去日が決まったら閉栓手続きをする

退去日がわかったら、ガス会社に使用停止を電話かインターネットで申し込みます。ガスの使用停止を申請する時は、次の情報が必要です。

  • お客さま番号(ガスの検針票に記載)
  • 引越し先の住所
  • 現住所の建物の形態
    (一戸建て・マンション・アパートなど)
  • 日中に連絡がとれる電話番号
  • 使用を停止する希望日と時間
  • 支払い方法
    (最終月のガス料金の精算方法など)

基本的に閉栓には立ち会い不要ですが、ガスメーターまで係員が入れないようなオートロックがあるマンションなどは、立ち会いを求められることもあります。

入居日が決まったら開栓手続きをする

電気や水道と違い、ガスは必ず係員が立ち会って開栓作業をします。希望の日時に対応してもらえるよう、引越し前に必ず開栓手続きをしましょう。ガスの使用開始を申請する時には、次の情報が必要です。

  • 新住所
  • 契約者氏名
  • 引越し予定日
  • 使用開始希望と訪問希望時間
  • 現在使用しているガスの種類
  • 支払い方法
    (口座振替・クレジットカードなど)

他の引越しの予定との都合で契約者とは別の人が立ち会う場合は、立ち会い者の名前も事前に伝えなくてはなりません。

旧居のガス料金を支払う

旧居で使用した最終月のガス料金は、クレジットカードや口座引き落としであればそのまま同じ方法で支払います。納付書支払いの場合は、最終使用日に係員がガスメーターを確認しに訪問するので、そこで直接料金を支払うことが多いでしょう。その他、新居の住所を伝えて納付書を送付してもらうこともできます。

新居のガスの種類を確認する

ガスには都市ガスやプロパンガスの2種類があります。引越し先の物件ではどちらが使えるのか、あらかじめ確認しておきましょう。旧居で使用していたガスコンロやガスヒーターは、同じガスの種類でないと使えません。都市ガス対応の機器なら、都市ガスが引いてある物件でしか使えない点に注意してください。旧居と新居でガスの種類が異なる場合は、使えない機器を旧居から新居に運ばずにリサイクルショップや粗大ゴミとして処理するといいでしょう。都市ガスとプロパンガスの違いについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

ガス料金のプランを見直す

引越しを機に、ガス会社やプランを見直すのもおすすめです。電気とガスを同じ会社にまとめて契約することで、お得になったり特典がもらえたりします。また、新居でガスを使う電化製品や床暖房などが増えてガスの使用量が増えることが予想されるのであれば、プランを変更した方がお得になるかもしれません。

水道の引越し手続きの流れ

引越し時の水道の手続きをする流れについてご紹介します
引越し時の水道の手続きをする流れについてご紹介します

引越し時の水道の手続きをする流れをご紹介します。

退去日が決まったら閉栓手続きをする

退去日がわかったら、水道局に使用停止を電話かインターネットで申し込みます。水道の使用停止を申請する時は、次の情報が必要です。

  • 契約者氏名
  • 現住所
  • お客様番号・給水番号

お客様番号や給水番号は、水道料金の領収書に書かれていますので確認しましょう。

入居日が決まったら開栓手続きをする

入居日が決まったら、新居がある管轄の水道局に使用開始手続きをします。新居に備え付けられている水道開始申込書を郵送する方法もありますが、引越し前に手続きをするのであれば電話やインターネットがおすすめです。水道の使用開始を申請する時は、次の情報が必要になります。

  • 契約者氏名
  • 新居の住所
  • 使用開始日
  • 水栓番号
  • 支払い方法
    (銀行口座やクレジットカード番号)

水道の開栓は基本的に立ち会いが不要ですが、自然冷媒ヒートポンプ給湯機が付いている物件は立ち会いが必要になる場合があります。

同じ市区町村であれば閉栓も開栓も同時に手続きできる

引越し先が同じ市区町村内で同一の市区町村であれば、閉栓と開栓の手続きを同時にできます。

旧居の水道料金を支払う

旧居で使用した最終月の水道料金は、クレジットカードや口座引き落としであればそのまま同じ方法で支払います。納付書支払いの場合は、最終使用日に係員が水道メーターを確認しに訪問するので、そこで直接料金を支払うことが多いでしょう。その他、新居の住所を伝えて納付書を送付してもらうこともできます。

まとめ

最後に、電気・ガス・水道の引越し手続きについて、よくある質問と回答をまとめました。

電気・ガス・水道の引越し手続きはいつまでにやる?

電気・ガス・水道のライフラインの引越し手続きは、引越し1~2週間前におこなってください。退去日と入居日がわかった時点で、使用停止と使用開始の手続きを同時におこなうと忘れにくいでしょう。特にガスは開栓時に立ち会いが必要なので、なるべく早めに手続きをすることで希望の日時に開栓ができます。また、引越しを機にお得なプランへ電気やガスを切り替える場合は、手続きに時間がかかることもありますので、さらに早めに手続きを進めることをおすすめします。

電気・ガス・水道の引越し手続きは当日でも大丈夫?

万が一、ライフラインの引越し手続きを忘れて当日を迎えてしまった場合、電気と水道に関しては当日の手続きでも使用ができます。ただし、ガスは開栓のために係員に自宅まで訪問してもらう必要があるため、予約が取れないとその日からガスを使うことはできません。急ぎの場合は電話で直接予約を取ると、早めに対応してもらえることもあります。

旧居の電気・ガス・水道料金はどのようにして支払う?

旧居で使用したライフラインの料金は、クレジットカードや口座引き落としの場合はそのままの方法で、最終月の分の料金まで支払いをして完了です。納付書支払いの場合は、新居に納付書を送付してもらうか、閉栓当日にメーターを確認しに来る係員に直接支払うことになります。

引越し手続きのなかでも、特に重要な電気・ガス・水道などライフラインの手続き方法をご紹介しました。引越し1~2週間前には手続きしておくと、スムーズに引越し先の新居でも使用できます。忘れずに手続きして、新居での生活をスムーズに始めましょう

執筆者

古泉葵

2020年からフリーランスのWebライターとして活動。ライフスタイルやグルメなど幅広い分野の記事を執筆。理系大卒のため、ロジカルな文章の作成が得意。

関連する記事を見る
引越しは必要な手続きが多く、「何から始めればいいのかわからない」という人も多いでしょう。この記事では引越しの際に必要な手続きをまとめてご紹介します。それぞれの手続き方法も解説しているのでぜひ参考にしてください。
不動産お役立ち記事・ツールTOPへ戻る