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【完全版】引越しスケジュールまとめ!手順、やること、当日作業を徹底解説

進学・就職・転勤・結婚など、特に人生の節目を迎える際には、次のライフステージに合わせた住まいに引越しをする場合も多くありますよね。ただでさえ引越しにはさまざまな段取りが必要なうえに、新生活の準備をしながら進めようと思うと、なかなか大変です。そんななかでも新生活のスタートに間に合うように引越しをするには、なるべく余裕を持って、計画的に転居にともなう手配や手続きをしていくことが大切。そこで今回は、引越しの大まかなスケジュールについて、どの段階で何をしたらいいのか簡単に確認しながら、解説していきます。

まずは引越しのスケジュール・やることを把握しよう

まずは引越しのスケジュールとやることを把握していきましょう
まずは引越しのスケジュールとやることを把握していきましょう

でははじめに、引越し前後に必要なステップや、スケジュールの全体像から見ていきましょう。

  • 【STEP1】1、2カ月前~ 新居や引越し会社の決定
  • 【STEP2】3週間前~ 荷造りをする
  • 【STEP3】1、2週間前 手続きをする
  • 【STEP4】引越し当日 掃除、荷解きをする

  • 【STEP5】引越し~2週間後 転入手続き、免許証の更新をする

新居で新たな暮らしを始める時には、ただ荷物を運んで片付けるだけでなく、生活インフラの手配や住所変更などの数々の工程が発生します。しっかりと計画的に準備しておかないと、新生活に支障が出る可能性も。ここからは、どの時期に何を進めていくのか、具体的な引越しの手順を解説していきます。

【STEP1】1、2カ月前~:新居や引越し会社の決定

まずは引越しのスタートラインとして、荷造りの前に必要な手配を見ていきましょう。

2カ月前~

✔ 退去する時期を考える
例えば現在も一人暮らしなど、物件の契約を解除しなければならないケースでは、賃貸借契約書で決められた時期までに、退去通知をする義務があります。大体は1カ月前に設定されていることが多いので、それまでに連絡できるように、どのタイミングで退去するのか検討しましょう。

✔ 新居を探す
引越しの時期を考えはじめると同時に、新たな転居先を探していきます。物件情報サイトで候補をリストアップしたり、時間があれば不動産会社に相談しに行ったりしながら、ライフスタイルに適した住まいを見つけましょう。

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✔ 退去日・入居日を決める
新居が決まったら、具体的な引越し日時を決めます。退去日と入居日は、荷物の搬出・搬入や家賃などにも関わってくるものです。当然ながら退去日以降は元の部屋に入れませんし、入居日以前は新居を使うことはできません。また退去日と入居日の組み合わせが悪いと、余計な家賃が発生する可能性も。こうした面も考慮しながら、入退去のタイミングを決めていきます。

1カ月前~

✔ 退去連絡をする
物件のオーナーや不動産会社ごとに、退去の手続き方法は異なります。引越しが決まったら、まずは確実に退去したい旨を伝えられるように、必ず一度電話で連絡するようにしましょう。そこで退去に必要な手続きを確認し、先方の指示に沿って処理を進めていきます。

✔ 持っていくモノ・買い替えるモノをリストアップする
引越し会社に依頼する場合、運搬する荷物の量によって料金も変わってきます。特に大型の家具・家電類は、新居に運ぶか次第で、費用に大きく影響します。引越し会社への問い合わせ時には、何をどれくらい運びたいのか目安がわかっていると、やり取りもスムーズです。大まかな荷物の量をメモしておけるように、新居で必要なものを洗い出すと同時に、引越し時に買い替えるもの・そのまま持っていくものを分けてリストアップしましょう。

✔ 引越し会社を決める
引越し会社に荷物の運搬を依頼する際には、複数社に見積もりを取ってから依頼先を決めるのがおすすめです。引越し会社ごとに、料金・サービス内容・対応できる日程など、さまざまな部分に違いがあります。それぞれ見比べながら検討していきましょう。

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✔ 大型家電・家具の購入をする
生活必需品となる家具や家電を新しく買う際には、あらかじめ購入して入居に間に合わせないと非常に不便です。ただ大型品の場合、退去する物件に保管してしまうと、運ぶための引越し費用がかさんでしまいます。大型の家具・家電類は、入居日に合わせて配送・設置してもらえるように調整しましょう。もし手運びできる小型品なら、引越し後に揃えていくやり方でも問題ありません。

【STEP2】3週間前~:荷造りをする

次は荷物が運び出せるように、収納してある生活アイテムなどをまとめる段階に入ります。

3週間前~

✔ 梱包材を準備する
引越し会社に依頼するケースでは、専用のダンボール・ガムテープ・緩衝材などが支給されるので、それを使って梱包していきます。ただし自分で運んだり、家具・家電類がなくダンボールだけ宅配したりする場合などは、自分で梱包材を用意する必要があります。荷物を箱詰めするダンボールをはじめ、ガムテープ・割れ物を包む包装紙・気泡緩衝材などの梱包材を準備しましょう。また、小型家電や靴など、故障やキズが気になるものは、購入時の外箱があれば、梱包にも便利です。

✔ 直近で使わないモノから梱包する
日常的な使用頻度の高い荷物を箱詰めしてしまうと、いちいちダンボールから出し入れすることになるので非常に手間です。荷造りの際には、例えばオフシーズンの衣類やあまり使わない調理器具や家電・レジャー用品・本やCDなど趣味のアイテム・インテリアなど、生活必需品でない荷物から梱包しましょう。

✔ 不要品の処分をする
  • 粗大ゴミとして捨てる(処分費用は自治体により異なる)
    ※料金目安(東京都中央区の場合):200円~2,700円/個
  • 不要品回収サービスを使う
  • 出張買取サービスを利用する
  • フリマアプリやクラシファイドサービスを活用する

通常のゴミで出せる範囲なら問題ありませんが、家具や家電などの大型品を処分したい時には、上記のような方法で片付けるのが一般的です。

粗大ゴミは、基本的に自治体の管轄なので、専用の受付窓口に連絡して手配してもらいます。なお家電は、家電リサイクル法によって回収できない場合もあるので、その際は販売元または新たな購入先に引き取りをお願いします。

あまりに不要品が多く、粗大ゴミに出すのが大変な時には、専門の出張買取サービスを利用しましょう。ただ、出張買取サービスはお金にならないことも多く、かえって処分費用が取られて高額が請求されるケースも。

おすすめなのは、個人的に不要品を売る・譲る方法です。出張買取サービスとは異なり時間と手間はかかりますが、フリマアプリに出したり、地域密着のインターネット掲示板で不要品の情報交換をしたりして、不用品を無料で引き取ってもらったり売ることができます。少しでもお金を手元に残したい方は、この方法が特におすすめです。

✔ レンタカーの手配をする(自力で引越しする場合)
引越し会社に頼まず自力で引越しする際には、新居に運ぶ荷物の量が大体把握できた時点でレンタカーを手配しましょう。一般的な普通車では運びきれない可能性もあるので、運搬用のワンボックスや軽トラックなどを用意するとよいでしょう。また、精密機器や大型家電などの運搬や設置が難しい荷物がある時には、引越し会社に任せたほうが故障などの心配もなく安全です。

数日前~前日

✔ 引越し後すぐに使うモノを梱包する
ティッシュ・トイレットペーパー・洗剤・ゴミ袋などの日常的な消耗品や、タオル・歯ブラシ・洗顔用品・化粧品・バス用品といったアメニティ類は、引越しの直前に箱詰めしましょう。ダンボールだけ閉めずに用意しておき、引越し前に使い終わったら、すぐに梱包できる状態にしておくと便利です。

✔ 当日使う荷物をまとめる
後ほど詳しく解説しますが、貴重品・現金・スマートフォンの充電器など、引越しの搬入・搬出をする当日に持っておいたほうがいい荷物は別でまとめておきましょう。仮に遠方への引越しなど、運搬に時間がかかったりすぐに入居できずホテルに泊まったりする場合には、宿泊用のセットも用意します。新居で荷解きするのに必要なお片付けグッズも、当日の持ち物としてまとめておくとベターです。

✔ 家電の運搬準備をする
冷蔵庫なら中身を空にする、洗濯機なら水抜きをしておく、電源を落としてケーブル類をまとめておくなど準備をします。掃除機は搬出してしまうと使えなくなってしまうので、直前にゴミを吸い部屋をキレイにしておきましょう。

【STEP3】1、2週間前:手続きをする

荷物の準備が進んできたら、元の部屋での契約回りや居住地からの転出にともなう手続きをしていきましょう。

✔ インターネット回線
本記事では1~2週間前の項目で取り上げていますが、できればインターネット回線は、引越しが決まり次第すぐに手続きするのがベター。なぜなら、契約している回線の撤去工事が発生する可能性があるためです。事前に、インターネット回線の撤去工事が必要か、オーナーや不動産会社に確認しましょう。

また新居でインターネット回線を敷く際には、新たな開通工事をしなければならないケースもあります。早めに手配しておかないと、工事日程が数カ月先まで埋まっていて、インターネット回線がしばらく使えないことも。特に新年度に切り替わる時期は、引越しにともなう工事が集中しやすいため、すぐにでも連絡して工事日を確定させましょう。

✔ 電気・ガス・水道
生活インフラは、旧居における利用停止と、新居での利用開始の手続きをする必要があります。まずは退去する物件で利用停止をしないと、そのまま使い続けていることになってしまうので要注意。また、新居で利用開始をしなければ、電気・ガス・水道のライフラインが使用できないため、あらかじめ手配する必要があります。

例外もありますが、基本的にガス開栓のみ立ち会いが必要です。入居日に合わせて開栓ができるように、早めに連絡して立ち会いができるようにしましょう。

✔ 転出届
元々住んでいた地域の市役所などに行って、引越しにともなう転出届の申請をします。なお例外的に「同じ市内での引越しなら転出届は不要」という場合もあり、自治体ごとに取り扱いが異なるケースがあります。各自治体のホームページなどを見て、住所変更の際にはどのような手続きが必要なのか、しっかりと確認しておきましょう。

✔ 国民健康保険
会社などに勤めていて、勤務先の健康保険に加入している場合には、住所変更などの手続きはまとめて対応します。そのため個人的な手続きは必要なく、勤務先で引越しをする申請をすれば問題ありません。
ただし自営業や求職中などで国民健康保険に入っている際には、転出する自治体にて資格喪失届の手続きが必要です。「パートやアルバイトで勤務先の健康保険には加入していない」といった場合も、国民健康保険に入っているのが通常なので、忘れずに届出をするようにしましょう。

✔ 郵便転居届
例えばクレジットカード会社やその他のサービスなど、住所変更の手続きが間に合わないと、退去した物件に郵便が届いてしまいます。とはいえ何もかも一気に住所変更するのはなかなか難しいので、一定期間は郵便物を新居まで転送してもらえるサービスを利用しましょう。郵便転居届の申請をすれば、古い住所で届いた郵便を無料で新居に届けてくれます。

✔ その他
例えば固定電話・NHK・新聞などを利用している場合には、住所変更や契約解除など、それぞれ転居に向けた手続きが必要です。固定電話は、インターネット回線と同じく工事が必要なケースもあるため、早めに対応します。もしくはインターネット回線とセットになっている場合には、一緒に手配するようにしましょう。

【STEP4】引越し当日:掃除、荷解きをする

いよいよ引越し当日を迎えたら荷物の運搬と片付けはもちろん、退去する部屋や新居では、次のような対応もしていきます。

旧居でやること

✔ カーテン・照明を外す
自分で用意したカーテンや照明は、基本的に外して回収する必要があります。特に新居でも使う場合には、引越し当日に忘れずに持っていくようにしましょう。また新居でも、カーテンや照明を準備し忘れるトラブルはよくあります。あらかじめ新居に照明が付いているか、窓枠に合ったカーテンサイズはどれくらいか、きちんと確認して用意しておきましょう。

✔ 原状回復をする
原状回復とは、退去する部屋を借りた時の状態に戻す作業を指します。例えばDIYで壁紙にリメイクシートを貼っていたり、フローリングにクッションフロアを敷いていたりする場合など。部屋をアレンジしている際には、必ずすべて撤去する必要があります。

またキズや汚れなどが原状回復の対象になるケースもありますが、明らかに自分で手を加えたもの以外は、退去立ち会い時に確認するのが無難。自分が入居する以前の劣化などの可能性もあるため、貸主と一緒にチェックしていきましょう。

✔ 旧居の掃除
場合によっては、借主の掃除不足により、原状回復費用が請求される可能性もあります。理想としては、普段から部屋をキレイに保ちながら、引越し準備と同時に大掃除をしておくのがベスト。ただし、家具や家電を動かさないと掃除できない部分もあるため、荷物の搬出後にもホコリや汚れを取り除いて退去するようにしましょう。

✔ ガス閉栓立ち会い
水道や電気はありませんが、ガスの閉栓には立ち会いが発生します。あらかじめガス会社と日程を調整し、引越し日に対応できるように準備しておきましょう。

✔ ブレーカーを下げる
退去後はしばらく電気を使わないのが一般的なので、万が一の漏電を防ぐためにブレーカーは落とします。ただし24時間換気システムや凍結防止など、物件の設備によっては電気を止めないほうがいいケースもあるため、事前にオーナーや不動産会社に確認しておくとよいでしょう。

✔ 退去立ち会い(鍵の返却)
退去時には、先ほどの原状回復のチェックも含めて、貸主との立ち会い確認があります。入居前からの不備などお互いにすり合わせをして、最終的に鍵の返却をしたら引き渡し完了です。

新居でやること

✔ 鍵の受け取り
基本的には、賃貸契約時に決めた入居日より前に、新居に入ることはできません。そのため原則は、入居日に鍵を受け取ることになります。特に引越し会社に依頼している際には、荷物の到着前までに部屋を開けられる状態にしておかないと、搬入ができないので要注意。必ず引越し会社が新居に着く前に、鍵を受け取って部屋で待機できるようにしましょう。

✔ キズや汚れの確認・撮影
賃貸物件では、前述した原状回復義務があります。次に転居する際にも同じように原状回復の必要があるため、入居時には必ず部屋の状態を確認することが大事。この際に、元から残っていたキズや汚れなどを確認して記録しておくことで、退去の立ち会い時にも参照できます。いわば原状回復を求められた時の証拠にもなるので、きちんと写真に残しておくようにしましょう。

✔ 新居の掃除
新居とはいえ、しばらく誰も使っていないとホコリやゴミが溜まっていることも少なくありません。家具や家電を置いてしまうとなかなか掃除できなくなってしまうので、一度何もない状態で雑巾やモップがけをしておくのがベストです。

✔ 荷物搬入の立ち会い
引越し会社に搬入してもらう際には任せっぱなしにするのではなく、何をどこに置くのか指示しながら進めていきましょう。特に大きな家具や家電は、あとから動かすのは大変です。搬入の時点で、きちんと各アイテムを使用するスペースに設置してもらうようにしましょう。またダンボールなどの荷物も、各収納場所のすぐそばに置いてもらったほうが、片付けもスムーズになります。

✔ 荷解き
新居の荷物が揃ったら、それぞれの収納場所にしまっていき、日常生活が送れる状態に整えていきます。例えばトイレ・洗面所・浴室・洗濯機など、入居直後からの使用頻度が高そうなスペースから、荷解きを始めていくのがおすすめです。よく使うものは先に出しておき、残りの荷物は少しずつ片付けていくとスムーズです。

【STEP5】引越し~2週間後:転入手続き、免許証の更新をする

無事に新しい部屋に転居できたら、以下のような手続きをしてようやく引越しは完了です。

✔ 転入届
新居に引越しをしたら、異動日の14日以内に、その転居先へ転入する手続きをしていきます。

【どこで】新居の市役所・区役所・町村役場
【何をする】転入届の書類に必要事項を記載して提出
【必要なモノ】本人確認書類(運転免許証などの身分証明書)・マイナンバーカード(保有者のみ)・印鑑・転出証明書(例外あり)

✔ 印鑑登録
もし印鑑登録をしている場合には、転入届と一緒に、新たな居住地で申請し直す必要があります。なお印鑑登録は、転入先の手続きによって、転出元の登録も抹消されます。

【どこで】新居の市役所・区役所・町村役場
【何をする】印鑑登録申請書に必要事項を記載して提出
【必要なモノ】本人確認書類(運転免許証などの身分証明書)・登録する印鑑

✔ マイナンバーの住所変更
マイナンバーカードや通知カードには住所が記載されているので、こちらも変更手続きが必要です。転入届と同様に、14日以内に申請しなければならないので、一緒に手続きを済ませましょう。

【どこで】新居の市役所・区役所・町村役場
【何をする】住所変更の旨を申請する
【必要なモノ】本人確認書類(運転免許証などの身分証明書)・印鑑

✔ 運転免許証の住所変更
運転免許証は身分証明書にもなるものなので、必ず速やかに住所変更をしておきましょう。

【どこで】各地域の警察署・運転免許試験場・運転免許センター
【何をする】運転免許証記載事項変更届に必要事項を記載して提出
【必要なモノ】運転免許証・新住所が確認できる書類(住民票の写しやマイナンバーカードなど)

✔ その他
ここまでに見てきた公的な手続きの他、クレジットカード・銀行口座・携帯キャリアなど、さまざまなサービスの住所変更にも対応しておきます。最近ではインターネットで手軽に申請ができるケースも多いので、各公式ページを確認して手続きを進めましょう。

引越しスケジュール・時期別チェックリスト

ここまでに見てきた引越しにともなう手順について、時期ごとに分けたチェックリストとして、以下にまとめてみました。引越しの計画を立てる際には、ぜひ活用してみてください。

引越しスケジュール・時期別チェックリスト
時期別引越しスケジュール完全版

引越し当日の持ち物は?

時期別引越しスケジュール完全版
時期別引越しスケジュール完全版

前述にもあるように、引越し当日も何かと準備に追われがちです。いざとなった時に慌てないように、荷物の搬出前に、きちんと当日の持ち物もそろえておくことをおすすめします。

貴重品・新居の鍵

引越し会社側で、例えば運搬時の事故や紛失などの保障はできないので、貴重品類は自分の手で持ち運ぶようにしましょう。もちろん新居の鍵も貴重品なので、当日の手持ちのカバンなどで、大事に持っておくようにします。

スマホ・充電器

例えば引越し会社から、荷物の到着時間の連絡が入ってくることもあるので、スマートフォンは忘れずに携帯しておきます。また、退去してしまうと、基本的には新居に着くまで電気が使えません。何かあった時のためにも、スマートフォンをいつでも使えるように、モバイル型などの充電器があると便利です。

掃除グッズ

荷物の搬出・搬入のそれぞれタイミングで掃除ができるように、雑巾・ティッシュ・粘着テープ・ハンディモップ・スプレー洗剤などを用意しておくのがおすすめ。あまり掃除グッズが多すぎても、持ち運びが大変なので、簡単にホコリや汚れが落とせる程度でOKです。

荷解きグッズ

新居ですぐにでも片付けをはじめられるように、軍手・ハサミ・カッター・ゴミ袋を用意しておくとベターです。荷解きグッズは運搬する荷物にまとめておいても問題ありませんが、いちいち探すのも手間なので、当日の持ち物に入れておくと便利でしょう。

すぐに使う衛生用品

ティッシュ・トイレットペーパー・ウェットティッシュなどは、新居でもすぐに出しやすいように、当日の持ち物にしておくのがおすすめです。その他、歯ブラシ・洗顔用品・コンタクトレンズの保管用品・タオルなども、簡単に取り出せるように手持ちのカバンなどに入れておくと便利。もしくは引越しの荷物のなかで、すぐに使うグッズとして、わかりやすくまとめて箱詰めしておくのもいいでしょう。

軽食・飲み物

引越し当日は、退去や荷物搬入などの立ち会いもあるため、なかなか身動きが取りづらい一面もあります。食事をするタイミングもうまく取れないかもしれないので、簡単に食べやすい軽食や飲み物も用意しておくと安心でしょう。

引越しは何カ月前から準備する?

引越しは何カ月前から準備すればよいのでしょうか?
引越しは何カ月前から準備すればよいのでしょうか?

一般的な退去連絡の時期として、引越しして部屋を出る日の1カ月前がタイムリミットになっています。そのためにもまずは、1カ月前には退去手続きができるように、新しい物件や入居日を決めておかなければなりません。そう考えると新居探しも含めた準備は、遅くとも引越し予定の2カ月前には始めておくのが無難でしょう。大まかな目安として、次のような流れで計画を立てていくイメージです。

  • 【STEP1】2カ月前 物件探し開始
  • 【STEP2】~1カ月前 新居の契約、退去連絡、引越し会社への依頼
  • 【STEP3】~引越し当日 荷造り・掃除、転出関連の手続き
  • 【STEP4】引越し完了後 荷物の片付け、転入や住所変更の手続き

退去連絡の1カ月前を軸とし、そこから逆算していつから準備をはじめるのか決めていくのが基本です。入退去や引越し会社関連の手配と荷造りを含めた準備に、少なくともそれぞれ1カ月ずつ期間を設けると、ゆとりを持って動きやすいでしょう。

引越し費用はどれくらいかかる?

引越し費用はどれくらいかかるでしょうか?
引越し費用はどれくらいかかるでしょうか?

引越し費用は、荷物を運搬する時期・輸送距離・入居人数・大型家具や家電の有無など、さまざまな条件次第で異なります。特に引越しが増えやすい繁忙期(2~4月)は、金額が高くなりやすいのが一般的。反対に5~1月頃は、比較的費用を安く抑えやすい時期といえます。もちろん引越し会社ごとに料金形態も変わるので一概にはいえませんが、大体の目安は以下とおりです。

50km未満
(同都道府県内)
50~500km未満
(近隣地方程度)
500km以上
単身
(荷物少)
(繁) 3.5~5万円
(閑) 3~4万円
(繁) 5~9万円
(閑) 4.5~6万円
(繁) 8~12万円
(閑) 7万円前後
単身
(荷物多)
(繁) 4.5~6万円
(閑) 3.5~5万円
(繁) 6~11万円
(閑) 5~8万円
(繁) 14万円前後
(閑) 10万円前後
2人入居 (繁) 8~9.5万円
(閑) 7万円前後
(繁) 9~18万円
(閑) 7~13万円
(繁) 25万円前後
(閑) 15~18万円
3人以上 (繁) 10~20万円
(閑) 8~15万円
(繁) 12~30万円
(閑) 9~20万円
(繁) 25~40万円
(閑) 20~35万円

また、エレベーターの有無・階数・道路幅など、物件の設備や立地次第で、料金が変動する場合もあります。

引越しを成功させるポイント

引越しを成功させるポイントを紹介します
引越しを成功させるポイントを紹介します

では実際に、引越しを滞りなく進めるためのコツも簡単にご紹介していきます。

余裕を持ったスケジュールを組む

部屋探しは、なるべく早めに始めておくのがベストです。引越しの直前になってからいい物件を探したいと思っても、なかなか見つけられない可能性があります。また繁忙期は引越しの予約が集まりやすく、思うように準備が進められないことも。「引越し会社がどこも空いていない」というケースも考えられるので、余裕を持って新居を決めて、ゆとりのあるスケジュールを組むようにしましょう。

好条件の部屋になればなるほど、すぐに埋まってしまうため、チャンスを逃さないためにも長いスパンで探すのがおすすめ。より快適な物件をご希望であれば、ぜひ不動産情報サイト「アットホーム」で検索してみてくださいね。

>>不動産情報サイト アットホームで物件を探す

相見積もりを取る

先ほども触れたように、引越し会社ごとに価格帯やサービス性などは変わってくるものです。特にコスト面は、いくつかの会社で相見積もりを取っておくのがおすすめ。複数社の料金を確認しておくことで、値下げ交渉もしやすくなります。最初から一社に絞るのではなく、何社か候補を挙げておきましょう。

すぐに使うモノとそうでないモノを分けて梱包する

新居での荷物の片付けは、よく使う必需品でなければ、慌ててやる必要はありません。とりあえずは、すぐに使うアイテムさえ出せるようにしておけば、あとは少しずつ進めてもさほど問題はないでしょう。引越しの負担を少しでも減らすためにも、荷造りの際には、使用頻度の高さに合わせて仕分けして梱包するのがおすすめ。搬入の際にも、あまり使わない荷物は部屋の奥に置いてもらうなど、工夫しておくと片付けもスムーズです。

ダンボールには置いて欲しい場所を書いておく

例えば搬入時に、バス用品の荷物を寝室に運んでしまったら、いちいちダンボールを移動させて収納しなければなりません。この手間を省くためにも、どのダンボールをどこに置くのか、搬入の際にわかりやすくしておきましょう。仮に調理器具ならキッチン、ベッド周りなら寝室など、ダンボールの見やすい場所に明記しておきます。そうすることで、引越し会社側にも荷物の置き場を共有しやすくなり、作業も速やかに進みます。

引越しの注意点

引越しの注意点をご紹介します
引越しの注意点をご紹介します

引越しの際には、以下のようなポイントで後悔しやすいので、特に注意して対処するようにしましょう。

二重家賃に要注意

仮に引越しの1週間前の退去連絡となってしまった場合。もし1カ月前の申請が規定になっているなら、契約解除の時期が約3週間後まで延びることも想定されます。そうなると実際には住んでいないにも関わらず、ほぼ1カ月分の家賃を負担しなければなりません。そうなると新居との二重家賃になってしまい、無駄なコストが発生してしまいます。余計な出費を減らすためにも、退去の時期には十分に注意しましょう。

カーテン・照明の準備を忘れないようにする

カーテンや照明は、新居で最初に設置するのがおすすめ。カーテンがないと、外から部屋が丸見えの状態になってしまい、防犯的にもよくありません。また照明がないと、日が落ちてから真っ暗な部屋で過ごすことになってしまいます。カーテンと照明は、最低限必要なものとして、忘れずに用意するようにしましょう。

インターネット回線の解約・契約は早めに連絡する

インターネット回線の手続きは、意外と時間がかかりやすいので、できるだけ早めから動くようにします。インターネット回線では、解約にも契約にも工事が必要な可能性があり、立ち会いが発生するケースも。またタイミング次第では、解約・契約の手続きが集中してしまい、そもそも問い合わせ自体がつながりにくい場合もあります。引越し関連の手続きのなかでも、優先的に進めたほうがいいかもしれません。

まとめ

では最後に、引越しの進め方について、Q&A方式で簡単にまとめていきます。

引越しの大まかなスケジュールは?

引越し全体の流れとしては、約1カ月前:新居・引越し会社の選定、退去申請、3~4週間前:生活必需品以外の荷造り(シーズンオフのアイテムなどを含む)、1~2週間前:転出の手続き、水道・電気・ガス・インターネットの解約、数日前~当日:使用頻度の高い荷物の整理、掃除、搬出・搬入、入退去の手続き、~2週間後:転入や住所変更の手続き、片付け……という流れになります。

引越しは何カ月前から準備すればいい?

約1カ月前には退去連絡をすると考えると、新居探しなどの手配関連も込みで、遅くとも2カ月前には準備しはじめるのがベストです。そして退去連絡後から1カ月ほどかけて、各種手続きや荷造りなどを進めていくと、慌てずに引越しがしやすいでしょう。

引越しを成功させるポイントは?

ここまでに見てきたように、やはり引越しを成功させるのに大切なのは、ゆとりのあるスケジュールです。時間に余裕があれば、何かあった時にも対処しやすいですし、早く準備が終わる分には何の問題もありません。また引越し会社には相見積もりを取ったり、荷造りの際には搬入しやすく工夫したり、先を見据えてひと手間かけるだけで効率的な引越しができます。何事も先回りして考えておくのが、引越しのコツです。

いかがでしたか?引越しに必要な手順としては、大きく分けると、入退去の準備・荷造り・生活インフラ系の利用停止と開始・転入や転出にともなう手続き・片付けの5つの工程があります。いくつかのステップを踏まなければならないので、引越しを考えている際には、できるだけ余裕を持って動くことが重要です。また物件探しや引越し会社の選定などは、いわば引越しの用意をはじめるスタートラインの段階。ここが遅れてしまうと、すべての工程に影響するので、第一に考えるようにしましょう。

不動産情報サイト アットホームでは、さまざまな物件情報をはじめ、引越し時の見積もりのサポートにも対応しています。ぜひアットホームも活用しながら、効率よくスマートに引越しを進めていきましょう!

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執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引っ越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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