今の部屋どうやって探した?学生のリアルな住まい探しを調査
本記事では一人暮らしをしている学生に向けたアンケートの結果をもとに、学生が利用した部屋探しの方法や内見数、重視した写真のポイント、契約までの日数を紹介します。実際の数字と専門家の視点をあわせて確認することで、自分に合った探し方や限られた時間で確認すべき点を整理できるでしょう。
記事の目次
一人暮らしの学生に聞いた!今の部屋は、どうやって探した?

今住んでいる部屋を探す際、どのようにして探したのか聞いてみました。
現在住んでいる部屋はどのように探した?
学生の部屋探しでは、スマートフォンによる検索が中心になっています。一方で、不動産会社への直接訪問やパソコンでの検索も利用されています。実際には、複数の方法を組み合わせて部屋を探している学生も多く、利用する方法を一つに絞っているとは限りません。
住まい探しにおいては、検索サイトで幅広く比較検討したい場合と、不動産会社に相談しながら条件を整理して物件を絞り込みたい場合で、適した探し方が異なります。住まい探しを進める際は、それぞれの特徴を理解したうえで使い分けることが大切です。ここでは、アンケート結果をもとに、段階に応じた住まいの探し方の特徴を紹介します。
スマートフォンで検索
部屋を探す際、スマートフォンで検索した学生は73.2%に上り、調査項目のなかでもっとも高い割合となりました。通学中や授業の空き時間などでも物件を確認できるため、まとまった時間を確保しにくい学生でも候補を探しやすい方法です。
検索条件を保存できるサービスなら、新着物件を確認する手間も減らせるでしょう。ただし、画面上で間取りや写真を見比べるだけでは部屋の広さや周辺環境を把握しにくいことがあります。
気になる物件を見つけたら、家賃や間取りだけでなく、最寄り駅からの距離や設備条件も含めて比較するとよいでしょう。候補を数件に絞った段階で問い合わせれば、募集状況を確認したうえで、次の行動に移せます。
住みたい街の不動産会社に直接訪問
住みたい街にある不動産会社を直接訪ねて条件に合う物件を探してもらった学生は、28.0%でした。希望するエリアが決まっている場合は、家賃や間取りに加えて、通学時間や生活環境についても相談できる点が特徴です。
不動産会社に直接相談すると、希望する家賃や通学時間、設備条件を伝えながら候補を探せます。自分だけで候補を絞りにくい場合は、条件の優先順位を伝えて相談すると、物件を比較しやすくなるでしょう。
また、希望条件を伝えることで、自分では対象にしていなかった駅や物件を提案してもらえる場合もあります。訪問前には家賃の上限と譲れない条件を整理しておくと、具体的な相談ができ、知りたい情報が手に入ります。店舗で物件資料を紹介してれもらえれば、自分の希望と合っているかを判断しやすくなるはずです。
パソコンで検索
パソコンで物件を検索した学生は27.4%でした。スマートフォンより画面が大きいため、パソコンは間取り図や室内写真を並べて見たい時に便利です。
複数の物件ページを開き、家賃や広さ、設備などを比較すると、条件の違いを把握しやすくなります。家具の配置を考える場合は、間取り図を見ながらベッドや机を置く場所を想定すると、暮らしをイメージしやすいでしょう。
スマートフォンで候補を見つけ、帰宅後にパソコンで詳しく比較するという使い分けもできます。検索方法を一つに限定せず、自分が確認しやすい端末を使うことが重要です。
一人暮らしの学生に聞いた!内見した物件数は?

限られた時間のなかでどれくらい内見できるのか気になりますよね。みんなは何件くらい内見に行ってるのでしょうか。
現在住んでいる部屋を決めるまで何件内見に行った?
学生が実際に内見した物件数は平均2.4件でした。もっとも多かったのは「1件」の26.8%で、「3件」が20.0%、「2件」が17.9%と続きます。
一方で、内見せずに決めた方も15.3%おり、すべての学生が複数の物件を見てから決めているわけではないようです。候補が多すぎると比較が難しくなり、かえって判断しにくくなる場合があります。
そのため、自分の希望条件を満たす物件のなかから、数件絞って内見することが大切です。
物件ごとの違いを確認しながら検討することで、自分に合った住まいを選びやすくなるでしょう。
なお、内見は1日に数件まわることも可能ですが、物件間の移動や室内の確認時間も考え、予定を詰め込みすぎないようにしましょう。
候補を同じエリアにまとめ、確認項目を事前に揃えておくと、効率よく内見できます。遠方から現地に行く場合は、内見予約を同じ日にまとめるほか、オンラインで確認できる物件を組み合わせる方法もあります。
内見したい物件が見られなかった理由は?
内見したかった物件を見られなかった理由としては、「入居者がいたから」が40.1%でもっとも多く、次いで「遠方で、内見する時間が取れなかったから」が17.5%でした。また、「内見する前に他の入居希望者が申し込んだから」は14.5%でした。希望する物件が見つかっても、募集時期や入居状況によっては、室内を確認できない場合があることが分かります。
内見できない場合は、写真や間取り図だけで判断せずに、確認できる情報を増やすことが重要です。室内写真の追加提供や、代わりに何を確認できるのかを不動産会社に相談しましょう。
入居者がいたから
賃貸物件では退去が決まると、現在の入居者が住んでいる段階から次の入居者を募集することがあります。このような物件の場合、募集情報が公開されていても、室内を内見できない場合があるため注意が必要です。
内見できないとしても、同じ建物の別住戸や過去の室内写真を確認できることがあります。ただし、階数や部屋の位置によって日当たりや眺望は変わるため、別住戸の情報だけで判断するのは避けたほうがよいでしょう。
退去後の内見開始予定日や、内見前に申し込む場合の手続きも確認しましょう。十分な情報を得たうえで判断することが大切です。
遠方で内見する時間が取れなかったから
遠方に住んでいる学生は、進学先まで移動する時間や交通費が負担となり、現地で内見する日程を確保しにくいことがあります。その場合は、オンライン内見やVR内見、パノラマ画像などを利用できるか確認しましょう。
映像で室内を見せてもらえる場合は、写真だけではわかりにくい収納の奥行きや窓からの景色も確認しやすくなります。一方で、においや周囲の音など画面越しでは判断しにくい点もあるため注意が必要です。
現地へ行けない時は、共用部の状態や建物周辺の様子もあわせて確認すると、判断材料を増やせるでしょう。入居日まで余裕があるなら、候補を絞ってから一度だけ現地確認をする方法も検討できます。
内見する前に他の入居希望者が申し込んだから
進学や就職にともなう引越しが増える時期は、条件のいい人気の物件に申し込みが集まることもあります。
気になる物件を見つけたら、内見可能日だけでなく、現在の申込状況も早めに確認しましょう。そうすると、今後の予定を立てやすくなります。ただし、決めることを急ぐと、入居後に条件の違いに気づくかもしれません。
家賃の上限や通学時間、設備など、譲れない条件を先に整理しておくと、短時間でも判断しやすくなります。
一人暮らしの学生に聞いた!ポータルサイトの写真で重視した場所は?

ポータルサイトで物件を探す際、室内のどの写真を重視したのでしょうか。
現在の部屋を探す際、特に重視した写真は?
ポータルサイトの物件写真を見る際に、学生が重視した場所はトイレが34.5%、お風呂が33.2%で上位を占めました。居室が30.9%、キッチンが25.1%、洗面所が24.5%と続きます。毎日使う水回りや居室の写真が上位を占めました。
写真は物件を絞り込むうえで役立ちますが、撮影角度や広角レンズでの撮影によって、実際より広く見えることもあります。写真だけで判断せず、間取り図や設備情報もあわせて確認することが大切です。ここからは、重視された上位5カ所について、写真で確認しておきたい点を紹介します。
トイレ
トイレの写真では便器の状態だけでなく、収納棚や温水洗浄便座の有無、コンセントの位置も確認しておくと入居後の使い方を想像しやすくなります。
扉が内開きの場合は、便器との距離が近すぎないかを確認することも重要です。収納が少ない場合は、トイレットペーパーや掃除用品を別の場所に置く必要があります。また、一方向から撮影した写真しかない場合は、足元や上部の収納が写っていないこともあります。
気になる点があるなら別角度から撮影した写真を依頼し、内見できる場合は換気設備やにおいも確認すると安心です。
お風呂
お風呂の写真からは、浴槽の大きさや洗い場の広さに加えて、鏡や収納棚、換気設備の有無も確認できます。
追い焚きや浴室乾燥機を希望する場合は、写真だけで判断せず、設備欄も確認しましょう。写真や設備欄を見ても判断できない場合は、不動産会社に確認すると確実です。
ただし、写真だけでは排水の状態や湿気のこもりやすさまではわかりません。窓がある場合は、開閉方法や外からの見え方も確認しましょう。浴室の広さが気になる時は、写真の印象だけで判断せず、寸法を確認することが大切です。実際の広さがわかれば、入浴用品の配置も考えやすくなります。
居室
居室の写真では、ベッドや机を置く場所を考えるために床面積だけでなく窓やドア、収納の位置を見ることが重要です。
写真にエアコンやコンセントが写っていれば、家具を置いた時に干渉しないかどうかも確認できます。また、同じ6畳程度の部屋でも、柱の出っ張りや間取りの形によって、実際に使える面積は異なります。
広角で撮影された写真は奥行きが強調される場合もあるため、写真だけで部屋の広さを決めつけないほうがよいでしょう。間取り図と見比べながら家具の寸法を当てはめると、入居後のレイアウトを具体的に考えられます。
キッチン
キッチンの写真は、自炊をする予定があるならコンロの口数や調理台の広さ、シンクの大きさを確認すると使い勝手を想像しやすくなります。
冷蔵庫置き場の幅やコンセントの位置も、入居後に家電を置けるかどうかを左右するポイントです。収納扉が閉まっている写真だけでは内部の棚数がわからないため、収納量を重視する場合は、内部の写真を追加で確認するとよいでしょう。
換気扇やレンジフードの形状も見ておくと、掃除のしやすさを考える材料になります。写真と設備欄の情報が一致しているかを見比べれば、見落としを減らせます。
洗面所
独立洗面台を希望する場合は、洗面ボウルの大きさだけでなく、鏡まわりの収納やコンセントの位置まで確認しておくと、使い方を想像しやすくなります。
洗濯機置き場が同じ空間にある物件では、防水パンのサイズや蛇口の高さも重要です。手持ちの洗濯機が大きいと、設置スペースに収まらないことがあります。
また、洗面所の扉が、洗濯機や収納棚と干渉するケースもあるでしょう。写真で寸法を判断できない場合は、入居前に設置可能なサイズを確認しておくと、家電選びで迷いにくくなります。
一人暮らしの学生に聞いた!契約までにかかった日数は?

続いて、部屋探しから契するまで何日かかったのか聞いてみました。
部屋探しを始めて契約までにかかった日数は?
学生が実際に部屋を探し始めてから契約までにかかった日数は平均22.7日でした。内訳は「1カ月くらい」が18.8%でもっとも多く、「2週間くらい」が18.0%、「1カ月超」が17.6%、「1週間くらい」が17.0%と続きます。一方で、「1日」は10.4%、「2~3日」は6.2%となっており、短期間で契約した学生も一定数いました。
平均値だけを目安にするのではなく、進学先が決まる時期と入居希望日を踏まえて契約までの期間を逆算し、余裕を持って動くことが重要です。賃貸契約に向けた手続きは物件検索、入居申し込み、入居審査、重要事項説明、賃貸借契約の順に進みます。契約後、鍵の引渡しを受けてから入居します。
必要書類の提出や初期費用の準備に時間がかかる場合もあるため、物件を探す段階で契約までに必要な手続きを確認しておくと予定を立てやすくなるでしょう。進学時期のように引越しが集中しやすい時期は、希望条件の優先順位を整理したうえで早めに情報収集を始めることが大切です。
不動産の専門家に聞く!住まい探しの悩み、どう解決すればいい?

学生の住まい探しでは、物件だけでなく、エリア選びや親との意見調整など、複数の点を検討する必要があります。初めて一人暮らしをする場合は、何を基準に比較すべきかがわからないまま候補を見続けてしまうこともあるでしょう。
迷った時は、希望する条件を増やすよりも、判断の優先順位を決めることが重要です。ここでは学生がつまずきやすい場面ごとに、住まい探しを整理する考え方を紹介します。
駅名を見てもピンとこない、エリア選びはどう進める?
知らない地域で部屋を探す時は、駅名で選ぶより大学までの通学時間を基準にすると候補を整理しやすくなります。まずは乗り換え回数や利用する路線を確認し、毎日無理なく通える範囲を決めましょう。そのうえで、家賃相場や、スーパーマーケット、ドラッグストアなど日常生活に必要な施設を確認していきます。
駅から大学まで近くても、自宅から駅まで遠ければ通学全体の負担は大きくなる点にも注意が必要です。不動産広告では、道路距離80mを1分として算出した徒歩所要時間を、端数を切り上げて表示しています。
信号や踏切の待ち時間、坂道や階段は所要時間に含まれないため、通学経路は現地で実際に歩いて確認すると判断しやすくなります。現地に行ける場合は昼と夕方の雰囲気を確認し、自分の生活時間に合うかまで見ておくとよいでしょう。
どの物件もよく見える、迷ったときの判断基準は?
候補が増えて決めきれない時は、希望条件を「譲れない条件」「できれば満たしたい条件」「妥協できる条件」に分けて考えましょう。学生が家賃以外で最後まで重視した条件は、「2階以上」が41.1%、「通勤・通学に便利」が36.3%、「最寄り駅から近い」が19.8%でした。一方、途中で妥協した条件では、「築年数が浅い」が17.6%でもっともも多くなっています。
他の学生の傾向を参考にしつつ、自分の通学や生活に直結する条件から優先順位を決めると比較しやすくなります。設備の数だけで比べると、魅力的に見える物件が多くなり、絞り込みにくくなるかもしれません。そのため、毎日の生活に影響する条件を優先することが重要です。
また、家賃だけでなく管理費や共益費を含めた毎月の支出で比較すると、予算の差を把握しやすくなります。最後まで迷ったら、候補ごとに譲れない条件をいくつ満たしているかを比較する方法も有効です。条件を先に固定しておけば、写真の印象だけに左右されにくくなります。
限られた時間のなかでよい物件を選ぶコツは?
時間が限られている場合は、内見当日より前に候補と確認項目を絞っておくことが重要です。家賃や通学時間など、検索画面で確認できる条件は先に比較します。現地では日当たりや騒音、共用部の状態など、画面上ではわかりにくい点を優先して確認します。
アンケートでは、学生がインターネットで確認した物件は平均11.3件、そのうち実際に内見した物件は平均2.4件でした。この結果から、限られた時間で探す場合は家賃や通学時間、設備など、画面上で確認できる条件を先に比較して候補を絞るとよいでしょう。
内見では騒音や日当たり、共用部の状態など現地で確認しやすい項目に時間を使うと効率的です。各物件で同じ項目を確認してメモを残せば、帰宅後も条件を比較しやすくなります。短時間でも比較基準をそろえておけば、必要な情報をもとに判断できます。
親と自分で希望条件が違う、どう解決すればいい?
親と希望条件が異なる場合は、どちらか一方の意見を優先するのではなく、条件ごとに希望する理由を整理しておきましょう。学生本人は通学時間や部屋の使いやすさを重視し、親は家賃や防犯面を優先することもあるかもしれません。
家賃を親が負担する場合は、毎月支払える上限を最初に共有しておく必要があります。そのうえで、オートロックや2階以上など、希望する防犯条件を確認します。予算内でどの条件まで満たせるかを一緒に比較すると、話し合いやすくなるはずです。
条件について意見が割れた場合は、なぜ必要なのかを具体的に説明すると優先度を調整しやすくなるでしょう。最終的には、実際に暮らす本人の生活面と費用負担の両方を考慮し、納得できる条件を決めることが大切です。
まとめ
初めての一人暮らしでは不安を感じることもありますが、事前に条件を整理し、必要な情報を集めながら進めることで、自分に合った住まいを見つけやすくなります。今回のアンケート結果も参考にしながら、通学や日々の暮らしをイメージし、自分らしく過ごせる住まいを探してみてください。
アンケート概要
■調査対象/過去2年以内(2023年7月以降)にマンション・アパート・一戸建ての賃貸契約をし、一人暮らしをしている全国の18歳~29歳の学生612人
出典:ユーザー動向調査 UNDER30 2025 賃貸編








