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一人暮らしの学生が選んだ部屋とは?アンケート調査で見る住まいのリアル

一人暮らしをしている学生にアンケート!実際に住んでいる部屋について専門家が解説
大学や専門学校への進学をきっかけに一人暮らしを始めるときは、間取りや通学時間、周辺環境、設備など確認したい条件が多くあります。

本記事では、アットホームがおこなった「ユーザー動向調査 UNDER30 2025 賃貸編」のうち、学生の回答を基に、学生が実際に選んだ部屋の条件について不動産の専門家の視点で解説します。アンケートの数字と確認ポイントを照らし合わせながら、自分に合う条件を整理し、内見や契約前の判断に活かす方法を紹介します。

【アンケート調査】一人暮らしの学生が選んだ部屋ってどんな部屋?

学生が実際に住んでいる部屋はどのようなお部屋なのでしょうか
学生が実際に住んでいる部屋はどのようなお部屋なのでしょうか

学生が実際に契約した部屋には、間取りや築年数だけでなく、駅までの距離や通学時間にも一定の傾向があります。一方で、同じ「通学しやすい部屋」でも、移動手段によって確認すべき項目が異なる点には注意が必要です。ここでは割合の高い選択肢を紹介するだけでなく、暮らし始めてから負担になりやすい部分まで含めて見ていきます。

間取り

出典:ユーザー動向調査 UNDER30 2025 賃貸編
出典:ユーザー動向調査 UNDER30 2025 賃貸編

学生が選んだ間取りでは、1Kが39.1%でもっとも多く、ワンルームが30.4%と続きます。1DKは15.4%、1LDKは10.6%となっており、居室とキッチンを分けられる間取りを選ぶ学生がいることが分かります。

ただし、一人暮らしでは、広さだけでなく、家具の配置や収納スペースによって暮らしやすさが変わるため注意が必要です。
内見時には、1Kならベッドと机を無理なく置けるか、ワンルームなら調理時のにおいが居室に広がりやすいかを確認することが大切です。間取りだけで判断せず、実際の寸法と生活動線を踏まえながら、自分の持ち物やライフスタイルに合うかを考えると住まいを選びやすくなります。

築年数

契約した部屋の築年数は平均13.4年でした。築年数では、「10年以内」が19.7%でもっとも高い割合を占めています。次いで「15年以内」が15.1%、新築は9.2%でした。この結果から、築年数の浅さだけを重視せず、幅広い築年数の物件から選んでいることが分かります。

築年数が経っていても、設備交換やリフォーム等によって室内の印象が変わる物件はあります。一方で、共用部や配管などは室内写真だけでは判断しにくいため、建物全体の管理状態も確認したいところです。築年数だけで判断せずに、室内の状態と管理状況を合わせて確認すると、自分に合った物件を見つけやすくなるでしょう。

駅までの時間

最寄り駅までの所要時間は平均14分で、「10分以内」が21.8%を占めました。ただし、駅までの所要時間は、信号や坂道、踏切などによって体感が変わります。物件情報に記載された所要時間だけで判断しないようにしましょう。毎日電車を利用する場合は、朝の通学時間帯に実際の経路を歩き、駅の入口からホームまでの移動も含めて確認すると安心です。

徒歩時間がやや長めでも、歩道が整備されていて歩きやすく、スーパーマーケットやドラッグストアなどの生活利便施設を利用しやすい環境であれば、日々の暮らしの負担を抑えられる場合があります。

通学時間

学生の通学時間は平均17.9分で、「15分以内」が19.4%ともっとも高い割合でした。一方、「30分以内」は14.6%、「10分以内」は13.6%となっていました。この結果からは、通学時間の短さを重視する傾向が見られるものの、需要が極端に短い時間帯へ集中しているわけではないことがうかがえます。

通学時間を考えるときは、自宅から学校までの合計時間を確認することが重要です。最寄り駅までの距離が近くても乗り換え回数が多い場合、毎日の負担が増える可能性があります。授業の開始時刻に間に合う経路を検索し、乗り換え時間や徒歩区間まで含めて無理がないかを判断するとよいでしょう。

通学方法

学生の通学方法では、「徒歩のみ」が34.6%でもっとも多く、次いで「自転車」が26.0%、「電車」が24.8%となりました。学生の住まい選びでは、学校との距離だけでなく、利用する交通手段によって、暮らしやすさに影響するポイントは異なります。

物件を探す段階で主な通学方法を決め、雨天時や交通機関の乱れがあったときの代替手段まで考えておくと、通学の負担を具体的に比較できます。
徒歩・自転車・電車のそれぞれの通学方法について確認すべきポイントは以下となります。

徒歩のみ

徒歩だけで通学するなら、距離よりも実際の歩きやすさを重視するとよいでしょう。信号待ちが多い道や勾配のある道では、物件情報に記載された所要時間より負担に感じることがあります。

夜まで授業やアルバイトがある学生は、街灯や人通りを確認し、帰宅時間帯の雰囲気も見ておくと安心です。また、通学経路の途中にスーパーマーケットやドラッグストアがあれば、帰宅時に買い物を済ませやすくなります。

徒歩圏の物件は交通費を抑えやすく、通勤時間が短縮できるのがメリットですが、学校に近いことだけが理由で決めるのは避けましょう。日常の買い物のしやすさや、帰宅経路の安全性も確認することが大切です。

自転車

自転車通学を前提にする場合は、地図上の距離だけでなく、坂道や交通量を確認する必要があります。また、物件と学校の両方に駐輪場があるかも確認しておきましょう。

雨の日に自転車を使えない場合に備え、徒歩やバスなどの別の方法でも通えるかを確かめておくとよいでしょう。毎日の移動が自転車だけに依存すると天候の影響を受けやすいため、無理なく代替手段を利用できるエリアかどうかまで含めて選ぶのがポイントです。

電車

電車通学では、最寄り駅への近さだけでなく、学校までの乗り換え回数や所要時間を合わせて比較しましょう。直線距離が近い物件でも、乗り換えに時間がかかれば通学全体では負担が大きくなる場合があります。

授業の開始時間が早い日や帰宅が遅い日を想定し、利用したい時間帯に十分な運行本数があるか、無理なく利用できるダイヤかを確認するとよいでしょう。また、駅の混雑や、学校の最寄り駅からキャンパスまでの徒歩時間も、毎日の通学負担に影響します。

家賃や部屋の広さとのバランスを見ながら、ドア・ツー・ドアでの通学時間を比較すると、自分に合うエリアを判断しやすくなります。

【アンケート調査】一人暮らしの学生が選んだ住まいの条件

現在住んでいる部屋の条件は?
現在住んでいる部屋の条件は?

一人暮らしの学生は、住まい選びでどのような条件を重視して物件を決めたのでしょうか。現在お住まいの部屋の条件について聞いてみました。

現在住んでいる住まいの条件は?

現在住んでいる部屋の条件を見ると、学生は「2階以上」や「通学に便利」といった、生活のしやすさに関わる項目を上位に挙げています。スーパーマーケットやコンビニの近さも一定の割合を占めており、毎日の移動と買い物をまとめて考えている様子がうかがえます。

2階以上

「2階以上」は62.1%で、家賃以外の条件のなかで、重視されている割合がもっとも高くなっています。防犯面や外からの視線を意識して選ぶ人にとって、階数は比較しやすい条件の一つです。ただし、2階以上であれば防犯上の不安がなくなるわけではありません。共用部に侵入されやすいかや窓周辺の環境も確認が必要です。

エレベーターの有無や階段の上り下りは、荷物が多い日や引越し時の負担にも関わるでしょう。階数だけを単独で見るのではなく、建物の出入口や窓の位置まで含めて確認すると、希望する暮らしに合うかを判断しやすくなります。

通学に便利

「通学に便利」を重視した学生は50.4%で、「2階以上」に次ぐ割合です。学生生活では平日に移動する機会が多いため、通学時間や乗り換えの負担は、住み始めてから負担を実感しやすい要素と言えます。

物件を比べるときは、学校までの所要時間だけでなく、朝の混雑状況や駅から校舎までの距離も確認しましょう。アルバイト先やサークル活動の場所が学校とは異なるところにあるなら、学校だけに近いエリアが最適とは限りません。日常的に移動する場所を地図上に示し、移動の合計時間が少ないエリアを探すと、生活全体の負担を抑えやすくなるでしょう。

コンビニが近い

「コンビニが近い」を重視した学生は47.4%でした。日常の買い足しや、帰宅が遅くなった日の利用を想定していると考えられます。飲み物や軽食、日用品をすぐ購入できる距離に店舗があると、一人暮らしでは便利です。ただし、コンビニだけで日常の買い物を完結させると、購入する品目によっては食費がかさむ場合もあります。

物件を選ぶ際はコンビニの近さに加え、スーパーマーケットやドラッグストアまでの距離も確認するとよいでしょう。店舗の近くは人や車の出入りが増えることもあるため、便利さと住環境の両方を内見時に確かめるのがポイントです。

スーパーマーケットが近い

「スーパーマーケットが近い」と回答した人は43.5%で、コンビニと回答した人よりもやや低い傾向となっています。自炊をする学生にとって、食材をまとめて購入できる店舗が生活圏にあるかは、毎日の負担に関わる条件です。

地図上で近くに見えても、大きな道路や線路を越える必要があると、実際の移動に負担がかかることがあります。また、店舗の営業時間や自転車置き場の有無も、生活スタイルによっては重要です。物件から学校までの経路上にスーパーマーケットがあれば、帰宅途中に買い物を済ませやすくなります。そのため、単純な距離だけでなく、通学動線との位置関係も確認するとよいでしょう。

内装がきれい

「内装がきれい」を最後まで重視した学生は39.1%でした。室内の清潔感は毎日の居心地に関わりますが、物件資料の写真だけでは床や壁の細かな傷みまで把握しにくいことがあります。内見では壁紙や床だけでなく、水回りの汚れや収納内部の状態も確認するとよいでしょう。

リフォームやリノベーションがおこなわれた部屋でも、設備の交換範囲は物件ごとに異なります。見た目の新しさだけで判断せず、エアコンや給湯設備などの状態も確認しましょう。収納内部のにおいや建具の開閉も確認しておくと、入居後の使い勝手まで考慮した選択につながります。

【アンケート調査】一人暮らしの学生が選んだ住まいの設備

現在住んでいる部屋の設備は?
現在住んでいる部屋の設備は?

一人暮らしの学生は、住まい選びでどのような設備を重視して物件を決めたのでしょうか。現在お住まいの部屋の設備について聞いてみました。

現在住んでいる部屋に付いてる設備は?

物件に備わっている設備を見ると、エアコン付きの物件やバス・トイレ別の物件が高い割合を占めています。モニター付きインターフォンや室内洗濯機置き場を備えた物件、インターネットが無料の物件も、それぞれ4割を超えています。

ただし、設備の性能や利用条件は物件ごとに異なる点に注意が必要です。設置されているかどうかだけで判断せず、契約上の扱いや実際の使い方まで確認することが重要です。

エアコン

エアコンが備え付けられている部屋を選んだ学生は74.1%で、調査対象の設備のなかではもっとも高い割合です。エアコン付きの物件なら、入居時に本体購入の手間を省けます。ただし、設置されているだけで十分とは限りません。内見では製造年や室外機の状態を見て、効き具合に不安がある場合は管理会社に確認するとよいでしょう。

また、備え付けのエアコンが契約上の「設備」なのか、前の入居者が残したものなのかによって、故障時の扱いが変わる場合もあります。入居後の負担を避けるためにも、修理・交換費用の負担について、契約前に確認しておくことが大切です。

バス・トイレ別

バス・トイレ別の部屋に住む学生は63.8%で、エアコンに次いで多い割合となりました。浴室とトイレが分かれていると、入浴時にトイレが濡れにくくなります。また、来客時に使い分けやすいこともメリットです。一方で、限られた専有面積の物件では、水回りにスペースを使う分、居室や収納が小さくなる場合もあります。

バス・トイレ別を優先する場合は、脱衣所の有無や洗面台の位置まで確認すると、入居後の生活を想像しやすくなります。また、設備だけにこだわらず、部屋全体の広さとのバランスを見て判断し、浴室内の換気方法も確認しておくと安心です。

モニター付きインターフォン

モニター付きインターフォンがある部屋に住む学生は49.6%で、約半数に上ります。一人暮らしが初めてな学生にとって特に意識しておきたい設備です。ただし、モニター付きインターフォンがあっても、建物の入口や共用廊下の状況によって安心感は変わります。

録画機能の有無や画面の見やすさも機種によって異なるため、内見時に実物を確認するとよいでしょう。防犯設備は一つだけで判断せず、オートロックや窓の位置など複数の条件を併せて確認すると、より具体的に比較できます。

室内洗濯機置き場

室内に洗濯機置き場がある部屋は48.1%で、こちらも半数近くを占めています。洗濯機を室内に置ければ雨風の影響を受けにくく、屋外に設置する場合より管理しやすくなります。

一方で、洗濯機置き場の幅や奥行きが足りないと、持っている洗濯機を置けないこともあるため注意が必要です。防水パンのサイズや蛇口の高さに加え、搬入経路も確認しておくと安心です。

洗濯の頻度が高い学生は、干す場所までの動線も確認しておくと、日々の家事がしやすい部屋かどうかを判断できます。同時に、洗濯機のふたを開けるための高さがあるかどうかも確認しておきましょう。

インターネット無料

インターネット無料の部屋に住む学生は45.1%です。通信環境が整った物件も多く選ばれています。月々の回線料金を別途支払う必要がない場合は、固定費を管理しやすい点がメリットです。ただし、「無料」と表示されていても、回線方式や利用者数によって通信速度の体感は変わることがあります。

オンライン授業や動画視聴、ゲームなどで通信量が多い人は、回線の種類や、別の回線を自分で契約できるかどうかも確認しておきましょう。

不動産の専門家に聞いた!学生の住まい選びから見える3つの傾向

不動産の専門家に聞いた!3つの傾向とは?
不動産の専門家に聞いた!3つの傾向とは?

アンケートを見ると、学生は部屋の広さや新しさだけでなく、通学の利便性や防犯性、生活設備も重視して住まいを選ぶ傾向が見られ、すべてを満たすより優先順位を付けて調整している様子がうがかえました。ここでは単純な順位だけでなく、数字から読み取れる傾向と注意点を整理していきましょう。

防犯面の関心が高まっている

実際に「2階以上」を選んだ学生は、62.1%、モニター付きインターフォンがある部屋に住む学生は49.6%でした。

こうした結果から、性別に関わらず、防犯面を意識して住まいを選ぶ学生が多いことがうかがえます。「2階以上」に加え、オートロックやモニター付きインターフォンなど、複数の防犯関連の条件が重視されている点も特徴です。

防犯面を重視する場合は、設備の有無だけでなく、共用部の見通しや窓の位置なども確認するとよいでしょう。複数の防犯要素を合わせて見ることで、安心して暮らせる物件かどうかを具体的に判断できます。

立地とのバランスを重視

「通学に便利」は50.4%、「最寄り駅から近い」は34.9%、「交通アクセスがよい」は33.1%で、上位を占めています。学校までの平均の通学時間も17.9分と、費用と生活のバランスがよい物件を選ぶ傾向にあると言えるでしょう。

物件を探す際は、先に家賃の上限を決めましょう。そのうえで、予算の範囲内で許容できる通学時間や駅までの距離を比較すると、予算と立地の両方を検討しやすくなります。

暮らしやすさにつながる設備へのニーズが高い

設備においては、「エアコン」が74.1%「バス・トイレ別」が63.8%、と高い割合を占めています。さらに、「インターネット無料」は45.1%、温水洗浄便座が36.9%と日々の暮らしを豊かにしてくれる設備へのニーズが高く、こうした結果から、自炊をしたりインターネットを利用したりと、自宅で過ごす時間を意識して設備を選んでいることが推測されます。

学生の住まい選びでは、通学のしやすさだけでなく、自宅で快適に過ごせる環境も重視されていると考えられるでしょう。自分の生活スタイルを振り返り、日常的に使う設備を優先して物件を比較することが大切です。

まとめ

ここからは、一人暮らしの学生が選んだ部屋についてまとめていきます。

一人暮らしの学生はどんな間取りに住んでいる?

もっとも多いのは1Kで39.1%、次いでワンルームが30.4%です。1DKは15.4%、1LDKは10.6%となっており、学生の約7割が1Kまたはワンルームを選んでいます。

一人暮らしの学生の平均の通学時間は?

学生の平均通学時間は17.9分です。最も多いのは「15分以内」の19.4%で、「30分以内」が14.6%、「10分以内」が13.6%と続きます。

一人暮らしの学生が選んだ住まいの条件は?

一人暮らしの学生が住んでいる住まいの条件で、もっとも多かったのは「2階以上」で62.1%でした。次いで「通勤・通学に便利」が50.4%、「コンビニが近い」47.4%、「スーパーマーケットが近い」が43.5%となっています。

アンケート結果を見ると、一人暮らしの学生は、1Kやワンルームを中心に選びながら、通学しやすさや2階以上といった条件も重視しています。

設備では、エアコン付きやバス・トイレ別の割合が高く、モニター付きインターフォンなどの設備が多くの部屋に備わっており、インターネット無料の物件も多く見られました。一方で、築年数や駅からの距離には幅があり、すべての条件を高水準でそろえるのではなく、優先順位を付けて選ぶことが現実的です。

授業時間や通学方法、自炊の頻度などを整理してから部屋を探すと、必要な条件を絞り込みやすくなります。アンケートの多数派を正解と考えるのではなく、自分の生活に合う条件を選ぶことが、入居後の満足度に影響すると考えましょう。

<アンケート調査概要>
■調査対象/過去2年以内(2023年7月以降)にマンション・アパート・一戸建ての賃貸契約をし、一人暮らしをしている全国の18歳~29歳の学生612人

出典:ユーザー動向調査 UNDER30 2025 賃貸編

執筆者

渥美 誠

宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

大手不動産仲介会社など計5社に勤める。不動産売買仲介・不動産買取・事業用定期借地権での法人テナント誘致などに携わる。これらの業務に18年間携わり、不動産売買全般、借地、税金、相続などの分野に強い。現在、不動産・金融webライターとして執筆活動中。愛知県出身。

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