私が参加した奇妙なゲーム。豪邸の中に隠れた支配人を探し出して問いに答え、一番に戻ってきた参加者は無償でその豪邸を手に入れることが出来る。首尾よく支配人を探し出すことに成功した私だが、支配人は思わぬ条件を言い出した。
ある夫婦の念願が叶って、やっとできた子どもは髪の毛が凄まじかった。じきに髪の毛は子どもの体よりも長くなって、両親よりも長くなって、家のなかを覆っていった。切っても切っても追いつかなくて絶えず家事の危険がある。そこで夫婦は高い塔をつくって、その窓から子どもの髪を下に垂らそうとした。
我が家に突然、父が帰ってきた。一年ぶりに会う父は、相変わらず大きな声と大きな足音を出す。母も弟も嬉しそうに、そんな父を出迎えた。久しぶりの我が家に、父は嬉しそうだけど……。
森のおうちに残された七人の小人は、白雪姫を懐かしむあまり、小人の一人を白雪姫に見立て白雪姫ごっこを始めた。最初の白雪姫役は姫と駆け落ちし、二番目は悪い魔法使いにさらわれた。三番目は毒桃を食べ永遠の眠りにつく。小人たちは急きょ眠り姫ごっこに変更し、七人で仲良く暮らした。
昼寝をしていた有須は白ウサギに誘われるままに空き家であるはずの隣家に上がり込み、これが幼少期に経験した不思議の国の追体験であることに気付く。有須は裁判所へ殴り込み、トランプ兵を唆し無事女王への復讐を遂げる。目を覚ますと隣家から謎の美女が。童話にまつわる怪現象は終わっていなかった。
お菓子? そう。 あの、お菓子、よ、ね。 なんだい、お菓子、知らない、のー。 バカに、しないで、よ! だって、あの、お菓子、よ、ね、つて。 唐突、だから、よ。 なにが、唐突、さ。 家、の話、でしょ。