引越しの見積もりは何日前までにすべき?見積もり時に伝えるべきこともご紹介

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引越しの見積もりは何日前までにすべき?

引越し会社によっても異なりますが、引越しの見積もりは引越し予定日の約2カ月前から依頼できます。極端な例ですが、仮に引越し1年前など期間が空きすぎてしまうのも、その時点の状況が判断しづらいことから正確な金額を算出できないケースも。引越し会社によっては、見積もりの有効期限を設けていることもあるので注意が必要です。とはいえ引越し日に近すぎても、作業員や車両などの確保ができずに、そもそも手配してもらうのが難しくなってしまいます。
転居の2カ月ほど前であれば、引越し会社側のスケジュールも押さえやすく、依頼する側としても余裕を持って荷物の準備などができます。大まかな目安として、引越しの2カ月前程度を基準に考えておきましょう。
引越し会社によって異なる
引越しの見積もり依頼は、大体の目安として2カ月前からになりますが、先述したように、会社ごとの違いもあります。なかには、「早くて引越し日の3カ月前からOK」など、受け付けているタイミングには差があるので、まずは見積もりを依頼したい引越し会社に確認してみましょう。また、適切に対応するために、「引越し予定日の1週間前まで」などの期限を設けているケースもあります。見積もり依頼のタイムリミットも引越し会社に聞いておくと無難でしょう。
時期によって異なる
引越しは、時期によって依頼が集中しやすいタイミングもあり、繁忙期と閑散期では対応が大きく変わりやすい一面もあります。特に繁忙期は、見積もりができる日程や作業日の予約が埋まりやすいため、なるべく早めから動いたほうが安心です。一方で閑散期は、引越し会社側のスケジュールにも比較的余裕があり、予約が取りやすくなります。では繁忙期と閑散期で、それぞれどれくらいのタイミングで見積もり依頼をするとよいのか、詳しく見てみましょう。
繁忙期(3月下旬~4月上旬)
年度替わりとなる3月下旬~4月上旬は、入学や転勤などにともなう引越しが集中しやすい繁忙期です。なかでも土日は予約が埋まりやすいため、希望の日程で対応してもらいたい場合には、できるだけ早めに見積もり依頼ができると安心です。ちなみにこうした繁忙期では、3カ月前からの見積もり依頼ができるケースも多々見られます。また1カ月前の見積もり依頼も可能な引越し会社もありますが、引越し作業日の予約が思うように取れない可能性も。繁忙期なら遅くとも2カ月前、早めに対応してもらえそうなら3カ月前から見積もり依頼ができると無難でしょう。
閑散期(5月~2月)
引越しの依頼が比較落ち着く閑散期には、「引越し日の2週間前でも可」など、短期間での見積もり依頼も受け付けている引越し会社もあります。とはいえ、荷造りなどの準備を考慮するのであれば、できれば1カ月前には見積もり依頼ができると安心でしょう。閑散期も繫忙期と同じく、土日は比較的予約が埋まりやすいので、なるべく希望の日程を押さえたいのであれば直前ではないほうが無難。もちろん閑散期でも、早めから動けそうなら2カ月ほど前から見積もり依頼をしても問題はありません。
急な引越しの場合でも対応してもらえる?
当日や前日だとなかなか難しいかもしれませんが、なかには「2~3日前でも状況次第では対応可能」としている引越し会社もあります。ただし見積もり依頼はできても、すでに作業日のスケジュールが埋まっていて日程が限られてしまい、選択肢はかなり狭まってしまうケースも少なくありません。また、あまりに直前だと、場合によっては料金が割高になってしまう可能性もあります。引越しまでに日数がない時でも、対応してくれる引越し会社はありますが、できることなら避けたほうが無難でしょう。
見積もりから引越し当日までの流れは?

では実際に、引越しの見積もり依頼をしてから作業当日までに、どのような工程があるのか簡単にまとめていきます。一般的には、引越しの見積もり依頼から作業当日まで、以下のような流れで進みます。
- STEP 1引越し会社へ見積もりを依頼
- STEP 2持ち出す荷物や必要な作業を確認
- STEP 3オプションサービスの有無や、具体的なプランをすり合わせ
- STEP 4見積もり金額を算出
- STEP 5内容に問題がなければ契約
- STEP 6梱包資材などを受け取って荷造りを開始
- STEP 7見積もり時に設定したスケジュールに沿って搬出・搬入
見積もり=契約ではないので、もし金額やサービスに納得がいかなければ辞退しても問題はありません。もしくは、少し検討して後日に連絡することも可能です。無事に契約となったら、段ボールなどの梱包資材が借りられるので、そこから荷造りを進めていきましょう。なお引越しをする際の全体のスケジュールや流れなどは、以下の記事で詳しくご紹介しているので参考にしてみてください。
引越し見積もり時に伝えるべきことは?

引越しの見積もりをしてもらう際には、どのように作業を進められそうか、正確に判断してもらうことが重要です。仮に見積もり時に伝え漏れがあって、当日の作業に大きく影響してしまう場合には、追加料金が発生してしまうケースも。いざとなってトラブルにならないためにも、引越しの見積もり時には、以下のような点は忘れずに伝えるようにしましょう。
引越し予定日
まずはスケジュール調整のためにも、具体的な引越し予定日は必ず伝える必要があります。ちなみに引越し費用は、曜日などによっても金額が変動します。例えば土日や祝日などの作業が集中しやすい時には、少し値上がりする可能性も。また時間指定の有無なども、見積もり金額に影響するので、引越しのスケジュールはなるべく細かく伝えるようにしましょう。
旧居・新居の周辺環境
荷物の搬出・搬入作業に影響しやすいのが、旧居と新居それぞれの周辺環境です。例えば物件周りの道幅が狭く、建物の前にトラックを停めるのが難しい場合には、荷物を運搬する負担も大きくなります。もちろん作業に手間や時間がかかれば、その分は料金に含まれることになるため、各物件の周辺環境も正確に伝えるようにしましょう。
荷物の量
当然ながら荷物の状況次第でも、引越し作業にかかる労力は大きく変わります。手配するスタッフの数やトラックの台数・大きさなどにも影響するので、運んでもらう荷物は漏れずに伝えるようにしましょう。特に大物の家具や家電は、見積もりの内容を左右しやすいアイテムでもあります。旧居から持っていくのか、新居で買い換えるのか、きちんと分けて考えながら正しく伝えることが大切です。
荷物の搬出・搬入経路
前述にもある各物件の周辺環境と同様に、建物内における荷物の運搬経路も詳しく伝えるようにしましょう。例えば玄関が狭く、大物の家具などの持ち運びが難しいケースでは、クレーンで吊って窓から出し入れする作業が発生します。その他にも集合住宅のエレベーターの有無や通路の広さ、養生が必要な場所など、さまざまな部分が引越し作業に影響するので、なるべく詳細に伝えておきましょう。
オプションサービス
例えば、車両の運送・ピアノなどの特殊品の持ち運び・家電の設置・不用品の処分といった、何かしら特別な作業が発生するものは、必ず漏れずに伝えるようにしましょう。なかには、梱包も含めて引越し会社に任せられるサービスなどもあります。必要そうなサービスがあれば、あらかじめ忘れずに伝えておくようにします。
引越し見積もりの依頼方法は?

引越しの見積もりは、一度問い合わせをしたあとに、あらためて詳しく荷物の状況などを伝えて金額を出してもらうのが一般的です。では実際に、引越しの見積もりの依頼方法として、どのような種類があるのか整理してみましょう。
インターネットで見積もり
引越しの見積もり依頼でよくあるのが、複数社に問い合わせができる、一括見積もりサイトを利用する方法です。一括見積もりサイトでは、希望条件を一度入力するだけで、複数社に向けた見積もり依頼が可能。そして希望条件に合った引越し会社より、自動的に概算見積もりの返答が送られてくるので、それぞれの内容を比較して検討できる仕組みになっています。ちなみに一括見積もりサイトを使う場合、あくまで算出してもらえるのは概算見積もりです。実際の正確な金額は、一般的には訪問見積もりなどで出してもらいます。インターネットの一括見積もりサイトは、候補を選ぶ第一段階として使うのが基本なので、まずはどの引越し会社に依頼すべきなのか迷った時に便利です。不動産情報サイト アットホームでも、引越し料金を簡単に比較できるので、ぜひ活用してみてください。
電話・メールで見積もり
自分でいくつか候補の引越し会社をピックアップして、電話やメールで直接見積もりを依頼する方法もあります。メールを使うのであれば、一般的には各社のホームページに問い合わせフォームがあり、必要事項を入力して送信できるようになっています。また一括見積もりサイトと同じく、まずは概算の見積もりを出してもらってから、それをもとに詳細金額の算出に向けた訪問をおこなうのが基本です。ちなみに「単身で荷物が少ない」など、例外的に電話やメールのみで詳細な見積もりが出せる場合もあります。引越し会社ごとに見積もりや契約方法などは異なるので、まずは一度問い合わせをして確認してみましょう。
訪問見積もり
訪問見積もりは、電話やメールなどの問い合わせ後に、引越し前の自宅まで担当者が来訪して詳細金額を算出する方法です。実際に、荷物の状況や周辺環境を見てもらうことができ、さらにその場で打ち合わせをしながら、料金の交渉などもできます。なお訪問見積もりでは、見積もり金額に納得できれば、すぐに契約となるのが通常。もちろん内容次第では、いったんは見積もりだけで帰ってもらうのも可能です。また訪問見積もり時に契約が決まれば、一般的にはそこですぐに荷造り用の各種資材を受け取って梱包をはじめられるようになります。
オンライン見積もり
最近では、ビデオ通話や旧居の画像などを通じて、オンライン上で訪問見積もりのような対応ができるサービスを実施している引越し会社もあります。オンライン見積もりは、「単身のみ」「間取り○LDK以下」などの利用条件が設けられているケースもあり、Web上で簡単に終わるため時間がない時にも便利です。特に荷物や部屋数が少ない場合などには、オンライン見積もりも検討してみるのがおすすめです。
引越し見積もりは何社に依頼するべき?

引越しの相見積もりは、3社程度に依頼するのがおすすめ。引越し会社ごとに、料金の設定方法やサービス内容などには大きな違いがあるため、いくつかの候補を決めて複数社から相見積もりを取るのがベストです。相見積もりをしておけば、複数社を比較検討しながら最適な引越し会社を見つけられるうえに、値下げ交渉の材料にもできるメリットがあります。詳しくは、以下の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
引越し見積もりの期限についてよくある質問

ここからは、引越しの見積もり依頼のポイントについて、Q&A方式で簡単にまとめていきます。
引越しの見積もりは何日前までにすればよい?
引越しの見積もりは、大まかには2カ月前を目安に依頼するのがおすすめです。ちなみに引越し会社には、依頼が集中しやすい繁忙期と閑散期があります。繁忙期では予約が取りづらいケースもあるため、3カ月前くらいから依頼するのもよいでしょう。また閑散期であれば、比較的スケジュールにも余裕があるので、1カ月前くらいの見積もり依頼でも基本的には問題ありません。
急な引越しの場合は?
急な引越しでは、作業当日まで日数が少ない場合もあるかもしれませんが、引越し会社のなかには事前の見積もりに対応しているケースもあります。当日や前日だと厳しいですが、閑散期かつ2~3日ほど前なら見積もり依頼ができる引越し会社もあるので、一度確認してみることをおすすめします。
引越し見積もり時に伝えておくことは?
引越しの見積もり時には、より正確な金額を算出してもらうためにも、作業予定日・荷物の量・新居、旧居の周辺環境・建物内の経路・必要なオプションサービスは必ず伝えるようにしましょう。何か伝え忘れがあると、作業当日に追加料金が発生するなどのトラブルにもなりかねないので、しっかりと詳しい情報を共有するようにします。
まとめ
引越しの見積もり依頼をするタイミングは、会社や繁閑などによる差も多少ありますが、大体2カ月前と覚えておくのがおすすめ。また引越しの見積もりでは、請求する金額はもちろん、作業に向けた手配をするための重要な情報を共有する場でもあります。引越しの状況や予定は正しくすり合わせするようにしましょう。これから引越しの見積もりを取ろうと考えている際には、ぜひ本記事を参考にして計画を立ててみてくださいね。
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