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引越しの訪問見積もりはやるべき?準備と流れ・注意点を解説!

引越し会社を検討する際に訪問見積もりをやるべきか解説します
引越し会社の選定・契約時には、訪問見積もりをおこなうのが一般的ですが、来客に対応するのはなんだか億劫ですよね。引越し会社の担当者が自宅に来る訪問見積もりでは、何かと気を遣いますし、「人に見られるなら部屋をきれいにしないと!」なんて考えて気が重くなってしまうかもしれません。面倒に感じてしまうとはいえ、自分の引越し内容に適した会社を選ぶためには、訪問見積もりが非常に重要。
引越し費用を抑えることにもつながるので、転居までのスケジュールなどにもよりますが、できれば訪問見積もりはしておくのがおすすめです。そこで今回は、訪問見積もりによるメリットや具体的な進め方、料金を安くできるコツなどをご紹介していきます。

記事の目次

訪問見積もりとは?

引越し会社を選ぶ時に耳にする、訪問見積もりとはどのようなものでしょうか
引越し会社を選ぶ時に耳にする、訪問見積もりとはどのようなものでしょうか

引越し会社との契約に向けて、実際の自宅の荷物状況などをもとに、あらかじめ必要な詳細金額を算出してもらうのが訪問見積もりです。訪問見積もりでは引越し会社の担当者が自宅を訪れ、部屋の様子を調べたうえで、さまざまな作業や運搬にかかる料金を提示します。一般的には、その場で見積もり書をもらって詳しい金額を確認できますが、あくまで見積もりなので後日お断りしても問題はありません。
直接対面でやり取りをしてしまうとなかなか断りづらいかもしれませんが、「少し検討してお返事します」というように保留にしてもOKです。こうして事前に引越し料金を把握してから依頼先を決められるのが、訪問見積もりの大きなメリットの一つ。他にも訪問見積もりの利点はいくつかあるので、次から見ていきましょう。

訪問見積もりをやったほうがいい理由

訪問見積もりをしておくとトラブル防止にもつながりやすく、安心して依頼しやすくなるのがポイント。訪問見積もりをやるべき理由として、具体的には次のようなメリットがあります。

荷物の量・サイズが正確にわかる

荷物となる家具・家電や転居元・入居先の住所といった、大まかな引越し内容であれば、電話や問い合わせフォームなどを通じて確認できます。とはいえ荷物の量や運搬品のサイズ感などは、実際に見てみないと正確に把握するのは難しいもの。引越しのプロから見た場合と、お客さんの自己判断で差があることも少なくありません。顧客側からの申告だけでは、引越しに向けた状況を明確に認識できないため、あらかじめ詳細金額を算出するには訪問見積もりが必要です。
また訪問見積もりをしておかないと、例えば「必要以上のトラックや作業員が手配されて、ムダな費用がかかってしまった」など、余計な出費につながる可能性も。他にも、「想定より荷物量が多く、追加料金が発生した」などのケースも考えられるでしょう。訪問見積もりをしておけば、基本的には引越し料金の請求金額が事前にわかるので、お金を用意しておきやすい利点があります。

周囲の状況を把握してもらえる

引越し会社は訪問見積もりをおこなうことで、通路や道路の広さや階段の上り下りの有無など、作業環境も含めて把握できます。仮に集合住宅でエレベーターがある物件とない物件では、作業の負担も異なるので費用も変わってくるでしょう。こうした周囲の状況も考慮したうえで、事前に引越し料金を出してもらえるので、追加料金の発生を防ぎやすいメリットがあります。
訪問見積もりをしていないと、「家の前のトラックが停まれなくて作業時間が大幅に増えた」「家具の吊り下げが必要なのに機材がない」など、当日のトラブルにつながる可能性も。スムーズに引越しを進めるためにも、訪問見積もりが効果的です。

直接料金交渉ができる

訪問見積もりでは、直接料金を交渉できるため、より費用を抑えやすいメリットも
訪問見積もりでは、直接料金を交渉できるため、より費用を抑えやすいメリットも

訪問見積もりでは、引越し会社の担当者と一緒に状況を確認しながら、立ち会いで見積もりを出してもらえます。その場で明細を確認して、例えば「この作業は必要なさそうなので、料金から引けませんか?」など、価格交渉もしやすいのがメリット。もしくは「もう少し費用を抑えたい」との相談を持ちかけることで、値下げの提案をしてくれるケースもあります。直接やり取りができるからこそ、金額の相談もしやすいのは大きな利点です。

限定のキャンペーンが適用されることがある

引越し会社のなかには、訪問見積もりにともなうキャンペーンを実施していることもあります。例えば日用品などのプレゼント・ポイント付与をはじめ、引越し料金のキャッシュバックサービスを提供しているケースも。このように訪問見積もりによって、料金を抑えられる可能性もあります。

不安や疑問をその場で解消できる

特にはじめての引越しだと、「どこまで梱包したらいいのだろうか」など、わからないことも多く出てくるでしょう。こうした不安や疑問も、訪問見積もり時に直接やり取りすることで、その場ですぐに解消しやすいのが利点です。いざ荷造りをはじめてから、「これはどうすべき?」などの確認をするのもわずらわしいので、スムーズに準備をするためのコツでもあります。

訪問見積もりの依頼方法は?

では引越しの訪問見積もりを依頼するのに、必要な準備についても見ていきましょう。なお引越しの見積もり依頼は、遅くとも転居する1カ月前までには済ませておくのがベスト。早ければ3カ月前から受付している引越し会社もあるので、転居が決まったらすぐにでも依頼先を探すようにしましょう。
また複数社から相見積もりを取って選びたい場合、訪問見積もりに来てもらうのは3社程度が無難です。あまりに訪問見積もり数が多すぎても、余計に悩みやすくなりますし、時間も取られやすくなってしまいます。どうしても迷う場合でも、なるべく事前情報で3社まで絞っておくとベストです。

引越し会社に直接問い合わせる

自分で条件に合いそうな引越し会社を見つけて、電話やホームページから直接問い合わせをする方法です。提供しているサービス内容やプランなどをもとに、インターネットなどで調べて希望の引越し会社を探し、訪問見積もりを依頼します。
直接問い合わせをする場合、事前情報として、引越しの日程・転居元や入居先の住所・現在の間取り・世帯人数・大まかな荷物量と作業内容などを聞かれることがあります。あらかじめ引越し状況を簡単にまとめておくと、スムーズに対応しやすいでしょう。

一括見積サービスから依頼する

引越し会社の比較サイトなどでは、各社の引越し料金の概算が出せる、一括見積もりサービスを提供しているケースが見られます。こうした一括見積もりサービスを使って、訪問見積もりにつなげるのも
一つの方法です。なおこうしたサービスでは、専用フォームに入力された引越し情報をもとに、サイト側から条件に合う会社へ一斉に概算見積もりの依頼が送られます。そこからユーザーに直接連絡が届く仕組みになっているため、返信が来た複数社のなかから希望の引越し会社を選び、訪問見積もりを依頼する流れになります。

訪問見積もりの前に準備しておくこと

訪問見積もりに来てもらう前にどのような準備をしておくとよいでしょうか
訪問見積もりに来てもらう前にどのような準備をしておくとよいでしょうか

訪問見積もりでは、実際に引越し会社の担当者が自宅に入り、リビングや寝室などの各部屋の中を確認します。荷物がどれくらいになるのか・どの程度の作業になるのか、プロ目線から判断して見積もりに反映する作業となるので、次のような用意をしておきましょう。

部屋を片付けておく

部屋が散らかっていると、荷物量が多く見えてしまい、必要以上の金額になってしまう可能性があります。かといって大掃除レベルできれいにしなくても問題はなく、決まった収納スペースにしまわれていない荷物を片付ける程度で構いません。部屋が雑然としていると、正確な荷物量がわかりにくいので、訪問見積もりの前にあらためて整理整頓するようにしましょう。

運搬に注意が必要なものを確認しておく

引越しの契約にあたっては、「標準引越運送約款」という国土交通省が定めたルールがあり、「取り扱いが特殊な荷物は運搬を拒否できる」との規定があります。例えば現金・宝石・実印をはじめとした貴重品は、荷物の保障ができないため、自前での持ち運びをお願いされるのが一般的です。他にも、観葉植物・高価な絵画やアート作品・骨董品・楽器など、引越しでは特殊品とされます。
引越し会社によっては、運搬ができなかったり特別料金がかかったりするケースもあるので、運搬に注意が必要なものはないか確認しておきましょう。基本的に高額な美術品や精密機器など、壊れやすいものは特殊品扱いになるので、訪問見積もり時には必ず引越し会社の担当者に伝えておきます。

見られたくないものはお風呂場などに置いて隠しておく

訪問見積もりでは、クローゼットや押し入れなどの収納スペースの中身も確認するのが一般的です。大型の家具や家電だけでなく、どれくらい収納品があるのか把握したうえで、全体の荷物量の見当を付けます。もし収納スペースに見られたくないものがあれば、訪問見積もりの前に、お風呂やトイレに移動させるのがおすすめ。トイレやお風呂は、さほど荷物量に影響するスペースではないため、基本的にはチェックされません。

屋外に保管している荷物も把握しておく

意外と忘れがちなのが、自転車やアウトドア用品など、外で保管している荷物です。引越し会社に運んでもらう際には、もちろん荷物量に含まれるため、訪問見積もり時にも見落としがないようにしましょう。また引越し会社によってはマイカーの輸送に対応しているケースもあり、もし依頼するのであれば、訪問見積もり時に相談しておきます。

訪問見積もり当日の流れ

実際に訪問見積もりの予定が決まったら、当日はどのような動きになるのか見ていきましょう。ちなみに訪問見積もりは、世帯人数や間取りなどにもよりますが、大体20分~60分程度かかるのが一般的です。訪問見積もりは、引越し会社との打ち合わせができる大切なタイミングにもなるため、なるべくしっかりと時間が取れる日程で調整できるのがベストです。

訪問見積もり当日は、まず担当者と挨拶をします。そのあと持ち出す荷物の確認、引越し料金の計算・見積もり作成をしてもらい、見積もりの内容について説明をしてもらいます

担当者と挨拶する

引越し会社の担当者と、はじめて顔を合わせることになるので、まずは挨拶からスタート。この際には、サービス概要・契約プランの簡単な案内や引越し内容の確認が入ることもあるので、丁寧に応対していきましょう。

荷物の量を確認してもらう

挨拶が終わったら、見積もり金額の算出に向けて、さっそく荷物量のチェックに入っていきます。「この荷物はどう運びますか?」「こんな梱包材もありますが必要ですか?」など、その都度質問や相談をされることも。ただ任せきりにするのではなく、こちらからもしっかりと要望を伝えるようにしましょう。
また引越しで運ぶ必要のない、不用品がまだ置いてある場合には、どこかにまとめて別にしておくのがおすすめ。「このスペースにある荷物は持っていきません」などのように、正確な荷物量がわかるように、きちんと説明を加えながら対応していきます。

引越し日程と作業内容を確認する

荷物量の確認ができたら、次は引越しのスケジュールを設定します。希望の日付や時間帯などを聞かれるので、先方の予定が合わない可能性も考慮し、あらかじめいくつか候補日時を決めておきましょう。また荷物の運搬以外に必要な作業内容も、ここで確認されます。
先ほども出てきたような、特殊品の取り扱いやマイカーの輸送がある時には、あらためて伝えるようにしましょう。他にも大型家電(洗濯機やエアコンなど)の設置・段ボールへの箱詰め・不用品回収など、どのような作業を依頼したいのか相談しながら決めていきます。

「標準引越運送約款」を確認する

引越し内容が定まったら、前述した「標準引越運送約款」をもとに、作業の進め方・解約規定・損害賠償などの注意点の説明を受けます。また引越し内容の確定後、あらためて条件に合ったサービスプランの提案などをされることも。ただ言われるがまま決めてしまうのではなく、本当に適した契約なのか、しっかりと見極めることも重要です。

見積もり金額を確認する

最後に引越し会社から、具体的な見積もり金額が提示されるので、申し込みの前に必ず明細をチェックしましょう。不要なサービスが入っていたり作業項目が足りなかったりしないか、まずは見積もり内容に過不足がないか確認。もし「この金額は何だろう?」などの疑問があれば、契約前に解消しておきましょう。また納得のいく金額なら問題ありませんが、必要に応じて、この時点で価格交渉をします。

なお見積もり書 には以下のような内容が記載されています。

  • 人件費
    引越しに対応する人員数・時間数・作業環境などをもとに算出します。
  • 運賃
    車両の種類や大きさ・移動距離または時間などから計算します。
  • 付帯サービス
    特殊品の輸送(ピアノなど)・家電設置・荷造りや荷解き・不用品回収など、オプションサービスごとに追加されます。
  • 実費
    梱包資材費・有料道路利用代など、引越しにかかる経費です
  • 割増料金
    深夜・早朝・休日や遠方移動時など、割増料金がかかるケースもあります。
  • 割引
    場合によっては、成約に向けて特別割引がされる場合があります。

上記のうち人件費・運賃・実費などは難しいかもしれませんが、付帯サービスや割増料金なら安くできる可能性があります。例えば付帯サービスなら「オプションをどこか削る」、割増料金なら「土日ではなく平日にする」など。工夫次第では値下げができる場合もあるため、明細を見ながら引越し会社と相談してみましょう。

訪問見積もり時の注意点

訪問見積もりを依頼する際の注意点を紹介します
訪問見積もりを依頼する際の注意点を紹介します

訪問見積もりで後悔しないために、特に当日の対応で気を付けておきたいポイントも解説していきます。

複数社に依頼する場合は1社ずつ対応する

もし何社か訪問見積もりをお願いする時には、それぞれの会社で予定が被らないようにしましょう。同じ場に競合他社がいると、引越し会社側としては話を進めづらく、契約内容などの重要情報をライバルに漏らすことになります。的確な見積もりをしてもらうためにも、同時進行は避けて、各社で鉢合わせにならない日程を組みましょう。

当日は時間に余裕を持つ

あまり時間がないタイミングで訪問見積もりをしてしまうと、先方を急かすことになってしまい、荷物量などの確認が十分におこなえず、正確な金額が算出できない可能性もあります。また訪問見積もりをすぐに済ませようと思うと、引越し内容の打ち合わせや価格交渉をする時間も取りづらくなることも。訪問見積もりを依頼する際には、できるだけしっかりと時間を確保できそうな日程でお願いするようにしましょう。

見積もりの金額だけ聞くことは避ける

例えば荷物確認の前に金額だけ聞いたり、事前の概算料金だけを見て値切り交渉をしたりは、マナー違反です。訪問見積もりでは、あくまで荷物の状況を十分に確認したうえで、より正確な価格設定をするのが前提になっています。初見だけで見積もり金額を出すのは難しいですし、急かすような態度は失礼にあたるので、きちんと先方の説明を聞きながら話を進めていきましょう。
どうしても急いでいる時には、あらかじめ対応できるタイムリミットを伝えておき、希望の時間までに終われるようにするのがベストです。

その場で契約することは避ける

例えば「どうしても時間がない」「第一希望の会社で条件も非常にいい」など、よほどのことがない限り、その場で即決するのは避けたほうが無難。ただ「契約を迫られて断れない」などの理由だけで契約してしまうと、仮にあとから他社で依頼したいとなった場合、キャンセル料が発生する可能性もあります。
まだ検討段階なら、「他社の見積もりと比べてみます」など、いったんは保留にする旨を伝えましょう。基本的には、それ以上強引に話を進められることはありません。ただし見積もりの有効期限が決まっているケースもあるため、いつまでに返答が必要なのか、あらかじめ確認しておきます。

口約束は避ける

口頭だけでのやり取りは、証拠が残らないため、何かあった場合にトラブルになりやすく危険。また訪問見積もりに来る担当者と、当日の作業スタッフは異なることが多く、しっかりと情報の共有をしてもらうことも重要です。
例えば、「○○の作業は割引で無料になっている」「△△の荷物は□□の運び方」をするなど。当日の作業で伝えておくべき注意点やイレギュラー対応など、必ず見積もり時の特記事項として、書面に残してもらうようにします。

検討中は段ボールなどを受け取らない

契約をする前に梱包資材をもらってしまうと、申し込みをしたものと同じ扱いになってしまう可能性があります。そうなるとまだ契約していないにも関わらず、キャンセルにともなう違約金などを請求されるケースも。トラブル防止のためにも、たとえ「今すぐにお渡しできます」などと言われても、迷っているうちははっきりと断るようにしましょう。

安さだけで決めるのはNG

訪問見積もりは、引越し会社の担当者と直接やり取りできるチャンスでもあります。「担当者の対応が不誠実」など、何か違和感を覚える際には、いくら見積もり金額が安くても避けたほうが安全。引越し当日までのフォローや作業品質などに問題があり、思うようなサービスが受けられなかったり、トラブルになったりする可能性も考えられます。訪問見積もり時には、信頼できる引越し会社なのか、担当者の態度なども含めて確認するようにしましょう。

見積もり料金を抑えるポイント

訪問見積もりに加えて、以下のようなコツを知っておくと、引越し費用を抑えやすくなります。訪問見積もりをする際には、次のような工夫もしてみましょう。

事前に引越し料金相場を把握しておく

引越し費用を抑えるために、あらかじめ料金相場を見ておきましょう
引越し費用を抑えるために、あらかじめ料金相場を見ておきましょう

料金相場を知らないと、訪問見積もりで金額を出してもらっても、適正な価格なのかうまく判断できません。例えば相場より大幅に高額な契約をして、余分な出費になってしまう可能性もあります。まずは自分の引越し内容なら、平均的にどれくらいの費用になるのか、1度調べてみましょう。きちんと相場を把握しておけば、どの金額なら安いのかわかりやすくなり、よりリーズナブルな料金で契約できる確率も高くなります。

相見積もりをする

複数社から引越し費用を算出してもらう相見積もりをすれば、先ほども出てきた料金相場も把握でき、より低価格で対応可能な会社を選べるでしょう。相見積もりをして他社の引越し料金も知っておくと、値下げしたい時の交渉材料にもなるのでおすすめです。なお相見積もりの方法は、以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

荷物を減らす

物理的に荷物量が減れば、人件費も運搬費も少なく済むので、引越し料金は抑えやすくなります。例えば不用品は引越し前に処分しておくなど、運ぶ荷物が少なくなるように工夫しておくと、コスト軽減につながります。

訪問見積もりについてよくある質問

ここからは、訪問見積もりで疑問や不安になりやすい要素をピックアップし、簡単にまとめていきます。

訪問見積もりは必ず必要?

荷物の全体量や運搬にともなう作業環境など、現場を見ないとわからない部分も含めて、より正確な金額を算出するのに欠かせません。単純に口頭で伝えられた情報だけでは、引越し状況を把握しにくいため、訪問見積もりを通じて適正な料金を設定します。特にファミリーなどの人数が多い世帯では、荷物量にも違いが出やすいため、訪問見積もりをするのが基本です。

女性の一人暮らしで訪問見積もりを依頼する場合、男性スタッフが自宅に入るのに抵抗がある方もいるかもしれません。そうした際には、女性スタッフの訪問をお願いすることもできるため、1度相談してみましょう。もしくはリモート対応ができる引越し会社もあるので、なかなか時間が取れなかったり訪問を避けたかったりするケースでは、検討してみるとよいでしょう。

一人暮らしでも訪問見積もりは必要?

荷物量が少ない単身者などは、似たような条件なら各世帯で金額の差が出にくく、訪問見積もりは不要な場合があります。基本的には、直接やり取りをして打ち合わせもできる訪問見積もりが推奨されていますが、あまり荷物量のない一人暮らしなら無理にしなくても問題はないでしょう。

どのくらい前から訪問見積もりを依頼する?

荷造りなどの準備のことを考慮するなら、よほどの急な引越しでなければ、遅くとも1カ月前には訪問見積もりができるとベストです。あまり余裕がないと、仮に相見積もりをしようと思っても、しっかりと検討する時間も取れなくなってしまいます。引越しが決まったら、なるべく早く見積もり依頼をするようにしましょう。

何社に訪問見積もりを依頼すべき?

訪問見積もりは、できれば3社程度に依頼できるとベストです。3社ほどの候補があれば、金額面以外でも、特徴が異なる引越し会社を選んで比較・検討ができます。あまりに比べる対象が多すぎても効率が悪いので、訪問見積もりは3社程度が適度でしょう。

部屋が汚いままでも訪問見積もりをしてもらえる?

訪問見積もりをしてもらえないことはありませんが、あまり部屋が散らかっていると、荷物量を正確に判断できないためおすすめしません。部屋が汚いことで荷物量が多く見えてしまい、本来の状況と見合わない高い料金を提示されてしまう可能性もあります。きちんと整理整頓をしてから対応するようにしましょう。

見積もり担当の人にお茶やお菓子を出すべき?

お茶やお菓子は出すも出さないも自由なので、無理に準備しなくても問題ありません。なお飲み物を出すのであれば、ペットボトルにすると片付けの手間もなく、残った分は持ち帰ってもらえるのでおすすめです。またお茶やお菓子は、担当者が席に着くタイミング(荷物の確認後など)で出すとよいでしょう。

まとめ

訪問見積もりを活用して自分に合う引越し会社を見つけましょう
訪問見積もりを活用して自分に合う引越し会社を見つけましょう

引越しの訪問見積もりは、費用を安くしたり、運搬当日の作業をスムーズにしたりするのに有効なステップです。引越し料金はまとまったコストがかかりやすいため、事前に金額を把握して、準備しておくのにも訪問見積もりが役立ちます。
また訪問見積もりは、あらかじめ正確な荷物量を確認して、引越し会社側でさまざまな手配をするのにも欠かせません。訪問までに部屋は片付けておき、当日はしっかりと時間に余裕を持って、担当者との挨拶・引越し内容の確認・見積もり明細のチェックといった各工程に対応していきましょう。ぜひ本記事を参考に、訪問見積もりを通じて、後悔のない引越しにしてくださいね。

執筆者

たけなつ

2019年よりフリーで活動しているWebライター。
広告会社でのコピーライターを経て、現在は幅広いジャンルのコラム記事などを執筆。
愛知・東京・北海道と各地を渡り歩き、19歳からの10年で7回引越しを繰り返す好奇心旺盛人。

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