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模様替えはどうやる?コツと簡単におしゃれな部屋に変えるためのアイデアを解説

おしゃれな部屋に模様替えするコツを徹底解説
部屋の雰囲気を変えたいけれど、何をすればよいのかわからない……。そんな時は、模様替えがおすすめです。大がかりなリフォームをしなくても、家具の配置やインテリアを工夫するだけで、空間は見違えるほど変わります。
とはいえ、なんとなく始めるだけでは理想の部屋には近づきません。本記事では、模様替えの基本的な進め方から、おしゃれな空間に仕上げるためのコツ、すぐに取り入れられる簡単なアイデアを解説します。センスに自信がない方でも、ポイントを抑さえればすてきな部屋づくりが可能です。模様替えで気分を一新したい時の参考に、ぜひご活用ください。

そもそも模様替えとは?

模様替えとは?
模様替えとは?

模様替えとは、家具の配置を替えたり、カーテンやラグなどのインテリアを見直したり、部屋の印象や使い勝手を整えることを指します。簡単な模様替えなら、道具を使わなくても手軽に始められます。そのため気分や季節に合わせた空間づくりが楽しめるでしょう。一方、壁紙の張り替えや照明の変更などを含む場合もありますが、間取りの変更や設備の工事などをともなう際は「リフォーム」や「リノベーション」と区別されます。

模様替えをするメリット

模様替えには日常に変化を加えて、気分をリフレッシュできるという大きなメリットがあります。ここでは、模様替えをする主なメリットを解説します。

気分転換できる

模様替えは日々の生活に変化をもたらし、気分をリフレッシュさせてくれる効果があります。特に、家具の配置を替えたり、壁紙やカーテンの色を替えたりすることで、部屋の印象が変わります。また、色の選び方も重要です。例えば、赤やオレンジなどの暖色系のインテリアを取り入れると、気分が上がり前向きな気持ちになるといわれています。

生活動線を改善できる

家具の配置を見直すことで、部屋の中をスムーズに移動できるようになり、生活上の動作が快適になります。よく使う場所や生活動線を意識すれば、無駄な動きを減らせて、家事効率の向上や身体的なストレス軽減にもつながるでしょう。また、コンセントの位置やドアの開閉方向に配慮することで、安全で機能的な空間を目指せます。

普段よりも大掛かりな掃除ができる

長く同じ場所に家具を置いていると、その裏や下にはホコリや汚れが想像以上にたまります。レイアウトを変更する際は、普段手が届きにくい場所をしっかり掃除するチャンスです。大がかりな家具の移動をともなう模様替えの場合、普段の掃除では見落としがちなところにも手が届きます。模様替えをきっかけに、床や壁、隙間のほこりを取り除けば、空間全体が清潔になって空気も気分もすっきり整いますよ。

断捨離できる

模様替えをする際には、家具の移動や収納の見直しがともなうため、断捨離をする絶好のタイミングです。使っていない雑貨、着ていない洋服、読まなくなった本など、手放すことで空間がすっきりし、気持ちにもゆとりが生まれるでしょう。モノが多すぎると掃除がしにくくなり、ダニやカビの温床になることも。

模様替えとあわせて断捨離をおこなうことで、清潔で快適な空間が保てます。また、自分にとって本当に必要なものだけに囲まれた、心地よい暮らしの実現が可能です。

模様替えにおすすめのタイミング

では、どのようなタイミングが模様替えに適しているのでしょうか。ここで、おすすめのタイミングをご紹介します。

● 季節の変わり目
季節の変わり目は、模様替えにぴったりのタイミングです。気温や湿度が大きく変わる時期に、カーテンやラグ、クッションカバーなどの素材や色を季節に合ったものに替えることで、快適さと季節感を両立できます。春夏はリネンなどを涼しげな素材に、秋冬はニットやフリースなど温かみのある素材を選ぶのがポイント。衣替えとあわせて部屋の雰囲気を調整すれば、心地よい空間で季節を楽しめます。

● ライフスタイルが変化した時
ライフスタイルが変化した時も、模様替えの絶好のタイミングです。例えば、リモートワークを始めた、趣味の時間が増えたなど、生活のなかで新しい行動パターンが生まれた際には、それに合った空間づくりが必要です。集中できるデスク環境や、くつろげるスペースを整えると、暮らしの快適さが向上します。模様替えは生活の変化に柔軟に対応し、自分らしい空間をつくるための有効な手段といえるでしょう。

● 気分転換をしたい時
なんとなく気分が上がらない時や、日常にマンネリを感じた時こそ、模様替えが効果的です。家具の配置やカーテン、クッションカバーを替えるだけでも、部屋の雰囲気が大きく変わって気分も自然とリフレッシュできます。特に、明るい色や季節感のあるアイテムを取り入れると、視覚的にも気分が明るくなるのでおすすめです。

● 新しい家具を購入した時
新しい家具を購入したタイミングは、模様替えをするきっかけになるでしょう。新しい家具を設置する際には、既存のレイアウトを見直す必要があるため、自然と部屋全体のバランスを考えるようになります。家具を入れ替えるだけでも雰囲気が一新され、暮らしに新鮮さが生まれます。

模様替えを始める前にやるべきこと

模様替えを始める前の準備について解説します
模様替えを始める前の準備について解説します

模様替えをスムーズに進めるためには、事前準備が大切です。模様替えの前にやっておきたい6つのポイントを解説します。

模様替えの目的を明確にする

模様替えを始める前にもっとも大切なのは、「なぜ模様替えをしたいのか」「どんな空間にしたいのか」という目的の明確化です。目的が曖昧なままだと、家具やインテリアの選び方に統一感がなく、仕上がりに満足できない可能性があります。リラックスしたい空間にしたいのか、作業に集中できるスペースがほしいのかによって、必要な家具や取り入れる色使いも変わります。

模様替え後の部屋のイメージをする

模様替えを成功させるには、事前に「どのような部屋にしたいのか」を明確にイメージします。例えば、「シンプルで落ち着いた空間」や「北欧風のナチュラルな部屋」など、具体的な方向性を決めておくと、統一感のあるインテリアに仕上がります。

SNSや雑誌で好みのスタイルを集めたり、インテリアショップで実物を見たりするのも効果的です。さらに、メインカラーやアクセントカラーを決めて、カーテンやラグ、小物類を揃えることで、おしゃれでバランスの取れた空間がつくれます。

生活動線やレイアウトを考える

模様替えをする際は、見た目のデザインだけでなく、実際に生活をするうえでの生活動線の意識が大切です。玄関やキッチン、収納へのアクセスがしにくくなるような家具の配置は避け、スムーズに移動できるレイアウトを考えましょう。また、ドアの開閉や窓からの採光、エアコンの風の通り道をふさがないように配慮すると、快適な室内環境が整います。

模様替えする日にちを決める

模様替えをスムーズにおこなうには、あらかじめ実施する日にちを決めておきます。中途半端な時間に始めてしまうと、部屋が散らかったままになってしまうかもしれません。作業のボリュームに応じて半日~1日を確保し、天気のいい日や予定に余裕のある日がおすすめです。また、ゴミの分別や粗大ごみの処分が必要な場合は、自治体の回収スケジュールも事前に確認しておきましょう。

必要なものを揃える

必要なものをあらかじめ準備しておくと、作業がスムーズに進みます。家具の移動に必要な軍手や養生テープ、滑り止めマット、掃除用具などがあると安心です。また、新たに購入した家具や収納アイテムは、デザインだけでなくサイズや機能性も確認しておきましょう。本当に必要なものを見極めることで不要なアイテムを減らし、空間にゆとりを持たせられます。

不要なものを処分する

模様替えをきっかけに、不要なものを思い切って処分することも大切なステップです。理想の部屋づくりを目指すなら、模様替え後の空間に合わないアイテムや使っていないものは手放しましょう。「使うか迷った時点で不要」と考えるのも一つの基準です。

模様替えを成功させるコツ

模様替えを成功させるためのポイントを解説します
模様替えを成功させるためのポイントを解説します

理想の部屋をつくるには、ただ新しく家具やファブリックを変えたり、家具を動かしたりするだけでなく、取り入れ方やレイアウトの工夫が欠かせません。ここでは、模様替えを成功させるコツを解説します。

いきなり大きく変化させない

いきなり家具を大きく動かすのではなく、小さな箇所から始めるのがコツです。思いつきで重い家具を移動すると部屋のバランスが崩れたり、元に戻すのが大変だったりと、後悔するケースも少なくありません。まずは、クッションやカーテン、ラグなどのファブリックを替えるなど、手軽に取り組めるポイントから始めましょう。

色やインテリアスタイルの統一感を出す

色味やインテリアスタイルに、統一感をもたせることも重要です。家具やファブリックの素材や色、デザインがバラバラだと、部屋全体のまとまりがなくなり雑然とした印象になってしまうかもしれません。色は、主にベースカラー(70%)アソートカラー(25%)アクセントカラー(5%)の3つに分けて考えるとバランスがとりやすいとされています。床や壁などに使われるベースとなる色、部屋の印象を決めるメインの色、そして小物やクッションなどを取り入れるアクセントの色を意識すると効果的です。さらに、家具の材質やデザインを揃えると、全体が調和し、落ち着きのある空間に仕上がるでしょう。

家具のバランスを考えて部屋を広く見せる

部屋を広く見せるためには、家具の配置や高さのバランスを考えましょう。背の高い家具は視線を遮るため、部屋が狭く見えてしまう原因になります。こうした家具は壁際にまとめて配置すると、空間をすっきりと見せられます。反対に、背の低い家具で統一すると視線が部屋の奥まで抜け、広がりを感じられるでしょう。

アクセントになる場所を作る・変更する

部屋の雰囲気を変えるには、フォーカスポイントとなる場所を意識します。例えば、おしゃれなソファやダイニングテーブル、印象的なラグや照明を部屋の主役にするだけで、空間全体にまとまりが生まれます。また、観葉植物やアートパネル、壁紙やクッションなどをアクセントとして配置するのもおすすめです。

シンプルな部屋には、ビビッドカラーや素材感のあるアイテムを1つ加えるだけでも、印象が変わります。視線を集める場所を意識すると、メリハリのある洗練された空間に仕上がるはずです。

デッドスペースを活用する

模様替えをより快適に仕上げるには、デッドスペースの活用がポイントです。部屋の角や壁際、ベッド下、天井付近など、普段あまり使っていない空間に目を向けてみましょう。例えば、壁に棚やフックを設置すれば収納力がアップし、床面を広く使えるため、部屋がすっきりと見えます。あるいは、ベッド下に収納ボックスを活用するのも効果的です。

また、ドアの開閉やエアコン周りなどのスペースも考慮しながら、無駄のない配置を意識すると、限られた空間を最大限に活かせます。

手軽にできる模様替えのアイデア

手軽にできる模様替えのアイデアを紹介します
手軽にできる模様替えのアイデアを紹介します

模様替えはむずかしいと思われがちですが、実はちょっとした工夫で空間の印象を大きく変えられます。気軽に取り入れやすいアイデアを中心に、インテリアや照明、ファブリックなどを使った実践的な方法を紹介します。

インテリアを追加する

模様替えを手軽に楽しみたいなら、大きな家具を動かさずにインテリア小物を追加するのがおすすめです。例えば、ラグを敷くだけで空間にメリハリが生まれ、足元からおしゃれな空間を演出できます。観葉植物を取り入れると空間に自然のやさしさが加わり、癒し効果にもつながるでしょう。また、壁に貼るリメイクシートやウォールステッカーなどは、手軽に雰囲気を変えられる便利アイテムです。

ファブリックを変える

ファブリックを変えるだけでも、部屋の印象は変えられます。カーテンやクッション、ソファカバーなどの布製品は面積が大きく、色や素材を変えることで、空間全体の雰囲気を手軽に変えることができます。大胆な色柄に挑戦したい時は、まずはクッションなど小さなアイテムから試してみましょう。

照明を変える

照明を替えるだけで、部屋の印象が変化します。明るさや光の色、照らす方向によって空間の雰囲気が変わるため、模様替えには効果的なアイデアです。例えば、白い光から暖色系の電球に替えると、空間に温かみや落ち着きが加わります。

また、間接照明を設置すれば光と影のコントラストが生まれ、立体感や奥行きが出るのも魅力です。テーブルランプやフロアライトをプラスすることで、部屋全体がより洗練された空間に仕上がります。

家具のレイアウトを変える

新しい家具を購入しなくても、家具の配置を替えるだけで、部屋の印象は大きく変わります。とくに、視線の抜け感を意識したレイアウトは、空間が広く見える効果があります。背の高い家具は部屋の中央ではなく、壁際に配置して圧迫感を軽減させましょう。また、生活動線を意識して家具を配置すると、移動しやすく快適な空間になります。

生活感を抑えられるアイテムを活用する

生活感を抑えたおしゃれな部屋をつくるには、隠す収納をうまく取り入れるのがコツです。収納ボックスやバスケットを使えば日用品をすっきりとまとめられ、雑然とした印象を防げます。タオルや寝具類などはデザイン性のあるボックスに収納し、見せる部分とのバランスを取るとよいでしょう。

また、配線が散らかっていると生活感が出てしまうため、コード類は、配線カバーやコードボックスで整理するのがおすすめです。

DIYをする

DIYを取り入れた模様替えは、自分好みの空間を手軽に演出できる方法です。例えば、棚を取りつけたり部屋の雰囲気に合う小物を作ったりするだけでも、部屋の印象が変わります。最近では、貼って剥がせるリメイクシートやフロアタイルも豊富にあり、賃貸でも安心して取り入れられます。

模様替えの参考にしたいおしゃれな部屋

模様替えをする時は、理想のイメージに近い部屋の実例を参考にするのがおすすめです。ここでは、インテイアスタイルごとに実際のコーディネート例を紹介します。

【インダストリアル】一人暮らし×ワンルーム

無機質な空間に、観葉植物やカラフルな雑貨を組み合わせて、クールさと温かみを両立。家具の配置に抜け感があり、広々とした印象を与えています。照明やラグ、小物の色使いも絶妙で、遊び心と実用性を兼ね備えたレイアウトが好印象です。

【シンプル】一人暮らし×1K

白を基調とした空間に、服や雑貨をすっきり収納したシンプルな1Kです。壁際の大きな鏡が部屋に奥行きを与え、空間を広く見せています。観葉植物やポスターをアクセントにしつつ、カラーを抑えたアイテム選びで統一感をキープ。生活感を見せすぎず、自分らしさを演出した空間が魅力です。

【韓国風】一人暮らし×1K

韓国風インテリアが映える1Kの部屋は、パステルカラーとやわらかな布使いが魅力です。ベッドやテーブルクロス、カーテンなどファブリックの色味を揃えて統一感を出しています。壁一面に写真やポストカードを飾ることで個性もしっかり表現。大きな鏡や花のディスプレイも、空間を広く明るく見せる工夫として効果的です。

【モダン】一人暮らし×1DK

シンプルで落ち着いた色調が特徴のモダンスタイルな1DKです。グレーの床やミニマルな家具が、空間に洗練された印象を与えています。観葉植物や間接照明で温もりを加え、無機質さを和らげているのもポイントです。生活動線を意識した配置と、使いやすさを兼ねた収納が、心地よく整った暮らしを実現しています。

【ポップ】一人暮らし×1LDK

カラフルな小物や柄物のブランケットで、遊び心あふれるポップな空間に仕上げています。ベースは明るい木目と白で統一しつつ、黄色のクッションやアートポスターでアクセントを加え、部屋全体にリズム感を演出。コンパクトながらも家具配置に抜け感があり、視覚的にも広さを感じられます。

【ナチュラル】二人暮らし×1LDK

木目フローリングと観葉植物が心地よい、ナチュラルテイストの1LDKです。家具は低めに揃えられており、視線の抜けと広がりを感じさせてくれます。スチールラックやキッチン家電もインテリアになじませ、生活感を抑えたすっきりとした印象になっているのもポイント。二人暮らしでもほどよい距離感と快適さを両立したレイアウトです。

【アンティーク】二人暮らし×2LDK

アンティーク調の家具やラグが映える、落ち着きと温もりを感じる2LDKの空間です。クラシックな色合いの絨毯を中心に、照明や小物もヴィンテージ感のあるデザインで統一され、スタイルに一貫性があります。大きな観葉植物がアクセントとなっており、空間のやさしい抜け感が魅力です。

まとめ

模様替えは、家具の配置やインテリアを工夫するだけで、気軽に部屋の雰囲気を変えられる方法です。気分転換や生活動線の改善、掃除・断捨離のきっかけにもなります。目的やイメージを明確にし、小さな変化から始めてみましょう。センスに自信がなくても、理想の空間をつくれます。季節やライフスタイルの変化に合わせて、たのしく模様替えに挑戦してみてください。

執筆者

西嶋治美

心理教育学科を卒業後、約10年間金融機関にて従事。2016年よりライター活動を開始。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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