このページの一番上へ

ナチュラルインテリアとは?特徴や一人暮らしでできる部屋づくりのポイント、実例も紹介

ほんわかと温かみのある雰囲気にしやすく、くつろぎのスペースとなるリビングやダイニングとの相性も抜群なナチュラルインテリア。きちんと品はありながらも気取った印象になりにくく、ファミリー層から一人暮らしまで、幅広い世帯で取り入れやすいのも魅力のひとつです。

そこで今回は、ナチュラルインテリアによって癒しの空間を演出するとともに、おしゃれに見える部屋をつくるためのコツをご紹介。賃貸物件でも手軽にアレンジできる方法なども解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ナチュラルインテリアとは?

「ナチュラル」とは、ご存じかもしれませんが、英語で自然や天然といった意味合いを示しています。例えばファッションアイテムのテイストや、コーディネートなどにもよく使われるキーワード。オーガニック素材を中心的に取り入れたり、きっちり感よりも抜け感があったりするファッションなどは、ナチュラル系と呼ばれることが多いですよね。

このことから、「ナチュラルインテリア」も同じように、自然体でリラックスできるようなイメージの内装にそろえていきます。ナチュラルインテリアにまとめると、部屋全体をやわらかい雰囲気にすることが可能。また使用するカラーや家具などによっては、もう少しシャープな印象にしたり、レトロっぽくしたり、さまざまなアレンジを効かせることができます 。

ナチュラルインテリアの特徴

では実際に、どのような要素を押さえておくとナチュラルインテリアに仕上げやすいのか、具体的な特徴を詳しく見ていきましょう。

自然のぬくもり

ナチュラルインテリアといえば、やはり素材感が大きな特徴です。ただしコンクリートや金属のような、人工的でどこか無機質で冷たいイメージのものとは異なります。ナチュラルインテリアでは、自然を思わせる素材を使ったアイテムをメインに使っていくので、温かみのある印象にできるのが魅力。例えば、木目がしっかり活かされたウッド調・竹・ラタンなどの家具を活用するケースが多く見られます。肩肘の張らない、ほっと落ち着く空間にしたい時におすすめのインテリアです。

シンプル

ナチュラルインテリアでは、あまり派手な装飾はしないのも特徴のひとつです。例えばアンティーク系のインテリアだと、家具に細かな彫刻がされていたり、曲線的な飾りが付いていたりするケースが多く見られます。一方でナチュラルインテリアでは、家具や小物のフォルムも、シンプルな四角形や円形にするのが一般的です。また全体的なカラーリングも、やはり人工的な印象になりやすい、ビビットな原色系はあまり使いません。もちろんアクセント的に、ユニークな形状や鮮やかな色合いを取り入れることはありますが、デザインのベースはシンプルにするのが基本です。

飽きがこない

ナチュラルインテリアは自然体なデザイン性なので、トレンドにもあまりとらわれず、何年経ってもおしゃれに見える点も特徴でしょう。自分の趣味に合ったハイセンスな部屋も魅力的ではありますが、ナチュラルインテリアのようないつでも居心地よく感じられる住まいも、なかなかいいものです。また流行に左右されにくく、家具などの量販店でもナチュラルテイストのアイテムは豊富に取り扱われているので、インテリアをそろえやすいのも実はメリット。取り入れるハードル感がさほどないため、「今まであまりインテリアにこだわってこなかった」という方にもおすすめですよ。

ナチュラルインテリアをつくる3つのポイント

ナチュラルインテリアにするための重要なポイントは、今までにも出てきているように、自然体で素朴なデザインにまとめていくことです。では具体的に、どのように部屋をつくっていくとナチュラルインテリアになるのか、詳しく見ていきましょう。

天然素材を使用する

前述したように、例えば家具なら木材を中心にそろえていきます。収納ボックスならプラスチック製ではなく、ウッド調のチェストやラタン風のカゴを使用するなど。ちなみに木材といっても種類は幅広くあるので、選ぶ素材によって雰囲気はガラッと変わります。もし明るめのトーンにしたい場合にはブナ、パイン、オークなどの淡いカラーに。シックな印象にしたい場合には、ケヤキやウォールナットなどのダークな色合いの素材を取り入れていくと、よりイメージに合ったデザインにできます。

またソファ・クッション・ラグ・カーテンなどの布製品も、シンプルなオーガニック系にすると、ナチュラル感が出やすくなります。リネン・コットン・綿麻といった、やわらかい印象にできる素材のものを使っていくのがおすすめです。

配色はホワイト、ベージュなどのアースカラー

ナチュラル系のデザインといえば、やはりアースカラーがポイントになるでしょう。ナチュラルインテリアでは、部屋全体のベースはホワイト・ベージュ・アイボリーなど、明るめの淡色にするのが基本です。色味の強くないカラーを基調として、例えばブラウン・ライトグレー・マスタードイエロー・カーキ・ネイビーなど、発色のあるアースカラーを使用していくとキレイにまとまります。

またどのインテリアスタイルにもいえることですが、色数はあまり多用しすぎないのもポイント。まずは壁紙など全体のベースカラー、大きめの家具に使うメインカラー、差し色にするアクセントカラーの3色をもとに考えていきましょう。そうすると統一感が出て、すっきりとスタイリッシュな部屋にできます。

グリーンを配置する

ナチュラルインテリアでは、観葉植物やドライフラワーなどのグリーンを配置していくと、グッと雰囲気が出やすくなります。特に背の高い大きめのグリーンを置くと、よりナチュラル感が増すのでおすすめ。最近だと、本物の植物そっくりのフェイクグリーンも数多く販売されているため、もし虫が心配な場合には便利。植物の成長過程は見られませんが、部屋の飾りとしては十分に使えて、手軽に取り入れやすいですよ。

賃貸でナチュラルインテリアを取り入れるコツ

「自分好みにアレンジしたい!」と思っても、購入したマイホームなら好きに工夫できるかもしれませんが、賃貸物件だと難しいと感じている方もいるでしょう。たしかに賃貸物件には原状回復義務があるので、自由に壁紙や床材を変えるなど、大がかりなリフォームはできません。ただし最近ではDIYが流行っている影響もあり、便利なアレンジグッズがいくつも出ています。そこで、さまざまなアイテムを活用し、賃貸でも手軽に模様替えするコツを見ていきましょう。

リメイクシートを活用する

最近では現状の壁紙の上から貼って剥がせる、手軽にデザインを変えられるリメイクシートが数多く市販されています。例えばキッチンなど、一部の壁紙にリメイクシートを使うだけでも部屋の雰囲気が大きく変わるのでおすすめ。ナチュラルインテリアなら、木目調やレンガ風の模様が入った壁紙との相性もよく、おしゃれな印象にできますよ。

ただし商品の種類によっては、貼って剥がせるといっても、糊が強力でキレイに取り除けないケースも。きちんと原状回復するためにも、商品の口コミを確認したり、あまり目立たない部分で数日間試してみたり、入念に事前チェックしておいたほうが無難です。

クッションフロアを敷く

床材のイメージを変えたい場合には、クッションフロアがおすすめ。マスキングテープと両面テープを使ってフローリングに貼るタイプや、吸着素材によってそのまま敷くだけのタイプなど、手軽にフローリングをアレンジできる便利なアイテムです。例えばそろえる家具などに合わせて、床を白系やダーク系に変えるなども可能。床材の柄や色味も、インテリアを大きく印象付ける大切な要素なので、必要に応じてクッションフロアも活用してみましょう。

2×4(ツーバイフォー)材でラックをつくる

2×4(ツーバイフォー)材では、例えば床と天井を突っ張るような形で、簡単にオリジナルラックを設置することも可能。この2×4材を使って、壁に接するようにラックを取り付ければ、飾り棚として使用できます。壁かけのインテリアは、穴を開けたりなどの傷が気になるところですが、2×4材を活用すればその心配もありません。手軽に見せる収納スペースを設けることが可能です。

穴が目立たないピンやフックを使用する

時計・絵画・写真など、おしゃれなインテリアには欠かせないアイテムですが、これらを飾る時もやはり壁の傷付きが難点になりますよね。ですが最近では、壁に刺した跡が残りにくいピンやフックが市販されているので、こうした便利グッズを使うのもおすすめです。ピンを取ったあとを手でこすると、穴が隠せる仕組みになっているケースが多いですが、こちらも商品には差があるので要注意。あらかじめ商品情報をしっかりとチェックしておきましょう。

ナチュラルインテリアで失敗しないためのコツ

ナチュラルインテリアは比較的取り入れやすいデザインですが、特に次のような部分にも気を付けていくと、よりセンス感のある部屋にできます。

暗いカラーや派手なカラーを避ける

ここまでにもあるように、ナチュラルインテリアの基本は落ち着いたシンプルなトーンです。とはいえ、ぬくもりのあるイメージも大切なので、あまりダークな色合いは使わないほうが無難。また派手な色味も、アクセント的に使う以外は、なるべく避けたほうが統一感が出ます。ナチュラルインテリアでは、明るめの淡いカラーを取り入れていきましょう。

単調にならないよう、木目や質感に変化をつける

ナチュラルインテリアはどちらかというとプレーンなデザイン性ですが、あまり素朴にしすぎても、どこか味気ない部屋になってしまいます。やはり遊び心もあったほうがおしゃれに仕上がりやすいので、例えば家具なら木目の入り方でアクセントを付けると、雰囲気が出やすくなるでしょう。また先ほどご紹介したリメイクシートで、壁の一部だけ柄を付けてみるのも、アレンジテクニックのひとつです。

差し色はグリーン系か寒色系にする

アクセントに使う差し色では、はっきりとした色味を使うとおしゃれですが、なかでもブルー系統にすると全体が引き締まります。さわやかなイメージがナチュラルテイストにも合っているので、キレイにまとまりやすくておすすめです。例えば壁紙の一部・クッション・チェア・ラグなどに取り入れていくと、バランスのいいコントラストになります。

ナチュラルインテリアの事例を紹介!

おしゃれでこだわりのある部屋作りを紹介する『こだわり部屋FILE 』から、「ナチュラルインテリア」の実例を紹介いたします。実際のお部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

白×ベージュのアンティーク空間

airiさんのお部屋「白×ベージュのアンティーク空間

こちらは、全体を淡い白系統でまとめた、ガーリーな雰囲気もあるナチュラルインテリアになっています。特にデスク周りのウッド感がいい味になっていて、さらにドライフラワーをはじめとした小物からは、アンティーク感も出ているのが印象的。ナチュラルインテリアならではのカラーリングから、かなりやわらかいイメージになっています。

好きなものだけで創る、緑溢れるリラックス空間

こちらの部屋ではコンクリート打ちっぱなしの壁やシックなトーンの家具類から、ナチュラルインテリアの要素もありつつ、かっこいいデザイン性になっているのが印象的です。淡いライトグレーでまとめるなかで、少しダークな色合いの家具で全体を引き締め。なおかつグリーンを多めに置くことで、ナチュラル感がバランスよく出ています。

程よい生活感が心地良いナチュラルROOM

こちらの部屋は、どこかポップなイメージもあるナチュラルインテリアになっています。フローリングの明るいブラウンに合わせてメイン家具を配置し、ライトグレーをはじめとしたアースカラーを各所に入れることで、ナチュラル感をうまく演出しているのが印象的です。

日だまりの中で好きなものに囲まれる団地暮らし

こちらは、部屋自体のレトロっぽさもうまく活かした、明るめのブラウンを基調としたナチュラルインテリアになっています。ウッド調の大きな食器棚と、カフェテラスのようなテーブルでナチュラル感を演出。また窓の前をダイニングにすることで、ほっと安らげる空間にしています。

植物×リノベ戸建て、どこか懐かしい健やかな暮らし

トモカさん&ヨウスケさんのお部屋「植物×リノベ戸建て、どこか懐かしい健やかな暮らし

こちらの部屋では、大きなグリーンをシンボル的にレイアウトすることで、ナチュラルインテリアに仕上げています。天井のライト部分をはじめ、各所に木材を取り入れることで、さらにナチュラル感を醸し出しているのも印象的です。

シンプル×ナチュラルカラーの落ち着きROOM

こちらは、白系統と淡いグレーで統一し、余計なものを省いたナチュラルインテリアになっています。木目の大きな床がいいアクセントになっており、シンプルながらおしゃれな雰囲気も漂っているのが印象的。スタイリッシュさと、ナチュラルインテリアの温かみのバランスがGOODです。

花と音楽が楽しめるユートピア空間

ヒナコさんのお部屋「花と音楽が楽しめるユートピア空間

こちらの部屋は、アースカラーを程よく取り入れつつ、シンプルにまとめあげたナチュラルインテリアになっています。レコード棚のカバーや、各所に飾られたグリーン、ウッド感のあるドレッサーからうまくナチュラル感を醸し出しているのが印象的です。

まとめ

いかがでしたか?ナチュラルインテリアは、ほっと心が落ち着く部屋にしたい方にぴったりのテイストです。一般的な洋室の部屋であれば、白い壁紙や木目のフローリングなど、ナチュラルインテリアにしやすい条件がそろっているのも特徴。取り入れやすさも、ナチュラルインテリアの魅力でしょう。もし部屋自体が思うようなテイストでなくても、例えば壁紙や床なら比較的手軽にアレンジする方法もあり、さまざまな手を加えていくことが可能。ぜひ本記事を参考に、イメージどおりのおしゃれな部屋に仕上げてみてくださいね。

関連する記事を見る
近年、SNSなどで人気の韓国インテリア。若い女性を中心に話題を集めており、かわいいものが好きな女性であれば注目しておくべきトレンドです!そこで今回は、韓国インテリアを上手に取り入れるコツを事例とともに解説していきます。
ここ最近でジワジワと人気を集めている「グレーインテリア」。グレーの色味をベースに部屋をデザインしていくスタイルで、インテリア初心者でも、手軽にスタイリッシュな雰囲気が出しやすい魅力もあります。今回は、事例も含めてグレーインテリアについて解説していきます!
最近人気の「モダンインテリア」とは何でしょうか? 「モダン」という言葉は、日本語に訳すと「今風」「現代風」という意味。「クラシック」とは反対の意味を持ちます。わかりやすくいえば「おしゃれで都会的なインテリア」ということです。今回は、事例も含めてモダンインテリアについて解説していきます!
不動産お役立ち記事・ツールTOPへ戻る