【お掃除完全マニュアル】効率的に部屋をきれいに!手順と必要なモノを解説

この記事では、効率的に部屋をきれいにするための片付けや掃除の方法をポイント毎にまとめました。効率的に進める方法を身につけて、快適な生活空間を作りましょう!
記事の目次
実はこんなに?汚い部屋のデメリット

日々の生活において、部屋の状態は私たちの心身の健康や暮らしやすさに大きく影響します。特に部屋が散らかっていると、本来やすらぐ場所であるはずの部屋が、居心地の悪い空間になってしまいます。
ここでは、汚い部屋がもたらすさまざまなデメリットについて具体的な影響を見ていきましょう。
健康に悪い・ストレスがたまる
床やテーブルの上にモノが散らかっていると掃除機をかけたり、拭き掃除したりできず、ほこりやカビが溜りやすくなります。また、食べ物の残りやゴミが放置されると害虫が発生しやすくなり、これらが病原菌を運んできたりアレルギーや食中毒の原因になったりすることも考えられるでしょう。
同時に、散らかっている部屋は心理的にも大きなストレスの原因となります。たくさんのモノが目に入り混沌とした環境は、心の安らぎを妨げ、精神的な疲労に繋がってしまいます。無意識のうちにストレスが蓄積されると集中力も低下してしまうので、早いうちにお部屋のリセットを心がけましょう。
火災や事故のリスクが高まる
散乱したモノやほこりは、火災の原因となる危険もあります。特に、紙や布・電気コードなどが無造作に置かれていると、火の手が上がった場合に燃え広がりやすくなります。
さらに、部屋が散らかっていると避難経路がさえぎられ、緊急時にすぐに脱出できなかったり、家具や積み上げられたモノが倒れやすくなったりして、転倒・衝突などによる怪我のリスクが高まります。特に高齢者や子供がいる家庭では、散らかっている環境が大きな危険となりますので、十分に気を付けましょう。
モノを紛失しやすくなる
部屋が散らかっていると、モノをどこに置いたのか把握するのが難しくなり、必要なモノを探すのに時間がかかってしまいます。例えば、朝出かける前に鍵を見つけられずに時間を浪費してしまい遅刻するなど、朝から憂鬱な気分になってしまうこともあるでしょう。
また、探しモノが見つかった場合はいいですが、見つからなかったら「買った方が早い」となり、二度買いを繰り返すことでお金の無駄使いに繋がります。
無駄遣いしやすくなる
部屋が散らかっていると、モノの所在がわからなくなるというのは前述のとおりです。さらに、何をどれだけ持っているかの“総量”を自分で把握できなくなると、「必要かも?」と思って次々に買ってしまうことが頻繁に起こります。このような無駄買いは、家計に余計な負担をかけるだけでなく、モノがさらに増えて部屋が一層散らかるという悪循環を招いてしまいます。
特に、消耗品や食材を過剰に買い込んでしまうと、未使用のまま賞味期限が切れるなどの食品ロスとなり資源のムダになってしまいます。
「部屋と頭の中(思考)は繋がっている」といわれるように、物理的な環境が私たちの心身におよぼす影響はたくさんあります。逆に考えると、部屋がスッキリすることで気持ちも晴れやかになり、日常生活も非常に効率よく、心地よく過ごせるようになると考えられます。一度、お部屋の中を掃除して持ち物を見直し、あなたらしく過ごせる空間に変えていきましょう。
あなたの部屋は大丈夫?散らかり度チェックリスト

ここでは、部屋の散らかり具合をチェックするためのリストをご用意しました。このチェックリストを使って、自分の部屋の現状を確認し、整理整頓の必要性を再認識してみましょう。あなたの部屋は、はたして大丈夫でしょうか。
チェック項目 | ||
---|---|---|
1 | 服やカバンなど使ったものを床に置きっぱなしにしている | ☐ |
2 | 収納場所に困るものを適当に積み重ねている | ☐ |
3 | 何が入っているかわからない段ボール箱がある | ☐ |
4 | リモコンがどこにあるかわからない | ☐ |
5 | テーブルの上にモノが多く、使えるスペースが狭い | ☐ |
6 | 椅子やソファにモノが置いてあって座れない | ☐ |
7 | モノをどかさないと開けられない扉や引き出しがある | ☐ |
8 | 飲み残しのペットボトルや食べたものの容器を放置している | ☐ |
9 | ゴミ箱以外の場所にゴミが溜まっている | ☐ |
10 | 来客の際は空きスペースにモノを無理やり押し込んで隠す | ☐ |
11 | モノをなくしたり探し物をしたりすることが多い | ☐ |
いかがでしたか?次からは、実際の部屋の片付けや掃除の手順を分かりやすく解説していきます。
効率的に進める部屋の片付け方・掃除手順
部屋が散らかっていると、どこから手をつければいいのかわからなくなることもあるかもしれません。以下に、効率よく進める整理収納と掃除の手順をまとめました。
- STEP 1ゴミをまとめて捨てる
- STEP 2必要なモノだけ残す
- STEP 3大きいものから場所を決めて収納していく
- STEP 4ほこりは上から・奥から掃除する
STEP 1:ゴミをまとめて捨てる
部屋の中にあるゴミや明らかに不要なモノを、ゴミ袋にまとめて捨てましょう。不要なダンボールはたたみ、読まない雑誌や読み終わったチラシなどはまとめて紐でくくります。不要なモノを最初に取り除くことで、この後の作業スペースが広がり、掃除もしやすくなるはずです。
STEP 2:必要なモノだけ残す
次に、片付けるスペースを決め、持ち物を一旦全部出し「必要なモノ」と「不必要なモノ」に分けていきましょう。判断に迷う場合は、おおよそ過去1年~2年以上使っていないものは一旦手放す候補にしてみてください。
消耗品なども長年放置していると劣化しますので、使える状態なのか、そして使いたいのかでチェックしてみましょう。手放すと判断したものは、分別して捨てる・売る・寄付する・人に譲るなど、自分が納得いく方法で処分します。
STEP 3:大きいものから場所を決めて収納していく
不必要なものがなくなったら、モノを収納していきます。普段よく使うものは、使いやすい位置へ。使用頻度が低いものや、かさばる季節家電・寝具などは、クローゼットや押入れの中に最初に場所を確保しておくと作業が進めやすくなります。
一緒に使うものは、ひとまとめにして収納しておくと使う時に探す手間がなくなり便利です。
STEP 4:ほこりは上から・奥から掃除する
ほこりや汚れは重力によって下に落ちます。そのため、上から奥から掃除を始めるとほこりが拡散防止になり、効率よく掃除が進みます。
部屋の掃除に必要なモノ・お役立ちアイテム

掃除を短時間で効果的に進めるために必要な、基本的な道具から便利なアイテムまでをご紹介します。
ゴミ捨て・不用品の断捨離に必要なモノ
- ゴミ袋
- マスク
- 軍手
- ビニール紐・ガムテープ
- 油性ペン・マーカー
- ダンボール等(分別用)
ゴミ捨ての際に気をつけたいのが、ゴミの分別です。お住まいのエリアによって、分別区分や回収方法が異なります。そのため、自治体のホームページ等で事前に確認し、環境に配慮した方法でおこなうように心がけましょう。
ほこり取り・床掃除に必要なモノ
- 掃除機
- 雑巾・ウェットシート
- モップ・ほこり取りシート
- 洗剤等
水拭き用や乾いた状態で使うもの、マイクロファイバー素材のほこりが取れやすいものなど、色々な種類があります。使用する場所や状況に応じて、適切な道具を選んで使いましょう。
きれいな部屋を長く維持するコツ

一旦部屋がスッキリとリセットされたら、その後はきれいな部屋が長く続くよう維持を心がけたいものです。普段から、以下の点に気をつけて生活してみましょう。
モノを減らす・増やさないようにする
普段から適正量(ちょうどいい量)を心がけ、多い場合は定期的に数を見直します。また、新しい物を買う際には、本当に必要かを考える習慣をつけましょう。一つモノが増えると、一つ手放すなど自分のなかでルールを決めるのもオススメです。
よく使うものは置き場所を決める
使用頻度が高いものは、使いやすい場所に定位置を決めておきましょう。例えば、リモコンなどもテーブルの隅など置き場所をしっかり決めておくことで探しものがなくなり、整理整頓もしやすくなります。定位置にモノを戻す習慣を身につけるだけで、部屋が散らかりにくく、いつもきれいな状態に保つことができるでしょう。
床や机、椅子の上にモノを置かない
部屋の第一印象をスッキリさせるには、床や机などにできるだけ物を置かないことです。床やテーブルの平面が見える事で視覚的にもスッキリ整った印象になり、部屋が広く感じられますし、掃除もしやすくなります。手が届くところにモノを置いておくと便利ですが、机やテーブルの上に物を置きすぎないようにすることも大切です。必要なモノだけに厳選し、それ以外のものは引出しの中に収納しましょう。
服やカバンはその場でしまう
服やカバンを使ったら、その場でしまう習慣を身につけましょう。例えば、帰宅したら外出着をクローゼットやハンガーに掛けたり、カバンを定位置に置いたりというように、使った物はすぐに元の場所に戻すことを意識してください。そのためには、玄関やリビング、廊下など使いやすい場所に服やカバンの定位置を作っておくと効果的です。
こまめに掃除する習慣をつくる
普段忙しい私たち現代人にとって、まとまった大掃除の時間を取ることは日常なかなか難しいものです。日々少しずつでも掃除をする習慣を身につけておくと、忙しい方でもきれいな状態を維持することができます。例えば、料理をした後にキッチンをサッと拭く、使ったモノを元の場所に戻す、歯磨きの後に鏡をさっと拭くなど。少しの掃除でも日常的におこなうことで部屋を清潔に保てますので、ぜひ意識しましょう。
【場所別】これで完璧!家の掃除を効率的に進める方法

ここまで、部屋の片付け・掃除について解説してきました。ここからはトイレやエアコンなど、場所別の掃除についてポイントを解説していきます。
トイレ
トイレは日常生活のなかでも頻繁に使う水場であり、どうしても汚れが溜まりやすい場所でもあります。また、汚れを放置してしまうと、どんどん落としにくくなってしまうこともあるでしょう。日常的にさっとトイレ掃除ができるよう、便器・床・壁などを拭くお掃除シートとハンディモップは基本アイテムとして用意しておいてください。便器の掃除はできるだけ毎日か最低でも週1回、換気扇や水受けなどは月に1回を目安に、汚れを溜めないよう掃除しましょう。
ガスコンロ
ガスコンロに付く汚れの主なものは、「焦げ」と「油汚れ」です。頑固な汚れなので、キッチンを使った後すぐに洗剤を使って拭き掃除しましょう。汚れは大きく酸性とアルカリ性のものに分かれ、焦げも油汚れも「酸性汚れ」になります。ガスコンロの掃除には、アルカリ性の洗剤がオススメです。ただし、メーカーによって使える洗剤が異なる場合がありますので、取扱説明書も確認してください。
冷蔵庫
冷蔵庫は食材を保管する場所です。汚れを放置すると雑菌やカビが繁殖してしまい、保存している食品に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため定期的に掃除をしましょう。
まずは、賞味期限が切れている食品や調味料はチェックして廃棄します。また、掃除するためには中に入っている食材を一度取り出す必要があるため、なるべく冷蔵庫の中身が少ない日に掃除をおこなうほうが効率よく進みます。中の食材を出したら、やわらかい布にぬるま湯をふくませてドアの表面や汁受け部・パッキンなどの冷蔵庫内部の汚れを拭き取りましょう。製氷コーナーの掃除も忘れずにおこなってください。
エアコン
エアコン掃除をしておかないと、内部に溜まったチリやゴミも一緒に送風されたり、エアコンの効きが悪くなって電気代が上がったりしてしまうことが考えられます。年に1~2回を目安として、掃除を心がけましょう。
エアコンの外側にある部分やフィルターは、自分で掃除することが可能です。こまめに掃除機でホコリを吸う、フィルターを洗うなどしましょう。ただし、内部は精密装置になるため、むやみに触ってしまうと故障してしまうケースもあります。必要に応じて、専門のクリーニング業者に任せるようにしましょう。
カビ取り
カビは湿度が80%以上、気温が20度~30度、カビの養分となる汚れ(ホコリ、ダニ、食べかすなど)があるという、3つの条件が重なる場所で発生します。トイレやお風呂、キッチンなどの水回り、エアコンなどもカビが繁殖しやすい場所です。掃除には洗剤の使用が有効ですが、この洗剤にもいくつか種類があります。カビの種類に合わせ、ご家庭に合ったものを選んで換気しながら掃除をしましょう。
まとめ
いかがでしたか?スッキリとしたきれいな部屋で過ごすことは、身体の健康を保つことはもちろん、心も豊かな生活を送ることができます。お部屋を趣味のお料理や読書、スポーツが楽しめるなど「あなたが自分らしく過ごせる空間」に整え、心身ともにリラックスし充実した毎日を過ごしていきましょう。
物件を探す

執筆者
笹田奈美子
整理収納コンサルタント
自宅の新築の際、収納スペースを整えたにも関わらずうまく片付かなかったことから整理収納を学び、アドバイザーの道へ。Cozyroom(コージールーム)代表。 家庭・仕事の両立や防災を意識した「続けられるお片付け」がモットー。
https://cozyroom.info/